劇場版ごん GON, THE LITTLE FOXのレビュー・感想・評価
全2件を表示
キツネを狩るのは、西洋人。 忠別岳で出逢ったキタキツネは飢えていて可愛く無かった
稲荷信仰の始まり見たいな話?
若しくは、マザコンのバカ息子の話。
日本には稲荷信仰があるし、狐は害獣とは言えなかった。寧ろ、煽る老人が『畑を荒らす』と言うのは、鹿やカモシカで、狐は其の捕食者に当たり、その為、稲荷信仰があるのだ。この主人公は鶏等の家畜もどうやら飼っていないようで、無益な殺生になる。その理由が『母に鰻を食わせられなかった』では、お門違い。神に対する冒涜になる。とまぁそんなところだが、良く出来たストップモーションアニメだと思う。
キツネを狩るのは、西洋人。原作者は、脱亜入欧の教養人だったのだろう。
本はよく読むが、日本の童話は宮沢賢治先生以外余り読んだ事が無い。アンデルセンの『人魚姫』と『マッチ売りの少女』をいきなり読んだので、宮沢賢治先生も含めて、日本の童話で単純に泣ける事は無かった。そう考えると、僕こそ脱亜入欧の真犯人だ。でも『マッチ売りの少女』を最初に読んでしまうと宮沢賢治先生の『夜鷹の星』であっても単純に泣けないし『パトラッシュ』見たいな犬の死くらいでは泣けない。長編で心が動かされたのは『レ・ミゼラブル』の『ファンティーヌとエポニーヌ』かなぁ?
追記 狐とかオオカミが嫌われるのは西洋で、西洋人は羊とかうさぎやニワトリを育てていた。だから、その捕食者を忌み嫌うのだ。日本にもない訳ではないが、オオカミは早くに絶滅してしまうし、キツネには鹿が沢山、山の中にいた。人間が自然を壊すから、捕食者の対象が変わってしまうのだ。二酸化炭素が増えるって言う理論と一緒。二酸化炭素をエネルギーにしている森を壊す事に問題があるのだ。太陽光パネルを、森を伐採して作っていたのでは、元も子もない。
とても味わい深い作品です。原作を知る人も知らない人も、機会があればぜひ一度ご覧になってください。
予告編を観て、映像が綺麗だなと思っていたのですが
本当にその通り、期待通りのの作品でした。
とても丁寧に作られた
秀逸な出来映えのストップモーションアニメ作品です。
観終わってしばしの間
ためいきしか、出ませんでした。 ふぅ
(あ、良いものを観たときのためいきですよ)
◇
”ごん” と ”兵十”の物語です。
皆さんご存じの通り
悲しい結末を迎える訳ですが
より哀しいのはどっちだろうかと考えています。
”ごん” と ”兵十”
命を落とした"ごん"よりも
"ごん"を撃ち殺してしまった"兵十"のほうではないかな と。
栗や松茸を届けてくれていたことを知り
おそらくは
それが始まった時期に思い当たり
ウナギを逃がしたイタズラ狐のことを思い出し
色々と想いを巡らすに違いなくて…
母の命を奪ったかもしれない "ごん"
詫びようとしていたかもしれない "ごん"
それと気付けず撃ってしまった "兵十"
…切ないです。
◇
個人的には
兵十には、
母と”ごん”を弔う諸国行脚にでも行って欲しい
そんな風に思わずに居られませんでした。
このお話
小学校の教科書に載っているよと
そう聞いていたのですが、
いくら考えても学校で習った記憶がありません。
調べてみたところ
全ての小学4年生の教科書に載るようになったのが
1980年からとか。
※小4のこどもは、この作品から何を感じとるのでしょう
最後に
彼岸花をもらい、夕陽を背景に駆ける "ごん"。
このシーンが印象に残ってます。
喜びが滲み出てくる感じが、とても良く伝わってきました。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
全2件を表示