「演出は子ども向け、内容は大人。もっと上手くやれたのでは?」映画 えんとつ町のプペル タロス99さんの映画レビュー(感想・評価)
演出は子ども向け、内容は大人。もっと上手くやれたのでは?
アニメ作品として、又は映画として話が面白いか面白くないかで言えば面白くない。
ただ設定や世界観、現実へとフィードバック出来そうな啓発的な内容は興味が持てる。
まるで子どもにでも分かるように書いたビジネス書か啓発本を映画にしたのかのような内容です。
話は面白くないが、作風に興味があるこの矛盾。
観る側が観たかった物と、製作側が伝えたかった物とで齟齬があるように感じます。
評価が割れているのもそれが原因かと。。
この現実世界も確かにプペルの街のように知らないと「損」をする世界ですが、しかしその「損」をする人達によってもたらされる「得」をこれ見よがしに、それが正しき道のように示したり、「損」をする人達が間違っているかのように描かれているように感じ、本当にこれが物語の主人公として選んで良かった選択だったのか疑問です。
物語がこの後も続く描写もあったので今後どのような展開になるのか、えんとつ町の通貨とそれにおける外交の件などどのように落ちをつけるのか不安ですが、同時にプペルの話を追いたいとも思いました。
自分の中でも良いところと微妙なところがあったので評価は3です。
作品も良し悪しを評価され続けている限り売り上げは伸び続けますから、こうした議論が起きること事態、製作者側のビジネスとしては大成功でしょう。(詰まる所"ビジネス臭"がぷんぷんとしたのであえて強調しています。)
演出は子どもむけ、内容は大人向け、このギャップが上手く機能していない為かより強くそう感じでしまいます。
もっと工夫すれば上手く出来たんじゃないかな?と
ちょっと残念でした。