ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからのレビュー・感想・評価
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苦手なジャンルだが
恋愛映画は製作国を問わず観ない。その中でも、韓国ドラマ好きからは殺されそうだが、韓国恋愛ドラマは地上から無くなって欲しいくらい。もちろん、この映画も苦手なジャンル。観ようとした理由は、緊急事態宣言で私の住む地域は映画館が11日まで閉鎖されていて、12日から平日のみ再開されたものの、いつまた映画館が全面閉鎖されるかもしれず、今月末までのポイントを消化しなければならなかったため。で、上映開始時間で無理やりはめ込んだ結果。さらに理由としてもう一つ、恋愛物でもSF要素大の可能性が有ると自分に言い聞かせて無理やり。
この日の3本目。順に、ジェントルマン、シグナル、この映画。結果、3本の内、渋々入れたこの映画が一番面白かった。特に最後は、そう来たかという感じですね。結論として、途中で挿入される主人公の妄想とパラレルワールドを題材にしていることを別にすると、SF要素はほぼ無く、正統派恋愛映画ですわ。毛嫌いしていた恋愛映画、面白いじゃないか。
しかし、この邦題でだいぶ損をしているような気がする。「ラブ・セカンド・サイト」ときて、追い打ちの「はじまりは初恋のおわりから」。虫唾が走りそうで、開始時間さえ合ってなければ絶対観なかったであろう題名。しかも、フランス映画なのになぜか英語の題名で甘々のラブストーリーを想像させる。たしかに、甘々っちゃあ甘々だけど、アメリカ産ラブコメの、最初いがみ合っていたのにいつの間にかに・・・・というアホみたいな安物ストーリーではない、割と硬派の恋愛映画だと思う。とは、これを高評価する自分への言い訳。ところで、題名決定者は、フランスもアメリカも人類みな兄弟で「外人さんは全員同じに見えて区別がでけん」という婆さん並みの知性なのか?
話を最初に戻して、実は恋愛映画・ドラマが案外好きなのかも。このまま行けば、韓国恋愛ドラマもハマルほど面白いのか、ウハハ。しかし、目の中に星をいくつも入れ、胸の前で両手の指を組んで観るようになってたらどうしよう、うげー。
どんな世界にいても惹かれあってしまう。 運命的で素敵な物語に見えた...
もともと才能のある二人
終わり方が良かった。
思い出の作品になりました。
拾い物。ヨン様とチェ・ジウで韓国版を。
【気が付かないこと】
身近すぎて気が付かないことは沢山ある。
独りよがりだったら尚更だ。
妻や夫、彼女や彼、パートナー、もしかしたら、親や子供、友人だって、そうかもしれない。
昔、「いつも、自分のことばかりだね」と、キツく言われたことを思い出す。
「いつも考えてるつもりなのに」とか、「何か思うところがあれば正直に言えば良いのに」とか、考えて出てくるのは、言い訳と独りよがりの非難めいた言葉だ。
(以下ネタバレ含みます)
オリヴィアとの元の世界の生活を取り戻そうとするラファエルのアプローチは全て自分本位だ。
出会った時のように心を通わせれば…、
本のエンディングを変えさえすれば…。
考えることは外形的で、改めて自分自身のことを考えようとはしない。
でも、エンディングで、オリヴィアのピアノのリサイタルで用意された席に座って初めて気が付いたのだ。
オリヴィアは、ピアノのコンクールで不安な時、席で見守って欲しかったのだ。
力を貸して欲しかったのだ。
自分が初めて小説を書き上げたときには、オリヴィアがじっくり読んで背中を押してくれたり、ピアノの講師で生計を立ててくれていたのではないのか。
そして、何よりも、自分はオリヴィアを愛しているのだと。
ちょっと笑える、このラブストーリー、実は、もう一つ踏み込んで考えてみて、自分自身と照らし合わせてみたらどうだろうか。
実は、身近すぎて気が付かないことは、自分自身のことなのかもしれない。
※ 卓球のダブルスは、2人で共同して行うことの難しさをメタファーとした表したのかしらね?
