「この映画を観た後、あなたはどう生きる?」映画 えんとつ町のプペル 裕司郎さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画を観た後、あなたはどう生きる?
この映画の中身は知っていた。絵本を読んでいたし、販売している映画台本を読んでいたからだ。ストーリーを全て知っていた。そしてめちゃくちゃ期待していた。
その期待をあらゆる面で上回る作品だった。映像、音、音楽、ボイスキャスト…全てが『えんとつ町のプペル』のために作り込まれていた。冒頭の『空がまだ黒かった頃…』というルビッチの一言目から『えんとつ町』に引き込まれた。
劇中何度もこの映画は問うてくる。
「お前はどう生きるんだ?」と。
挑戦する1人目になるのか?
挑戦する1人目を待つ2人目になるのか?
それど挑戦を潰す1人になるのか?
無関心な大衆でいるのか?
映画館では滅多にないことだが、この映画では拍手が起こる。3回観に行ったが、毎回拍手している。
拍手するということは拍手をする最初の1人がいるということ。これがかなり勇気があることだと知った。
ぼくは3回目で「最初に拍手をした人」になれた。続いて劇場のあちこちで拍手が起きた。
最後にえんとつ町のプペルの決め台詞を。
「誰か見たのかよ!誰も見てないだろ。だったらまだわかんないじゃないか!!」
是非映画館へお越しください。
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