ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男のレビュー・感想・評価
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アメリカの片田舎の公害訴訟の物語。映画自体はそれほど面白くはないのですが見る価値はあり。
アメリカの片田舎の公害訴訟の物語です(名曲「カントリーロード」の舞台であるウエストヴァージニア州での出来事)。
率直に言って、映画自体はそれほど面白くないと思います。
原告が負けた作品が映画化されるわけはないので、映画としては原告側勝利と言う結論が先に見えるのですが、結論に向かってのメリハリが今一つ弱いような感じがします。
(主人公が弁護を引き受ける動機も家庭崩壊の危機を免れるのも。)
見るべきは、世界的な巨大企業へ立ち向かう主人公たちの姿勢でしょうか。
巨大企業から恩恵を受ける人々は含めたくさんいて、その中には原告の地元住民・隣人もいて、原告側がそれらの人々から敵視されるのはこの話に限らず日本の水俣病においてもあった話です。
相手企業だけでなく隣人からも敵視されるのは辛いですね。
めげずに主張を貫いた原告・主人公に拍手です。
テフロンに限らず科学的に安全と信じ込まされているだけの物は他にもあるのだろうけど、被害が自分の身に降りかからない限り何も感じずに生きていくのだろうと思ったりしました。
見る価値はある作品です。
終わっていない問題
「ダーク・ウォーター」といえば、ホラー「仄暗い水の底から」のハリウッド版リメイクだが、複数形がついたこの映画はそれとは比較にならない本物の恐怖を描いている。
何しろこれは実話で、汚染規模は全世界で、更にまだ終わっていない問題である。
焦げつかないテフロン加工のフライパンや、撥水性の素材等に広く使われていた便利な化学物質PFOA。デュポン社はこの物質の危険性を知っていながら、PFOAを使った製品を作り続け、大量の排水を水道水の取水源に流していた、というのがこの映画の内容。
この映画におけるデュポンはまさに悪魔のような企業だ。とても実話とは信じられないようなことが次々に出てくる。PFOAによる汚染で牛が190頭も死んだとか、PFOAを含んだタバコを社員に吸わせて健康に影響があるか調べたり、PFOAの製造に関わった社員がガンになったり、30%もの子供に先天性異常が出ていたり、主人公の弁護士を妨害するためにあの手この手の汚い妨害をするとか…。
もちろんデュポンはこの映画の内容のすべてが事実だとは認めていないだろうが、少なくとも裁判で負けたこと、PFOAが有害な物質であること、現在は世界的に規制されていることはまぎれもない事実だ
デュポン社の日本のホームページを調べてみると、一応PFOAについての記述は存在していたが、すべて英語だった(こんな重要なこと、日本語訳を載せておくべきでは?)。映画で語られていることとの違いを探すために少し読んでみた。
まず、「デュポンはPFOAが有害だったことは当時知りえなかった」、としているので、明らかに映画の話とは違う(以下)。
Based on the available science, DuPont did not believe there were any adverse health effects and that PFOA could be manufactured safely.At no point did DuPont ever knowingly harm anyone or dispose of PFOA illegally.PFOA was not a regulated compound at that time, nor is it today, and our wastewater, air and solid waste disposal methods were permitted and legal.
また、メディアなどで報道されていることは事実ではない、もしくは完全な話ではない、としている(以下)。
DuPont’s historical use portrayed in documentaries such as The Devil We Know and as often reported by the media is simply not true or does not tell the full story.
健康への影響については、「因果関係がはっきりしているわけではない」「病気との関連についての証拠はほとんどない」というアメリカ政府とオーストラリア政府の見解を載せている(以下)。
“A large number of studies have examined the possible relationship between levels of perfluoroalkyls in blood and adverse health effects in workers, highly exposed residents, and the general population.Although statistically significant associations have been found, the studies do not establish causality.”
“There is mostly limited or no evidence for any link with human disease” and “there is no current evidence that supports a large impact on an individual's health.”They also report that “there is no current evidence that suggests an increase in overall cancer risk.”