ふたりで観たら
いい意味で予想が裏切られて、感動のエンディング
高校でしゃべったこともない男女が、偶然のハプニングで警備員に追いかけられ、一緒に逃走。そして、そのまま恋に落ちる。出だしは、昔のラブコメ風。
2人は結婚してラブラブな時期が続いたが、ラファエルがベストセラー作家になったがために2人にすきま風が吹き始める。そして、夫婦ケンカをした翌日に目が覚めるとラファエルはパラレルワールドに飛ばされていた。
主人公がパラレルワールドに飛ばされる作品は、ジャンル物といっていいくらい数多くあるが、そのままパラレルワールドに行ったきりになってしまうにしろ、元の世界に戻ることになるにしろ、設定をどこまで活かせるかにかかっていると思う。
ラファエルはベストセラー作家から単なる小学校の教師に転落、妻であったオリヴィアは、全くの他人でしかも手が届きそうもない国民的ピアニストに変身してしまっている。ラファエルは親友のフェリックスの力を借りてオリヴィアに近づこうとするが、ここからがパラレルワールドの特性を生かしたコメディータッチのシーンが続き、けっこう笑った。
見ず知らずの女性が小学校の同僚and恋人になっていて、その女性とのやりとりがすれ違いコメディーになって、まずひと笑い。親友のフェリックスは、茶目っ気たっぷりの性格だから入れ替わったラファエルを受け入れ、ラブラブ大作戦を楽しんで実行する。ここでも笑いがたくさん。
終わってみれば、いい意味で予想が裏切られて、感動のエンディング。エンディング曲は大好きな「Dancing in the Moonlight」で、感動のまま余韻に浸れて満足でした。
ラストは感動‼️
別世界でも、好きな気持ち
【"ゾルタンとシャドー" 切なくも、ラストは、多幸感溢れるパラレルワールドラブストーリー。そして、フランスの方々の恋愛観を考えさせらた作品でもある。】
- ラファエル(フランソワ・シビル:最近主演作が増えた。良い事です。)は、高校生時代から付き合って来たオリヴィア(ジョセフィーヌ・ジャビ パラレルワールドでのピアニストとして成功した姿が美し過ぎます・・。)と、結婚して作家としても、成功したが、オリヴィアとは、すれ違いの日々・・。
そして、ラファエルのベストセラーのSF作品「ゾルタンとシャドー」の同士だった女性兵士シャドーが殺害されるラストシーンを書き終え、喧嘩した翌朝目覚めると・・-
■感想
・ラファエルは、バラレルワールドに行って、立場が逆転したピアニストとして成功したオリヴィアの姿を見て、自分が彼女に対して取っていた、愚かしき行為に気付いたのだろう。
ー オリヴィアの結婚してから、ラファエルとの距離が広がっていく事に対する寂しさ、哀しさ・・。ー
・パラレルワールドのオリヴィアも、必死に愛を求めるラファエルの姿に、徐々に惹かれていったのだろうな。
・ラファエルの親友、フェリックスが可笑しくて、けれども、とても良い男で、作品に良きアクセントを与えている。
<ラファエル。今度こそ、オリヴィアを悲しませずに、大切にしなよ!
多幸感溢れるパラレルワールドラブストーリー。作品の風合いがとても良いなあ。
それにしても、オリヴィアのフィアンセが少し、哀しそうである。
フランス人の恋愛観なのかなあ・・。
”普段、当たり前と思っている幸せが、実は、とても貴重なモノ”なのだという事を、気付かさせてくれる作品である。>
アイデアよしテンポよしのフランス映画!
しかし、最近と言うかここ十年位、フランスの映画って本当にレベルが高いと言うか、面白くなったよな・・・
本作品もまず、アイデア的に良いと思うし、恋愛映画特有の強制お涙頂戴もないし、ジメジメ感もない、しっかりユーモアもあり、それが嫌味にも適当感でもなく、サントラもく、お話もテンポが大変によく、実にしっかりしていて、恋愛映画嫌いの私にも普通に楽しめました。
一番褒められるのは、本作品のアイデアですね。そのアイデアから奇想天外な内容が大変に素晴らしいです。
また、ひとりひとりのキャラクターも大変によく、特にユーモア担当の友人のコミカルな演技がポイントです。
考えさせられる一面もあれば、映画としての見応えも十分あり、もう一度見直したくなる映画でした。
もう一つの世界で、愛を知る
無くして気付く事
典型的な邦題ミスの良作
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