「タイトルなし」生きちゃった えみりさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
いまいち消化不良感が残る。ラストシーンがもちろんいい。監督のオリジナリティ感がある作品。
なつみを殺した男とか、鶴見辰吾とか、小さいシーンだけど、リアリティがある。主人公の両親が大麻はだめだと叫ぶシーンとかもいい。脚本がいいというか、映像的。
娘も良かった。
本当のことは言えないっていう設定がいい。really really l love my wifeがいい。石井のいいところは、どこかに真実があるというせっていではないところ。
妻の母は残酷すぎる。でも理解できてしまう。
石井は、どんどん人が落ちていくというか、ダメさを描くのがうまい。でいながら、そこにあるヒューマンなものを同時に描けるのがすごい。この映画では何と言っても友情。しかも、そこには友人の側のなつみへの気持ちも描かれていて、主人公はそれに気づいているのかもわからない。そんな鈍感な主人公だから、自分の気持ちさえわからなかったのだろう。
2023/4/22.見てないと思ってまた見てしまった。ほんとに無茶苦茶な映画で、どんどん人が死んでいって、ほんとに生きてたのかわからないというテーマがモチーフになっている。大賀のお父さんがひどすぎて、刑務所をバックに家族写真撮るような人だし、お母さんも鈍感。だからお兄ちゃんは引きこもって壊れている。何かみんな少しずつ違う形で壊れてて、仲の良い三人も、本当に自分たちの気持ちをシェアできていない。
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