「普通におもしろかった。」映画 えんとつ町のプペル ワイザージャンプさんの映画レビュー(感想・評価)
普通におもしろかった。
ちゃんとまとまっていたし、わかりやすい話で世界観も好きな感じだったので個人的にはよかったです。
オリジナリティどうこうで言えば、どこかで見た事のあるシーンが多く特に衝撃的な話ではなかったのですが、
対象年齢を考えると、夢あふれる無難な作品じゃないでしょうか。
製作背景が透けすぎている所為で損してるなあって気がします。
突っ込みどころは多かったけど置いていかれるほど宗教じみた話でもなかったですし、
設定の補完ぐらい見ている側が自由に想像すればいい話で
説明不足云々については特に感じませんでした。
ディストピアを作りあげてしまった大人たちが可能性を秘めたこどもの自由な選択肢を狭めることはあってはいけない、という印象です。
ただ一つ怖いなと思ったのは
「誰も見たこともないならあるかもしれない」というこどもの挑戦の裏側にある「誰もやった事がないから何が起こるかわからない。」というリスクが提示されていなかった事です。
主人公たちの挑戦に対する批難が、「社会を惑わせて混乱させるな。」ぐらいだった事が
現状のコロナ禍において、デマや似非宗教活動への危険性を軽視する結果となった事は残念だなと思いました。
放映時期の問題もあるでしょうが、「そんな事をしたら何が起こるかわからない」という表現がもっと明確にあれば、よりラストが活きてきたのに、とは思いました。
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