「原作の絵本と雲泥の差・・・なぜ?」映画 えんとつ町のプペル やまちょう07さんの映画レビュー(感想・評価)
原作の絵本と雲泥の差・・・なぜ?
これは大変不思議なことです。レビュー表題について誤解の無い様に申し上げますと、雲の方が「原作の絵本」で、泥のほうが残念ながら「映画」です。
この作品の原作は、今作の監督もされている西野さんが手掛けられた同名の絵本であるというのは周知の事実です。
映画を観終えて、とてつもない違和感を感じた私は、これいったい原作の絵本はどんなものなのだろうか、と調べました。するとなんと西野さんのご厚意により無料でネット掲載されているではないですか!早速、閲覧いたしました。西野さんありがとう!
原作を閲覧して思ったことは「ちょっと奇妙で独特な世界観だけどなんとも美しい、ぜひうちの幼稚園の子供に読み聞かせしてやりたい素晴らしい作品」ということでした。
そして、映画とのギャップ・・・つまり「映画鑑賞中につきまとった違和感」が鮮明に姿をあらわしたのです。
ネタバレにならぬ様にそれらを端的に申し上げると「絵本で読者の自由な想像に任せていた行間を、余計な設定、設定上追加された本来不必要な人物たち、過剰な演出、作者の主張などなどで綺麗に埋めてしまった為、表面が異常にツルツル(笑)になってしまい、本来の原作の味が消失してしまった」ということです。
原作が大変素晴らしいので、この明確なギャップは指摘せざるを得ません。原作者兼、監督の西野さんに失礼なのは承知のうえでレビューさせていただきました。
では。
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