「2回目に見ると1回目と見え方がだいぶ変わる」映画 えんとつ町のプペル ウミさんの映画レビュー(感想・評価)
2回目に見ると1回目と見え方がだいぶ変わる
公開初日の25日に見て感動しましたが、28日に2回目を見ました!
2回目は1回目とはだいぶ違った視点で見れて感動して、より楽しめました!
2回目は映画の冒頭から、プペルはブルーノの想いを乗せた存在だという視点で見ると、1回目では違和感があったプペルの行動や言動が全てしっくりきました。
アントニオが『ルビッチは稼ぎが良いからえんとつ掃除の仕事をしている』と発言した瞬間に、プペルが唯一強い口調で『星を見上げるためにえんとつ掃除の仕事をしているんだ』と声を張り上げたシーンは、頭にくると声を荒げるブルーノの姿がプペルにシンクロして見えました。
プペルとルビッチがすれ違いで疎遠になる場面はただのゴミ人間としての目線でも辛い心境になりましたが、ブルーノの目線を重ねた時には何倍も辛い想いを想像し涙が溢れました。
映画の冒頭でプペルが空き缶で転んで、頭の傘がバサっと開いたところを、タンクトップの女性が見て『ハッ』としたした顔をして助けたシーンを見て、あの時点で女性にプペルがブルーノである事が悟られたと推測すると、ルビッチの母親はタンクトップの女性から報告を受け、最初からゴミ人間はブルーノであると分かった上で接していたので、プペルの体を洗うルビッチを初めて見た時から恐れる事なくプペルを受け入れていたんだと納得できました。
その事を把握した上で、異端審問会が母親に詰め寄るシーンの後で、ルビッチに対して『目立つような事はしないでほしい』という言葉を泣きながら投げかけるシーンが、ゴミ人間とはもう関わらないでほしいという意味ではなく、ルビッチがブルーノのような目に合わないように護りたいという感情から出ている言葉なんだと思うと、とても辛いだろうなと想像し号泣しました。
いろいろあげるとキリがないですが話の内容を知らずに1回目を見た方は、是非2回目も見て欲しいです!
本当に違った見え方がするし、この映画の伝えたいことがより鮮明に見えてくると思うので!