「今回も音楽のチョイスがナイス!」ミニオンズ フィーバー 清藤秀人さんの映画レビュー(感想・評価)
今回も音楽のチョイスがナイス!
『怪盗グルー』シリーズから生まれた超人気キャラ、ミニオンズを主役に据えたスピンオフ『ミニオンズ』の続編で、『怪盗グルー』シリーズの数えて5作目。1作目の『怪盗グルーの月泥棒 3D』(2010年)から、早くもこんな月日が流れたのかと感慨深い。が、相変わらず、悪党グルー&それに付き従う黄色いモンスターたちが醸し出す、悪者故の孤独感と遊び心は健在だ。それは、このシリーズの他にはない魅力になっていて、グルーのキャラクター・デザインと憎めないミニオンズたちのルックスに引き寄せられ、小刻みに体を揺らして笑ってしまう瞬間が何度かあった。
中でも、ミニオンズが繰り出す禁じ手ともいえる"必殺技"と、『イカゲーム』にも登場した"子供の遊び"は爆笑必至。とにかく、キャラクターの動きがスピーディで情報量が多いため、観客はそれを全て処理しきれないハリウッド・アニメが多い中で(歳のせいでしょうか)、ミニオンズの動きと表情にはしっかりと掴みがあって笑う猶予を与えてくれる。今回は可愛い露出サービスもあるしね。
音楽のチョイスもいい。2作目の"ハッピー"といい今回の"ファンキータウン"といい、めちゃめちゃ楽しいんだけどどこか暗いメロディラインが、グルー&ミニオンズにはピッタリなのだ。
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