「名作」劇場版ポケットモンスター ココ よっちゃんイカさんの映画レビュー(感想・評価)
名作
ポケモンは子供の頃ダークライを見て以来約10年振りの鑑賞。
鑑賞しようと思った理由はズバリ予告編で見て面白そうなテーマだなと思ったから。
ポケモンに育てられた子供は現実の世界にもいる動物に育てられた子供に繋がる。
自分が人間だった、親と思っていたのは親でもなんでもなくむしろ、全然生物の種類としても繋がっていないこの事実を知ったときにどうなるのか。
生物の垣根を越えてでも守りたい親子の愛情はあるのか。
予告編を見ただけでもこれだけのことを考える作品面白くないわけがないと見に行った。
結果予想通りの面白さだった。
まず驚いたのは映像の進化。
ポケモンたちがジャングルを所狭しと駆け巡りその映像がまた爽快で没入感が半端ない。
ポケモンの映画もこんなに進化していたのかと純粋に驚いた。
予告編では親子の愛情が大々的に打ち出されていたが科学(人間)による自然破壊も描かれていて神秘をなんでもかんでも解明すれば良いわけではないというテーマが伝わってきて素晴らしかった。
キャラクターも悪役の博士の造形が素晴らしく自分の正しさを証明することに囚われた悲しい男といった味もあって最高だった。やはり、山寺宏一さんは素晴らしいなぁ。
その上であえて言うとしたら時間が少なかった!!
もう少しじっくりと時間をかけて描いて欲しかったと言う思いもあり、子供向け映画としてはこれが限界の尺だからしょうがないのかなぁとも思ったり。
そうすれば更にさらにもっともっと話も深くなってより素晴らしい作品になっていただろうなぁとも。
ゲスト声優は上白石萌歌さんがとびぬけて酷いわけでもないがすごい良いわけでもないなんとも言えない感じ。
中村勘九郎さん、実は僕は勘九郎さん目当てで見に行ったというところもあるのだが、最初の頃は少し違和感を感じつつも後半になるにつれてその演技に引き込まれていき、クライマックスシーンでの演技は名演。
勘九郎さんの演技が目に浮かぶよう(歌舞伎ファンの個人的意見です。)
最後に、10年振りに見たけどロケット団が一ミリも変わってなくてすごい安心した。笑