RECCE レキ 最強特殊部隊のレビュー・感想・評価
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アクションではなく、兵士とその家族の悲哀を描いた物語です。
共産ゲリラのリーダー暗殺を命じられた軍人とその家族の物語。
銃撃シーンはありますが、アクション映画ではありません。
戦場に魅入られ生活に戻れない主人公。その主人公を送り出し不安に苛まれ、悲しむ家族。
これらが抽象的に、印象的に描かれています。
ただ、抽象的過ぎて感情移入し難く感じます。また、私が南アフリカの歴史に疎いため、共産ゲリラや「奥地」と呼ばれる戦場に、分かり難さを感じます。
要所で格言のように述べられる独白も、鑑賞者を置き去りにした製作者の自己満足を感じてしまいました。
よって、私の評価は厳しめです。
南アフリカの特殊部隊
主人公は南アフリカの特殊部隊員で、任務を終えても戦場が懐かしくて戻ってしまうタイプ。
今回も重要人物の暗殺という特殊な任務を果たすため、単身乗り込んでいく。
可哀そうな奥さん。
タイトルからは想定外?淡々と進むサバイバル。
【賛否両論チェック】
賛:敵だらけの大自然の中で、いかに任務を遂行して脱出するか。1人の兵士の決死のサバイバルの様子が、静かな雰囲気の中でひしひしと伝わってくる。
否:特殊部隊のアクションを想像して観てしまうと、期待外れ感がスゴい。
「特殊部隊が活躍する映画」と聞くと、最新鋭の武器や戦術をもって、大立ち回りを演じるようなイメージがありますが、本作は真逆といえるくらい、ものすごく静かに淡々とストーリーが進んでいきます。
特殊部隊そのものの活躍というよりは、暗殺の任務を遂行した1人の兵士が、大自然の中で追っ手から何とか逃れ、生き延びようとするサバイバルを描いているような作品です。
その静かである意味詩的な世界観に、好き嫌いは極端に分かれそうな気がします。アクションは期待せずに、人間ドラマとして観たい物語です。
俯瞰
帰還後直ぐに兵役に志願して特殊任務についた男の話。
その任務の背後にはこんな話がありましたということで、それ自体は良いのだけれど、冒頭から叙情的…っぽいナレーションやセリフを並び立て背景や設定の説明の嵐。
その癖シーンは細切れあっちこっちに飛びまくり、あなたは誰?それはいつ?何をしてるの?と全然ストーリーが入って来ないし臨場感もない。
半分を過ぎた辺りからやっと色々なシーンが繋がって来るけれど、それっぽい雰囲気ばかりだし、相変わらずシーンが行ったり来たりだし、間接的にみせるばかりだし、いらないものが多過ぎるしで盛り上がらず。
カッコつけるばかりで内容的には「ふ~ん」という程度、冗長だった。
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