PFOAやその類似の物質による汚染は非常に大きな事件だと思うが、日本ではほとんど話題にされていないことが不思議。在日米軍では今もPFOAは使用されていて、つい先日(12/28)も、沖縄の米軍施設でPFOAやPFOSの汚染水が漏れたことに対する調査結果が発表された、というニュースがあった。映画公開中でまさにタイムリーな話題なのに、テレビでは大きく扱われない。
特集番組らしいものでは、2019年放送のNHKのクローズアップ現代が最後っぽい。この番組では、主に以下の問題提起がされていた。
・日本の浄水施設の中で有機フッ素化合物の濃度の調査をしているところが非常に少ない(現状どのくらい汚染されているのか不明の状況)
・日本には有機フッ素化合物の濃度の基準値が定められていない
・有機フッ素化合物は低濃度でも胎児への影響がある可能性がある
・沖縄の浄水場の取水源となっている河川では、PFOAなどの高濃度の有機フッ素化合物が検出されている(アメリカ軍基地内で消火剤などに使われたものと考えられている)
・PFOAのような化学物質は規制されるとまた新たに同じ機能を持つ似た物質が開発される、というイタチごっこの状況にある(有機フッ素化合物は数千種類存在する)
これらの問題は改善されていないだろう。だからこの問題は解決済みの問題では全くなく、現在進行形の問題だ。今年6月のニュースでは、環境庁が全国の河川や地下水など143地点を調査したところ、12都府県の21地点で暫定的な目標値(アメリカの環境保護庁による、飲料水の健康勧告値を参考にしたもの)を超えていた(大阪市の地下水が最大で、110倍)ことが分かったという。汚染されている場所がいくらかでも分かったことは一歩前進だが、全国の浄水施設は6400箇所以上あるので、調査が足りていないことは明らかだ。
映画の公開時期もちょっと謎だ。アメリカでは2019年11月公開で、日本では2021年12月公開。なぜ日本の公開はこんなに遅かったのだろう? もし2019年公開だったら、5月に国連の国際条約でPFOAの製造・使用の禁止が決議されたばかりなので、タイムリーでもあったのに。
この映画を見ると、大企業を相手に戦う、ということがどんなに困難なのかよく分かる。まさにすべてが敵になる感じ。
こんな戦いを誰もができるわけがない、と思ってふと気づく。ということは、世の中にはまだまだ明るみになっていない恐ろしい事実がたくさんひそんでいる、と考えなければならない、ということか。
大切なのは透明さ
汚染物質を埋め立てていると疑われる巨大企業に挑んだひとりの弁護士の物語。
農場の牛が大量死したのは、汚染された川の水を飲んだからだと訴える牧場主。地元の弁護士達は、相手が有力な巨大企業ということで皆尻込みをしている所、伝手あって主人公ロブに依頼が舞い込む。
懐疑的だったロブも、牛の暴走を見てから考えが変わり…。パーティー会場でのデュポンCEOの憤り様…これもう答え合わせは済みましたね。
資料開示を要請すれば、嘲笑うかのように膨大な量を。。しかしそれでも諦めないロブ。その姿には熱いプロ魂と正義を感じる。
しかし、その真面目さが祟りロブは心身ともに…。家族との間にも軋轢が。確かに、いきなり汚染されてるなんて言いだした日には、奥さんだってああなりますよね。。でもそれが真実だなんて。
いよいよこちらの攻撃開始!!となっても、裁判はそうポンポンと事は進まず…。相手は町中を牛耳っている大企業。向こうに回せば皆の雇用問題も…。つくづく相手が悪すぎる。。
ロブ自身だって、テナントの訴えを他の弁護士のように無視していたら、憔悴することもなく普通に幸せな家族生活を送れていたかもしれない。それでも、巨大すぎる敵に立ち向かう正義感よ…。
「レセプター」の下りには身の毛がよだつ。良心はどこに…。
そしてそして耐久戦の泥試合に持ち込むとは。どこまでも往生際が悪い。
闘いは今も尚続く。科学的証拠があっても、強すぎる相手には有力者たちもひれ伏し…結局金を持つ者が正義なのか…。
改めて、正義とは何か、身を犠牲にしてでも巨大すぎる相手と闘う大切さを教えてくれる。それでも、ロブのように実際に闘う人はどれだけいるだろうか?
