「リベラルもののけ姫」劇場版ポケットモンスター ココ 〓〓〓さんの映画レビュー(感想・評価)
リベラルもののけ姫
いつもポケモンと人間の友情が描かれがちだが、それは結局『ポケモン相手であっても友情を育めるんだ!』というある種の差別意識が前提となった結論でしかない。
今回はそれを取り払って、『ポケモンに育てられポケモンを親として尊重するポケモン的であり、かつジェンダーレスな人間』を登場させ、双方の立場を理解できる中性的なキャラとして人間とポケモンだけでなく、ポケモン同士の民族間の隔たりや権力者と弱者関係まで改善させてしまうという、まさに多様性を重視する令和のリベラルストーリーをぶちかましてきた。良くも悪くもポケモンまでそうなってきたかーという感じである。寂しいのである。感動したけど。
ただ、ポケモンはあまりこういった多様性主義的な時代の流れに合わせ過ぎると首を絞めることになると思います。だって戦わせられなくなるじゃん
人間のエゴに反抗する野生ポケモンの話、ポケモンを親として尊重する人間の話を描いたとなると、次は移民問題などを取り込んで人間のサポート役を強制されいつまでも給料が上がらないことに声を上げる人間社会を生きるポケモンの話かなw
コメントする