HARAJUKUのレビュー・感想・評価
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【”ノルウエーのオスロの暗いクリスマスと明るい原宿との対比。”日本のアニメに感化された少女が、母を突然失った悲しみと、日本へ行くという現実逃避を幻想的に描いた哀切な作品。】
■母子家庭育ちのヴィルデは日本のサブカルチャーに憧れる15歳の少女。
クリスマスイブに母親とツリーを飾った後、駅で仲間たちと過ごしていると、児童福祉局員が現れて母親が自殺したことを知る。
ヴィルデは幼少期に離れ離れになった父親アイナルに電話をかける。
◆感想
・ヴィルデは髪を青に染めている。友人の女の子は緑色である。日本のコミケに来るような感じの姿である。
ー 時折、映し出される東京の原宿と思われるシーン。-
・ヴィルデは自殺したと思われる母親の遺体に向かい”ゴメンね”と謝る。
ー そして、挟み込まれる母親が転落するアニメーション・・。-
・彼女は現実逃避の様に東京行きの飛行機のチケットを求め、身体を売ろうとしたりするが一線は超える事が出来ない。
ー 幻想的な、彼女が薬物を少し摂取した際の空中浮遊するシーン・・。-
■救いは、彼女を児童福祉局の前で”知らない”と言った父親が、クリスマスのプレゼントを買うと売って、今の妻に嘘を付きヴィルデに会いに来たり、ラスト、現在の妻と子供を置いて再びヴィルデが佇む駅のホームに来て”もう、偽らない。”と言うシーンであろう。
<ノルウェーは幸せ度ランキング上位の国であるが、今作を観るとそうでもないようである。可なり切ない作品である。>
評価されるべき、隠れた名作
やー、素晴らしかった♪
いい時間が過ごせた♪
舞台は、ノルウェーの首都オスロ。
日本のポップカルチャーに憧れる、きゃりーが好きそうな青髪の15歳の女の子。
家庭環境が複雑な彼女の、あるクリスマスの話です。
ヒューマンドラマですが、特筆すべきは、
まず、とにかく映像美、青やピンクなどの光や色の使い方。
『ブレードランナー 2049』のワンシーンみたいだった、絶対意識してる、確信犯(笑)
そして、オシャレさ。
主演の女の子も超オシャレだし、回転寿司や金魚が泳ぐ水槽も、オスロだとオシャレ。
エンドロールもオシャレで、ウットリします(笑)
『キル・ビル』のオーレン・イシイのパートみたいに、時おりアニメも挟まれます。
『ロスト・イン・トランスレーション』ぽいって声も、あります。
多くの人に届いてほしい作品です。
オススメ!!
切なきローティーンヒューマンドラマ
ノルウェー発
父親は幼少時には既に側に居ず、
母親の自殺により独りになる少女、
現実からの逃避、
思い募らすハラジュク、
此所ではない何処かへ
父親に一筋の光明信じたい。
#TNLF2020
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