「期待値が高すぎた」映画 えんとつ町のプペル メリーさんの映画レビュー(感想・評価)
期待値が高すぎた
原作読んでいる人(=すでにファンの人)と読んでない人で意見が分かれる作品だと思います。
私は全く読まずにこの映画を見ましたが、この物語の世界観がよくわからないまま見せられ続け、最後の感動するであろうシーンも正直気持ちが入り込めませんでした。尺的にいろいろ省略しなければならない事情はあるかと思いますが、そういう意味でもこの映画は原作ファンのための映画になってしまっていると思います。
あと、これは監督初挑戦なので仕方ないとは思いますが、セリフや曲に違和感を覚えるところがちょっと目立ってたかなと。「そのセリフをその年齢のキャラが言っても説得力ないのでは?」とか、「今流れているこの曲どういう気持ちで聴けばいいの?」とか。おそらくどうしても映画に取り入れたいものがあって無理やり入れ込んでしまったのではないかと。単体としてみれば良いセリフ、良い曲なのでもったいなかったです。
もし西野さんが次回作に挑戦するのであれば、もう少しその映画を初めて見る人の気持ちの流れを大切にして作ってほしいなと思いました。今作で言えば何も腑に落ちないところなく感動させてほしかった。あとやっぱり完全新作アニメーションが見たいですね。絵本だと10代半ば〜20代の層が敬遠して、大人がどれだけ話題にしても見る人は少ないと思うので、大きな成功を目指すのであればぜひ一度挑戦してみてほしいです。
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