「オリビアのピアノを聴きながら・・・」ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
オリビアのピアノを聴きながら・・・
尾崎亜美の名曲「オリビアを聴きながら」のオリビアはオリビア・ニュートン=ジョンのこと。なぜか杏里が歌う曲よりソングライターでもある尾崎亜美バージョンが好きです。この曲を思い出しただけで、好きなコーヒーがジャスミンティーに、好きな花がカトレアに脳内変換されてしまいました。「恋の季節」といえばピンキーとキラーズだろ!と思ってるオッサンのレビューなんだから気にしないでね。ちなみに新エヴァ破でも使われてます・・・
映画ではオリヴィアがこっそり弾いていたシューベルトの「セレナード」に心を持っていかれたラファエル。恋に落ちたことが全て!彼女なしの生活は考えられなくなったのだが・・・未完成と結末といった抽象的な伏線から、いきなりのパラレルワールド突入です。
まったく変わってしまった人間関係。しかし、親友のフェリックスだけは同じ。ピンポン、ピンポン、胸にタトゥまで入れています。二人はゲイ?などとミスリードしようとして、卓球好きの二人で笑わせてくれるのです。まぁ、言ってみれば“卓球ヲタクワールド”!見知らぬ自分の部屋には毛沢東が卓球してるかのようなポスターまで貼ってあります。そんな仲良し二人組。俺は人気小説家だったんだぞ!と現世界に戻りたくてしょうがないラファエルと、なんとか恋愛を復活させようと相談に乗るフェリックスの奮闘ぶり。教師をディスったりするのはちょっと許せないけど、怒らないのがいい奴の証拠。小説家といっても「ゾルタン」シリーズだけなんだから、そのうち落ちぶれるよ・・・
まぁ、この親友フェリックスがいなければ、とてもつまらないSFラブコメディになったことでしょう。まぁ、最後にはラファエルもイキなことをしまけどね。現世界のラファエルもいい奴だったんだな~って感じです。特殊相対性理論も引き合いに出して講義するフェリックスだったけど、気になるのがジャン・レノが出演してる『おかしなおかしな訪問者』。未見だ。
最終的には元の世界に戻れるんだろうと軽い気持ちだったけど、意外なことに新天地でもう一度恋愛をやり直そうという展開でした。おばあちゃんの記憶や指輪の伏線はどうなった?とか気にしなければ幸せになれる映画でした。個人的には序盤のキスシーンやピアノ連弾で感動してしまい、後半はダレてしまいました。
kossy様、コメントありがとうございました。私は細かい所まで観ていませんでしたが、良く注意したらヒントがあったのでしょうね。元に戻らないと元の世界が大変な事に、なんて考えるのは極めて日本人的で、フランス人は今の二人が一番大事だろ、と切り替えるのだろうとも思いました。