決して他人事ではない問題に、深く考えさせられる作品だった。
悪魔の所業
何千億もの利益を前に「良心」なんて価値観を持ち出すのはおかしいのだろうか?
やってる事は大量殺人と変わらないんだが…。
間接的に人を土地を殺していく。
それに、その危険性を人体実験さながらに検証している節がある。その指示を出したのも、それを担当したのもおそらくならば「人間」だ。
この世界が不公平なのも不平等なのも分かりきってはいるが、こういのは酷すぎないか…?
「MINAMATA」を観た時を思い出す。
今作の主人公が弁護士なので、法律を絡めたエピソードが多数あって見応えもあった。
明らかな「悪業」を法律を介する事により正当性を付与する企業のやり方とか悍ましい。
それをまた法律の力を使って覆していく。
見応えも興味もあったのに、ラスト近くに寝落ち。
あー、俺のコンディションが悪かった!
醜悪な人間の欲深さ
巨大なアメリカの化学メーカー「デュポン」。
この会社が数十年前に開発した、焦げ付かないフライパンなどに使われていた「テフロン」。このテフロンなどの原料となる人口の化学薬品「PFOS」「PFOA」が、人体や他の動物にも発ガン性などの悪影響を与えており、さらにデュポンは社内リサーチでその危険性を知っていたのに、そのまま使い続けて河川や土中などに廃棄し続けた。自社の利益だけのために。
(このPFOSやPFOAはテフロンだけでなく、撥水性のある服や様々な用途で使われている)
その被害者が原告となり、デュポンと戦った弁護士が主人公の作品。
こういった作品が映画として作られるのは、さすがアメリカと言う他ない。
ぶっちゃけ、アメリカが良い国とも住みたいとも全く思わないが、こういう問題に向き合うジャーナリズム精神というか、社会へのコミット度合というか、日本には全く無いリソースは羨ましく思う。
俳優陣もシブい。
主人公のマーク・ラファロは当然として、主人公の妻を演じたアン・ハサウェイも良かったし、久々にティム・ロビンスを観れたのも嬉しかったなー。もう、おじいちゃんです。「ショーシャンクの空に」とかもう30年近く前の作品だもんな。おじいちゃんにもなりますわな。
しかし、デュポンや、同じく発ガン性で問題となった除草剤「ラウンドアップ」を製品販売してたモンサント(現バイエル)など、化学薬品扱っているメーカーって、倫理観が欠如してる会社が多いのかね。。消費財だから影響が大きくて被害が大きく見えているのかもしれないけど、皆が使う消費財だからこそ、扱うメーカーには高い倫理観が必要なのに。
しかも、忘れちゃいけないのは、世界中で禁止されている「ラウンドアップ」が、日本ではいまだに使われてることだ。農家では普通に使っている。アメリカでは裁判で数百億円の賠償金支払われて決着してる問題なのに。日本は世界(アメリカ)のゴミ箱ってわけだ。このPFOSの問題も同じ結末を迎える可能性がある。
アメリカの要求を跳ね除けられない日本政府には期待できない。官僚も国民のことなど考えていないだろう。前2代の首相時に明らかにそちらに舵を切ったし、コロナ対応で実証もされた。しかも、その政治を担う政治家を選んでるのは国民だ。先月の総選挙の結果からもわかる。現状を変えたくない人ばかり、ということだ。つまり、この作品でも語られている通り、「自衛」するしかない。
その「自衛」に何が一番重要かというと「情報」だ。
こういった映画だ。
知らないと対処のやり様もない。
その情報を扱うマスメディアが日本では一番信頼できないので、自分で信頼できるメディアソースを探し、情報を取捨選択した上で、今後も自分の頭で考えていこうと思う。この映画を観て、その思いをさらに強くした。
テ◯ロン、ダメ
ホラーより、恐ろしい。。。こんなことが平然と行われているなんて。
