劇場公開日 2022年7月15日

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「もうちょい善悪はっきりした方が観る方は楽」ミニオンズ フィーバー じーたらさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0もうちょい善悪はっきりした方が観る方は楽

2022年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

イルミネーションズの映像は好きで、毎回見ている。
イルミネーションズ屈指の人気コンテンツ、ミニオンズシリーズが延期を繰り返し、ようやく公開された。相変わらず字幕版は少ないが、吹替版は見たくないので、字幕版を鑑賞。

イルミネーションズ独特の高低差を表現した映像は本当素晴らしい。
今作の舞台がサンフランシスコだったのだが、サンフランシスコの坂道や家並みとの相性が良く、劇場でしか味わえない映像体験だった。
また春節(中国の旧正月)の時期の話だったので、その派手な装飾も今回の魅力的な点である。
なので今作はかなりアジアンテイストな映像だった。

映像はもう素晴らしいし、それでけで劇場鑑賞マスト作品なのだが、ストーリーがいまいち入り込めなかった。
と言うのも、毎回グルーに感情移入できない。
今回はグルーの少年時代の話なのだが、グルーっていかにもジョーカー的なアメリカンヴィランを産む設定の少年なのだ。
なんかヴィラン候補生がヴィランと戦ってる、みたいなちょっと歪曲な設定で、単純に善悪の線引きが曖昧。最も、実写版アクション映画ならそんなのもありか、とも思うが、そもそもこういうファンタジー感のある3Dアニメーションなので、もっとわかりやすい善悪構造の方が個人的には見やすいなあとは思った。これは前回の月泥棒の時も思っていたことだが。

ミニオンたちのコミカルな動きはかわいらしいし、色んな言語から構成されているミニオン語(?)も好きだし、くすっと笑ってしまうシーンもあるのだが、イルミネーションズは人間を描くのが苦手なのかな?

観る価値には値するが、総括するとちょっと物足りないかなあといった内容だった。

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じーたら