「負の連鎖を断ち切る」映画 えんとつ町のプペル hacoさんの映画レビュー(感想・評価)
負の連鎖を断ち切る
人は、易きに流れるもの。
間違えていると思っていようがいまいが、自己保身に走るものだ。
だがそこから脱却する者がたまに出てくるもので、最初はひとりきりでも、後から付いてくる者が、ひとり、またひとりと増えていき、やがて大きな流れを作る。
昨今アジア圏で起きた流れも、そのひとつ。
この映画は、エンタメという形をとりながら、優しく革命を起こしているのだ。
原作者の西野氏は、ディズニーを超える、と、言っているが、取り上げているテーマで充分に超えているだろう。
脚本も、軸がブレることなく、まとまっているし、
もちろん、アニメーションの技術力も抜きん出ている。
音楽も、邪魔にならずに一体化しており、ボイスキャストも適材だ。
まさしく、一級品の総合芸術。
このコロナ禍において、公開されるべき映画だろう。
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