「正直に言うと‥ 私は"絵本"の方が感動しました。。」映画 えんとつ町のプペル うさもさんの映画レビュー(感想・評価)
正直に言うと‥ 私は"絵本"の方が感動しました。。
ネット上で無料公開されている絵本バージョンを見て凄く感動したので、映画公開を本当に楽しみにしていました!(公開初日に前売り券で鑑賞)
芸人さんが画を描いたり、絵本を出したり、映画を作ったり、ジャンルを越えて新しいチャレンジをする勇気って凄いと思います。
絵本の画は幻想的で‥ お部屋に飾りたい位に光と影の対比と構図が素晴らしく、ファンタジックな世界観が好きでした‥
何よりも読後は気が付くと優しい涙が溢れていました。。また時間をおいて(数ヶ月後に)見ても(結末が分かっているのに)泣きました。。
絵もストーリーも*どちらも美しいです*
映画化するにあたって⇒ [絵本通り]にする必要は無いけれど、絵本に感じた美しさが映画の中では変わってしまっていて、私は少々面食らいました‥
ドタバタ感のある遊園地のアトラクションみたいな画角や多すぎる情報と場面転換に、序盤から頭痛が始まり‥ 終わった後も ちょっと疲れたような感じでした。。(飽和状態な感じ)
父を信じ続けたいルビッチと、息子の傍に居続けたいブルーノの奇跡をも起こす深い親子愛よりも
社会に対する怒りや反発や疑念が強く描かれ過ぎてて【醜い世の中に負けるな】《夢を信じ続ければ必ず叶う》等の強烈なメッセージ性が⇒美しい世界観や普遍的な親子愛の暖かさを追い越してしまったような。。
絵本の美しさに魅了されていた私は、映画のドタバタ感 上昇思考 現状否定 情報過多に押し潰されて、少しフラフラヨロヨロしながら映画館を後にしました‥
私は静かな"感動"を求めていたのかもしれません ( じわじわ来るような。。) ちょっと刺激と情報とメッセージが多すぎたかな? 盛り過ぎと言うか、忙し過ぎたような気がします‥
詰め込み過ぎてて、私が受け取りきれてないのかもしれません。
個人的に思うのは、この世界が"煙"におおわれているのは [産業の結果であり]⇒必死に生きようと働く人間の営み、家族を養おうと一生懸命に工場などで働くお父さん達の"愛"も忘れたくないなと思います。
生活を維持するのが精一杯だったり、見えないストレスを抱えてると‥なかなか"夢を見る心"って維持するの難しい時もあります。
社会が[殺伐]とするのは、大変な思いをして生きてる人が多いからじゃないかな。。