「1つのアニメーション作品として酷い」映画 えんとつ町のプペル 焼肉定食さんの映画レビュー(感想・評価)
1つのアニメーション作品として酷い
制作がstudio4℃で気になってたので見に行きました。
先に良かったところを述べると、個性あるキャラクターデザインや作り込まれたえんとつ町が魅力的でした。声優陣もしっくりハマって、特に窪田正孝さんがプペルすぎて驚きました。ちょっと日本がテーマになってるところとか、ラストの方の空のマーブル模様が非常にデザイン的です。どうして煙を炊いたかは置いておいて、硬貨や街の設定は面白かったです。
全体的に、キャラクターのセリフが唐突であからさま、行動原理も見えず音楽もうるさくて感動させようとしてくる制作側が透けて見えて興ざめする。
前半までストーリーが滞り、キャラクター設定を盛り込みすぎているのに加えてストーリー進まない割に伏線を入れまくっていて後半に一気に畳み掛けてくるので、イマイチついていけない。せっかくストーリーにそった伏線があったのに、描写がろくにされていない中途半端なキャラクターが多すぎて邪魔をしているしモヤモヤする。前半は席を立とうとさえ思いました、
1番しんどかったのは、挿入歌に何故か歌詞をつけているところ!!!!!!なんっっっでだよ!!!!MVかよ!!!!!!!キャラクターの行動と歌詞に意味が重なる瞬間を使って語りかけたかったのかもしれないけど、あからさますぎて非常に陳腐。
それから善悪をあまりにもハッキリさせようとしていて深みがないことがちょっと薄っぺらくて時代にそぐわないかなと思いました。
映画見たあとにクチコミ見てビックリしました。期待値が大きすぎたのも良くなかったのかもしれません。
本当にこの映画が★5だと思っている人達が多いのなら、この国はもっと作品を見る力を養った方がいいと心底残念に思います。
追記で、見たあと後味が悪い理由をずっと考えてたんですけど、悪役や周りのモブに人間性を持たせていなくて、主人公にとって制作側にとって都合のいい頭の悪い無知なキャラクターで構成されているのが胸糞悪い理由かなと思いました。主人公サイド以外は全否定映画なので.........