「あなたと過ごした時間」劇場版ポケットモンスター ココ フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたと過ごした時間
ポケモンに育てられた少年の成長物語
子ども向けでありながら、大人に対するメッセージが濃い作品でした。
「モンスターズ・インク」「バケモノの子」の系譜、製作者側が感じた親になった戸惑いや感動を題材にした作品の新たな名作の誕生ではないだろうか。
登場キャラクターの動きが丁寧に描かれていて血が通ってると感じた。
最近では背景や通行人などのわき役はCGモデルである事が多く、それを見るたび少しテンションが下がるのだが、今作は車やロボットなど無機質なもの位しか目立ったCGもなく、作り手のこだわりを感じた。主人公サトシが登場後、町の階段の手すりに軽くぶつかるシーンを見て細かい動きにうれしくなった。
あまり派手な戦闘は無いが、カッコいい見せ場もあるし、作品のメッセージも直球なで心にズシンと来る。煙突掃除の少年とゴミ人間の映画より個人的におすすめ。
ざっくり言うと
「ターザン」と「アバター」と「コンゴ」を足してポケモンで味付けした親子丼的な映画です。
劇中セリフより
「俺にだってできる、だって俺は父ちゃんの子どもだから」
ポケモンと人間の架け橋になりたいココの様な立派な志は難しいけど
誰かの、何かの役に立つ小さな架け橋になれたらいいですね。
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