「乗れなかった」映画 えんとつ町のプペル えぞ島太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
乗れなかった
小学生の娘は泣いていたが、僕はちょっと乗れなかった。
なんだか全編通して今一つ作家性というか、作品の背骨を感じられなかった。
例えばえんとつ町はSF的デザインなのだが、その必要性もなければ、住民の有り様や言動に影響を与えているわけでもないただの見た目だった。
主人公の母親は車椅子なのだが、その事が彼女の有り様にどう影響している、とかがなくただの小道具でしかない。
伏線のための伏線、過去話のための過去設定、登場する人も物もストーリーの為に「何となくそういう感じ」でそこに存在していて、響いて来るものが少なかった。
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