「西野亮廣は人間マニアである」映画 えんとつ町のプペル 健太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
西野亮廣は人間マニアである
えんとつ町のプペル、この映画の中にはおよそ思いつく限りのタイプの人間が出て来ます(藤森さんは良い役でしたねー)
その全ての登場人物に対する愛、というか深い「理解」を持って、そのそれぞれの人生を描いた稀有な作品でした。
そして彼の「画家」としての素晴らしい止め絵の能力が最後の最後でこの映画を更に素晴らしいものにしていました。あのプペルの様な表情が読みにくい絵にここまでの演技をさせるなんて。
西野さんが1人で描いた絵本の個人的な最高傑作はオルゴールワールドだと勝手に思っていますが、その最後のあの素晴らしい絵、切り取られたシーンの様に、過去から未来へ時空を超える愛と理解に満ちたとんでもないシーンがプペルの最後のシーンにあります。
プペルがあのプペルとして、最後に画面に在るあの瞬間のあの声と絵の素晴らしい演技に西野亮廣の人間に対する愛と理解を深く感じました。
愛や憧れはともすれば理解から一番遠い感情ですが、愛と理解のその両方がある、そんなとんでもない映画でした。
本当、この2020年に観れて本当に良かった。
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