ナショナル・シアター・ライブ「フリーバッグ」のレビュー・感想・評価
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傑作ドラマシリーズを生んだ一人芝居
フィービー・ウォーラー・ブリッジが脚本と主演し、エミー賞にも輝いたドラマ『フリーバッグ』。シーズン1もシーズン2も大傑作だったが、もともとはフィービーが自分が演じるために書いた一人芝居用の戯曲だった。どんなものか観たいとずっと思っていたが、ドラマシリーズが絶賛を浴びたおかげか再演が決まり、その模様を収録したものが「ナショナル・シアター・ライブ」のひとつとして劇場上映された。ロンドンに駆けつけたところで英語力の問題があっただろうから、なんともありがたい。 フィービー演じるフリーバッグは、赤裸々な下ネタ、不謹慎ネタを次々と繰り出す問題だらけの主人公だが、ドラマでは次第に周囲の家族たちの方のモンスターっぷりが明らかになっていく。一人芝居ではフリーバッグの一人語りという体裁を取りながら、ほぼすべての人物とのやりとりがフィービーを通して演じられる。その巧みさにも感心するし、ちゃんとクライマックスにカタルシスを持ってくる予想以上にウェルメイドな作りにも驚いた。 作品としての破天荒さで言えば、後発のドラマシリーズの方が上だと思うが、ほぼ同じ話(だいたいシーズン1と同じ)ながら、表現持違えば印象も違う。どちらも楽しめて本当によかった。別物だと思うので、ドラマも舞台版もどっちもおすすめです。
ドラマとはまた違った素晴らしさ
第四の壁を破って語りかけてくるドラマ版とは異なり まるで落語の様に一人何役もこなすフィービー やはり天才なのだと思わされる。 間とかしつこさとか完全に向こうのペースなのだけど、 段々とのまれていって、いつの間にか抜けられなくなっているような状態だった。 一人芝居ってやっぱとんでもなく凄い。 こんなん出来る人、名の知れた俳優でも限られていると思う。 そんでもってストーリーもすごい。 ずっと笑わせ続けているかと思いきや、 時折挟まれるブーへの追想。 そして最後には「何で笑っているの?」とぶちかます。 ドラマ版よりもモルモットが象徴的に使われていて、 終盤ではモルモットはテーマだって言い切ってる。 つまるところ、 モルモット=自分自身=セルフケア がテーマなのだと思う。 最後に本人がぶち撒ける通り、 彼女は自分自身ありのままを語る。 私は、性格が悪くフェミニストにもなれない、 正直すぎる故に、ヤバいところに踏み込んでしまった感が凄かった。 やっぱり最も救いや癒しを求めているのは彼女自身なんだけど、人に甘える事が出来ない彼女は結局、性行為に依存する。その時だけ生きた心地がすると話す彼女の心は死んでいる。そして誰も動かす人はいない。心はすり減っていて、いつの間にか性行為は自傷行為になっている。 序盤あたり、自分の身体を与える代わりに金を貰って納得している所から、彼女は病んでいるのだと思う。 そして、フェミニストではないと言いつつ、 やはり伝統的な価値観からは"模範的な女性" とは言われないであろう彼女は、 それでも"模範"に縛られた姉を救おうとする。 とんでもなく母や姉やブーを愛している。 しかし、心を交わせなかった。 一瞬、交わった様に見えた姉とも、 またクソ野郎マーティンのせいで、すれ違う。 それでも、消しゴム付き鉛筆で自らを例える彼女は、 自分で自分自身を救うしかないのだと、考えている。 とにかく泣きそうになりながら観てしまったけど、 この流れでドラマのS2観たら最高でしょうなあ……。
ひとさし指と中指で広げる・・・
すごい! 何がすごいのか? 芝居、身体表現、表情、 セリフ、 上手なひとはたくさんいる。 シナリオでいう、 柱(場所や時間)やト書き(状況や動作説明)、そしてセリフ、 全部をひとりでコントロールしながら笑わせて笑わせて、泣きそうな気持ちも混ぜる。 そのさじ加減を魅せる技術が高い! 柱にセリフやト書きを入れたシナリオは、 稀にある(その多くはめちゃおもしろいシナリオ)。 こういう落語家もいるかもしれない。 けど、 泣きたくなるような気持ちも、、。 携帯画面を人差し指と中指で拡大・・ 笑い、セクシー、品のアップダウンのコントロール。 ただただおどろきました。 ナマで見たいなあ。
笑えました
一人芝居なので、どんなかな?と 80分なので、短いなぁ。 その割に3000円か? 毒舌て、ブラックでわらえました。 字幕を見て追うのが忙しくて。 途中疲れて寝てしまい。 最後に起きた時は、ちょうど落ちをいうシーン。 間に合ってよかった。 途中が抜けてしまったのが残念。 でも、また、3000円出してみる気になれず。
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