「子は育ち 父親は子に 育てられ」劇場版ポケットモンスター ココ とよえつさんの映画レビュー(感想・評価)
子は育ち 父親は子に 育てられ
ポケモン映画は初めてでしたが
一度見てみようと観賞
自分は世代的にポケモンは
ギリギリ遊んでいません
流行りだしたときには中学生
だったのもありますが・・
映画も23作目ですか
これほどのビッグコンテンツに
なっていくとは思いませんでしたが
他の長寿コンテンツの中でも
比較的新しいですよね
ワンピースの前くらいか?
今作の感想としては
・ポケモンの世界で引き立つテーマ
・親世代にも訴える感動的なストーリー
・人死にがあるとは
・サトシがやや空気
・感動を引き立てる楽曲
などシリーズ名を冠するに相応しい
さすがの完成度でした
ジャングルに囲まれたオコヤの森で
泉を守る幻のポケモン・ザルードの
一族は他のポケモンに掟と称し
回復の泉を使わせないなど
やりたい放題
そんなある日川辺に流れ着いた
人間の赤ちゃんを一族の中でも特別な
森に呼び掛けて回復させる力を持つ
ザルード(とうちゃん)が何か特別な
使命を感じて人間界へ返すために
その赤ちゃんを群れを抜けてまで
育てます
その赤ちゃんはココと名付けられ
すくすく育ちます
ココは育つうちに森で傷ついた他の
ポケモンをほうっておけない優しい
性格に育ちますが掟を破り回復の泉を
こっそり使った事でとうちゃんと衝突
ヤケになったところで川に落ち
流されそうになったところを
通りかかったサトシとピカチュウに
救助されポケモンセンターに
保護されます
そこでココは人間社会を初めて知り
自分が人間であることも知りその後
会ったとうちゃんになぜ黙っていたかを
問い詰めとうちゃんはココの本当の
両親をなりに調べ廃墟になっていた
研究所でココ写真を見つけましたが
両親の姿はわからなかったと打ち明け
もうお前の好きにするがいいと
とうちゃんは姿を消します
その後ココはサトシの協力も得て
泉周辺を探索していたゼッド博士らの
ラボのロゴが似ていることから協力を
仰ぐとココが持っていたペンダントが
泉の研究の第一人者だった
モリブデン博士夫妻のものと
一致しココが夫妻の子であると
突き止めますが夫妻はすでに事故で
亡くなっていました
そしてそのペンダントには
夫妻が見つけた泉の正確な位置が
記録されており
それはザルードたちが守っていた
大樹でした
ゼッド博士は所在をココに尋ねますが
ココは施設を飛び出していき
大樹のもとへ戻ると発信器を
つけられていた事でゼッド達に
場所がばれ森を破壊して
立ち入ろうとします
ゼッドは本性を現し
ポケモンとの共生のために研究を凍結した
モリブデン夫妻を事故に見せかけて殺害
研究を独り占めにしようとしたのでした
それをザルードやサトシたちみんなで
止めようとするときとうちゃんが
ココを守るために瀕死の重傷を負い
泉の効力が失われており万事休す
といったところでとうちゃんを思う
ココの叫びに奇跡が起こり回復する技が
使えたことでココは再び親を失う事を
自分の力で防ぐことを
成し遂げたのでした
ゼッドの野望に協力してしまった人間も
泉を独占してきたザルード達も
それぞれ反省し協力して森を取り戻す
ために共に協力し森が元通りになり
ココが旅に出るところで
物語は幕を閉じます
ポケモンをトレーナーが育て
一緒に戦うという世界観の中に
ポケモンに育てられた少年がポケモンと
人間の共生を投げかけるというテーマは
非常に面白く種族や血のつながりが
なくとも互いに思う関係をもっていれば
それはもう親子であるというテーマが
ふんだんに表れていました
ココはポケモンのために研究を放棄した
モリブデン夫妻の息子にふさわしい
ポケモンと人間の共生を重んじる存在に
育ちましたがやはりそう育てたのは
とうちゃんなのだと思います
サトシとピカチュウがかなり脇役に
なってしまいますが仕方がないですね
家族で楽しめるいい作品だったと
思います