劇場公開日 2020年12月25日

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「挑戦者にとって応援がどれだけ救いになるか」映画 えんとつ町のプペル AtHomeMinimaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0挑戦者にとって応援がどれだけ救いになるか

2020年12月28日
iPhoneアプリから投稿

これは挑戦者とその周りの人達の物語。
見上げることを禁じられた町で、星があると信じた者、あるかも知れないと思うけど言い出せない者、見上げる者を叩く者、それぞれ一見全く違ったキャラクターが出てくるが、どのキャラクターの気持ちも汲み取れる。
それは、見る人にもどこか心当たりがあるからだ。
誰もが皆、一度は夢を信じ、折り合いをつけて、もしかしたら、誰かの夢を批判してしまったのかもしれない。
だけど、この映画では、どのキャラクターも肯定してくれている。
人の夢を批判した人にも、その気持ちはわかるよ、今から応援する側に周っても、大丈夫。と言ってくれているような気がした。
あとは、挑戦者がどれだけの思いで、夢に立ち向かっているかを隠すことなく正直に描いている。
すべての言い訳を捨てて、ボロボロになって、前に進まなくても自分を奮い立たせてそこに立っている。
そんな挑戦者を誰が批判できる、批判して何になる。
そして、応援している人がいることが、どれだけ救いになるか、どれだけ前に進むための原動力になるか、最後のシーンでは涙が止まらなかった。
迫力のある映像や、ボイスアクターの渾身の言葉を、映画館で見ることができて本当によかった。

AtHomeMinima