これさ、人間のすることじゃないでしょ。この企業の人たち悪魔だわ。企業が恐ろしい怪物になってる😭
資本主義に毒されるこの有様よ。
なんと言ってもアンハサウェイ演じる妻が素晴らしかった。我慢して、色々と思うことや不満はありながらも、男の子3人育てながら彼を懸命に支えて偉い!彼女の演技に泣いてしまったよ。
ちなみに私は10年前ぐらいにテフロンのフライパンも鍋も全部捨てました。手入れ大変だけど鉄が良いです。
劇中のセリフにあったように私たちは情報を取捨選択しながら、自分の身は自分で守るしかないんだよね。
この様な作品を製作し、世界に知らしめたことに喝采を送りたい!良作です。もっともっと、多くの映画館で上映してほしいし、全国民に見てほしい。
この事件20年以上続いてるんだって
リアル
稀に、弁護士にも良い人は居る。かも。
正直、カチンと来る。またまた説明が足りて無くてウンザリしますもん。PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、フッ素樹脂加工の工程で使用されるものなので、加工後のフライパンには、ほとんど危険性は無いんですけどね。このままでは誤解を産む。と言うか、悪意も感じます。
企業犯罪を追求する物語りとしては、リアリティが感じられて良かったし、アン・ハサウェイの演技力には参りました。
3535人の原告との裁判に、いい加減にせーよ!とデュポンを諌めて和解させたのは米司法省だし、テフロン加工製品の危険性は皆無と見られている事など。演出上の意図からの「伝えない自由の行使」には、少しシラケました。
いずれにしても、映画としては、良かったです。
公開規模が少な過ぎる!
事実に基づいた裁判の話になりますが、分かりやすく描かれている。
見終わったら
え……まだ解決してないんかい! と
これを映画にすることが出来るのも凄いというか……
決着を見守りたい。
資料を読んでからモノを言え!
圧巻でした映画化への情熱も然り、パートナー弁護士事務所のトップであるタープの誰か資料を読んだのか?には心を鷲掴みされたような気持ちになりました。
作品中には3Mの名前も度々登場し、どれほど闇が深いのか空恐ろしくなります。
企業は株主に利益をもたらすために活動するのですが、人命を軽視して許されるものでないのは明白で、企業側の弁護をしていた事務所が正義の信念に基づいて訴訟をしていく様に人間捨てたものじゃないとの想いが強くなりました。
全体的に素晴らしいの一言ですが、個人的にアン・ハサウェイの立ち位置がよくわからずモヤモヤしてしまったことが満点に届かなかったところです。
それでも映画の存在意義を大きく知らしめる秀作です。
えらい❗
我々が日常的に使用するテフロン加工が猛毒とは…
テフロンが・・・
1998年、アメリカ・オハイオ州の法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが受けた思いがけない調査依頼。それはウェストバージニア州の農場が、化学メーカー・デュポン社の工場からの廃棄物によって土地が汚され、190頭もの牛が病死したというものだった。ロブの調査により、デュポン社が発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流し続けた疑いが判明した。ロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏み切るが、巨大企業を相手にする法廷闘争を描いた話。
ほぼ事実を描いているようで、これもアメリカの闇だなぁ、って思った。
テフロンって有害物質だったとは知らなかった。
また、この話はまだ現在も続いているというのが驚きだった。
一見の価値ある作品です。
映画の持つ力を再認識!
