劇場公開日 2020年11月20日

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「前作から胸糞パワーアップ」STAND BY ME ドラえもん2 タロス99さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0前作から胸糞パワーアップ

2020年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

好きなひとはすみません酷評です。

ドラえもんが居なくなることで得られるはずだったのび太の成長というカタルシス。
ドラえもんが戻ってくることで結果として成長をさえ奪ってしまった前作から、
さらに今回は胸糞悪さがパワーアップしているように感じます。

映画のメインストーリーである結婚式からの逃亡。
逃げられたしずかの心情を思うととても耐えきれないのだが、その不遜な態度はまあ5千歩譲ったとして、説明のつく理由や大きな成長などがあれば、まあまあまあまあ良しとします。
しかし、何やかんやで戻ったのび太からのしずかへの発言も、それを受けてのしずかの応対も全てがサイコ過ぎて理解不能でした。
映画を見ていて久しぶりに鳥肌が立ちました。

原作通りの最低な主人公のび太を待つしずかが、余りにも聖人君主化され過ぎている。
そのしずかを男性が思う最高の女性として理想化してしまうことの危険性は計り知れません。
子どもへ見せてはいけないアニメってこのような作品を言うんじゃないのでしょうか?

結局今回ものび太の成長というカタルシスは一切ないまま、(仮に結婚式に戻ったのび太が発した言葉が成長の証とするなら本当にどうかしている)物語はエンド。
原作舐めてるとかそういうレベルの問題ではない。

来年公開の新作、宇宙小戦争で早くお口直しをしたいです。

タロス99