「面白くない理由が分からない不思議な映画」映画 えんとつ町のプペル ああさんの映画レビュー(感想・評価)
面白くない理由が分からない不思議な映画
美しい映像と凝った演出、映像クオリティと言う意味でとても高いです。
にも関わらず、始まって数分で退屈で早く終わらないかなと思い始めました。
パッとしない映画は沢山みてきましたが、こんなに画力があるのに
続きが全く気にならない映画は初めてです。
子供向きだからか?とも思いましたが、ジブリやコナン、ドラえもん映画などで映画館を出たいと思った事はありません。
特にドラえもん映画(初代の方)は大人になって未だに見返す程好きです。
最後まで惰性で見て(つまらな過ぎて具合悪くなった)、映画館を出た後「何故こんなに退屈だったのだろう?」と考えましたが、やはり一番大事な“ストーリー構成”がとても陳腐で、下手くそです。
“面白い見せ方”と言うのが下手過ぎる。
西野さんの作品と言う色眼鏡で見ず、純粋に映画を楽しみに見に行きました。原作も知りません。
元々絵本だから、これが限界と言えばそうなのかもしれません。
小学校低学年くらいまででしたら、ガチャガチャした映像だけで楽しめるかもしれません。
そして全体的に
「こうすれば面白いだろ?感動するだろ?」
と全てがテンプレをなぞった押しつけのように感じました。
“自分を信じぬく事の大切さ”を伝えたかったのはとても分りましたが、メッセージがあまりに露骨でクドイと見てる側が辟易します。
何より、ルビッチの台詞が西野さんの台詞なんだなってわかり過ぎてチラついてダメでした。
「周りにけなされても成功したかったんだなー。この作品は彼の成功の証明なんだなー」
と。
総評として、これだけのものを作れるクリエイター達の無駄遣い、と言った感想です。
もっと良いシナリオを作れる人の作品を見てみたいです。