「神様は見放した」小説の神様 君としか描けない物語 ryo_maさんの映画レビュー(感想・評価)
神様は見放した
クリックして本文を読む
キャストの時点でファン向けムービーだろうなと思って見るかどうかを悩んでいたところ延期に。もしかしたらキチンと作られている作品かもしれないと思い、今週暇だったことも相まって鑑賞しました。
ファン向けムービーでした。
序盤のモノクロで物語が進むシーンですが、正直言ってかなり見づらいので序盤は物語が頭に入ってこなかったです。2人の通じ合う場面を美しく表現するための敢えてなんだとは思うのですが、それなら全編通して綺麗な映像で進めてくれれば良かったです。花畑のシーンなんて撮影費の無駄です。
今作の最大の汚点は音楽の使い方にあると思います。音響や流れる音源自体は素晴らしいものなのですが、それぞれのストーリーごとに流したり、連発で流したりと物語に集中出来なかったです。
後輩のストーリーはなくてもよかったです。テニスで青春ぽさを出したかったとは思いますが、それなら小説作りに全力を注いで欲しかったです。
小説が題材なのに、その苦労をしている過程が薄すぎて感情移入ができません。あの程度と言ったら失礼にあたるかもしれませんが、小学生くらいの悪口で傷つくのはどんなものかと思いました。いち小説家なら賞賛も罵倒も覚悟しておけ!と思いました。(ストーカーもあまり設定としては活きていませんでしたし…)
細かいのですが、詩凪が外でずぶ濡れで待っていたシーンもわざわざ外で待つ必要なんてあったか?と思ってしまいました。
映像・音源は素晴らしいのに、まとめる作り手がめちゃくちゃにしてしまった感じです。キャストを優先して物語を忘れられたら困ります。日本映画の悪い癖です。
コメントする