「もっと「群」のパワーを見たかった」ミニオンズ フィーバー Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと「群」のパワーを見たかった
◉後から後から出て来るもの
シリーズでは「怪盗グルーのミニオン大脱走」を観ています。その時は、一体一体は嫌と言うほどあざとく可愛いミニオンが群がることで、ちょっと可笑しくて、不気味な迫力を感じさせてくれたのが印象的でした。人の営みや喜怒哀楽を洒落のめしてくれるミニオンズたちが、とにかく愉しかった
それが今回は、ケビン、スチュアート、ボブ、オットーたち4体の活躍は堪能出来たけれど、まだまだいる! どんどん出てくる! と言う「群」の圧倒的パワーがいま一つ、感じられなかったと思います。
◉ミニオンズVS黄金虫軍団を見たかった
ゾディアックストーンを抱いて、長い長い眠りの中にあった洞窟。守るは金の鎧をまとった黄金虫? スカラベ? この黄金虫たちには胸がときめきました。滑稽な動きとは裏腹に、よってたかって敵をせん滅する殺りく軍団。
で、1匹、2匹がヴィシャス・シックスの服の裾に引っついてニューヨークに潜入、魔力で増殖してミニオンズたちと大乱戦と言うストーリーはなかったなどと、勝手な妄想をたくましくしました。
◉セクシーNo. 1
鍼灸師のマスター・チャウが素敵でした。ふくよかな体型ながら、カンフーとしての美しい身のこなしと、ミニオンズを育てようとする侠気に惚れました。
それに比べてヴィシャス・シックスは悪らつなばかり。まぁ、頭目のワイルド・ナックルズをアッサリ葬ろうとしたほどだから、この作品ではストレートな悪の集合体として扱われたと言うことでしょうね。
◉子どものグルーがいない
今回はキャッチの「はじまりの物語」の通り、幼少時のグルーの人生が描かれるのだと思っていたのですが、自分が見た限りじゃ、現れたのはほぼ出来上がった悪党だった。そして鶴瓶さんの声も、幼いグルーにしては存在感がありすぎと感じました。