劇場公開日 2020年11月20日

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「過去に未来に大奮闘。感動必至の多様な家族愛。」STAND BY ME ドラえもん2 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5過去に未来に大奮闘。感動必至の多様な家族愛。

2021年2月19日
PCから投稿

泣ける

楽しい

知的

【賛否両論チェック】
賛:おばあちゃんのために奮闘する現代ののび太と、しずかちゃんとの結婚に葛藤する大人のび太。2人の頑張りの果てに、多様な家族愛の姿を紡ぎ出してくれるのが感動的。主題歌も魅力。
否:ストーリーやテーマが、小さい子には少しだけ難しそうなので、ひょっとすると家族サービスにはあまり向かないかも。

 大好きなおばあちゃんの願いを叶えるため、過去へ未来へ奔走するのび太の姿が、なんだかとても微笑ましいです。序盤は意味が分からなかった謎のシーンも、後半に進むにつれてキレイにつながっていくので、その辺の伏線も面白いですね。一方未来の世界で、結婚式からいなくなってしまう大人のび太。彼ならではの心の葛藤には、のび太らしい優しさが溢れているようで、それも観ていて微笑ましくなります。
 そんな現代と未来ののび太の運命が交錯した時、思いもよらない化学反応が待っています。ラストのスピーチのシーンは、メチャメチャ感動的です。また個人的には、のび太のピンチに、
「のび太をぶん殴っていいのはな・・・俺達だけだ!!」
と、ジャイアンとスネ夫が駆けつけるシーンが好きでした(笑)。
 そしてやはり何といっても、菅田将暉さんが歌う主題歌「虹」が、物語とすごくマッチしていて、思わずウルっときてしまいます。過去も未来も巻き込んで、様々な形の家族愛を体現してくれる、そんなステキな作品です。是非ご覧になってみて下さい。

門倉カド(映画コーディネーター)