「子供向けとして良いが…」映画 えんとつ町のプペル WWWさんの映画レビュー(感想・評価)
子供向けとして良いが…
タイトルの通り、子供向けとしては良い作品であるとは思う。
しかし、大人が見るものとしては2.5~3.0くらいが妥当だと思う。
この作品は展開として、視聴者に「異端審問会は何を異端としているのか?」「ブルーノは何故死んだのか?」「プペルの正体は?」などなど多くの疑問を生み出しながら物語が進行していき、後半に真相が分かる、という作りになっている。
この作り方自体はよくある手法なのだが、この作り方で作られると、視聴者の中に生まれた疑問を全て解決してもらわないとモヤモヤが残って仕方ない。
特に私がモヤモヤしたのは「星の存在が異端とされているのに、なぜ星詠みの巫女?という人物がいるのか?」
さらに言うとその人物は1度登場した後、どうやってか捕まり、その後一切登場しない。そもそも出番要らなかったのでは?と思うくらいだ。
細かい事かと思われるかもしれないが、そのようなことが積み重なっているので、エンディングを迎えても頭の中から「?」が消えなかったのだ。
もちろん、冒頭でも述べたように、子ども向けとしては星4.0以上の作品だ。
物語序盤のダンスシーンや、トロッコのシーンなどは特に子どもたちを楽しませてくれるだろう。親子連れにはオススメ出来る作品だ。
最後に、視聴の前に目にしてしまったレビューには「上映後、拍手喝采!!!」「試写会でスタンディング・オベーション!!」などの必要以上のヨイショや「この人、ちゃんと作品見たのか?」って思うようなものが並んでいたが、そういえの、本当に作品に悪影響なので、辞めていただきたい。