劇場公開日 2020年1月24日

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「共に闘ったこと」グレート・ウォー MARさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0共に闘ったこと

2020年1月31日
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興奮

第一次世界対戦も終戦間際、最後の領地取り合戦の中、戦地で行方不明になった黒人部隊を探し出し連れ戻す任務を与えられた兵達の物語。

勇敢な黒人部隊を絶対に連れ戻せとの命令があるなか、黒人の為に命をかけることに反対する兵士も。仲間が死に、黒人兵と白人兵で仲間割れもありながら、最後には共闘し終戦を迎える。

黙っていても終戦が近づいてくる状況の中、黒人隊長が下した決断、それに追随する大尉の行動が正解なのかは自分にもわからない。

だけど、このまま終戦を迎えたところで、国に帰ればまた差別に苦しむ日々が待っているとわかっている黒人兵の意地のような気持ちはわかるような気がする。

因みに、自分は歴代映画の中でも一番好きなのがプライベートライアンなのだが、本作はストーリー展開的にも、第一次世界大戦版プライベートライアンといった感じ。

総じて、非常に楽しめた映画だった。

クライマックスでは、「死にたいの?」と突っ込みたくなるような大尉の奇行の数々の理由も明かされ、何より、

「勝ったものが正義とは限らない、でも我々が行ったことでひとつ、間違いなく正しいことがある。それは・・・」
のくだりは本当に良かった。

数々の戦争映画と比べても並みの面白さかな~といった印象だったが、ラスト1分くらいで一気に来ました!

終戦間際ならぬ、映画終了間際にガッツリ心を持っていかれた、そんな映画だった。

MAR