「素直に感動できないのは心が汚れたからか?」映画 えんとつ町のプペル 走る布団さんの映画レビュー(感想・評価)
素直に感動できないのは心が汚れたからか?
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当初観る気は無かったが、賛否両論の話題作について自分の意見を確立したくて観に行った。
世界観の設定は独特だが設定の薄さに唖然とした。
200年以上煙の世界なのに生活様式の変化の無さ、人の意識の変容の無さは物語単純化としての手法ではあるが、原作者の人類に対する侮りのような気がしてならない。
オープニングは何の説明もなく観客置いてきぼり、一応後半伏線回収はあるが無理矢理感満載。
夢を諦めず周りに流されることなく信じることを貫け、これには同意するが、たったこの一文を伝える為に創られた詭弁物語に感じてしまうのは私の感覚がおかしいのだろうか。
プペルとの喧嘩シーンやラストのオチは定番で如何にも感動させますよ感があって素直に感動できなかった。
音や音楽、絵に内容が負けている残念な作品、でも考えすぎない人や子供に受けるだろうことは分かった。
2:6:2の蟻の法則の話は否定論者に対する心の防衛反応の表れだろうか。
勇気を持って作品を世に出したことは評価するが、アーティストとはそういうものでもあるので星には加点しない。
ハッピーエンドではあるが、ラストのあのシーンで砕けるのは逆に冷酷だと思う。
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