【一人の弁護士が、超巨大企業が40年に亘り環境汚染物質を垂れ流していた事実に対し、法廷闘争を10年以上続ける姿に心打たれた作品。法に携わる者は、弱者側に立て!と言う教えを思い出した作品でもある。】
ー デュポン社の環境汚染問題が、2016年に公になった際の衝撃は覚えている。
何故なら、私が勤める会社は、毎年、デュポン社の安全コンサル評価を受けていたからである。
デュポン社との契約を安全統括部が、速攻で打ち切ったのは言うまでもないが、恥ずかしい限りである。
それにしても、何故、アメリカを代表する大手化学メーカーは、愚かしき行為を半世紀近く行って来たのか、そしてその事実を隠蔽してきたのかが、この作品を観ると良く分かる。
テフロン加工のフライパンが出た時の、世間の評価は当然高く、利益を生み出す商品の一つであったからである。
歴史的な流れ”撥水”も寄与していると思う。-
◆感想
・環境弁護士ロブ(マーク・ラファロ:今作の製作者。深い尊崇の念を抱く。)はウェストバージニア州の農夫テナントから、ある日アポなしで訪問を受ける。
彼は、自分の土地がデュポン社により汚染されていると、激しい口調で訴える。
- ここで、彼は一度はテナントを追い返すが、祖母の紹介という事もあり、後日テナントの元を訪れる。
彼の妻サラ(アン・ハサウェイ)の言葉が印象的である。
”彼は、学生時代人間関係構築が上手くなくて・・。それで、自分を頼って来る人にはNOと言えないのよ・・。”
・そこで、彼が目にした100頭を超える牛の墓。そして、狂ったように突進してくる牛や、犬の姿。”川の石は、化学薬品の影響で白いんだ・・”と言うテナントの言葉。
- 川にも、毒が流れているという事は・・。水俣病を連想してしまう・・。-
・所属する企業法務を請け負う、法律事務所のタープ(ティム・ロビンス)の助力も得て、開示請求により山の様に届けられた書類の調査を続けるロブ。そこで、彼は”PFOA"という謎の言葉を見つけるが・・。
- 法廷劇としても一級品の今作だが、描かれている内容は、事実である事に愕然とする。ー
・”PFOA"が”C8"とも呼ばれる人体に悪影響を及ぼす化学物質ペルフルオロオクタン酸である事。デュポン社がその事実を知りながら、自社の利益のために隠蔽してきた事が徐々に明らかになる過程が、恐ろしくも面白い。テフロン加工をしていた女性の3割の人が産んだ子供が奇形児であった事。
”レセプター”と言うデュポン社の書類に有った言葉・・。
- ここまでの事実は知らなかった・・。”企業は人なり”ではないのか!-
・デュポン社で働く人の多い町で、彼の大企業を訴えた事で、白眼視される母親、原告。そして、ロブ自身も結果が出ないので、年収は下がり妻からは厳しい言葉を浴びる。
- 日本で言えば、原発のある町で、選挙時に、賛成派、反対派に真っ二つに分かれる事象が多発する事と同じであろう。
ロブ自身も心が折れそうになる・・。住民に血液検査を頼んで7年。結果は届かない・・。
あれは、辛いよなあ・・。-
・ロブの元に掛かって来た一本の電話。それは、恐ろしい事実を告げるモノだった。
”3535人の住民が、健康被害に遭っている可能性があります・・。”
・ロブは法廷闘争に持ち込むが、強かなデュポン社は、あらゆる手段を使って来る・・。
- ロブの行為に対し、”大企業から金を取るためと思われる・・”と言った若手に対するタープの毅然とした言葉に、痺れる。ー
<重厚で、見応えのある10年以上に亘る、一人の環境弁護士の実録公害訴訟で、巨大企業と戦う姿に感銘を受けた作品。
弁護士の中には、自分の利益しか考えていない輩が偶にいるが、ロブの様に弱者の側に立ち、過酷な状況の中、正義のために戦う気骨ある弁護士の姿には頭が下がる。
今作は、重いテーマを扱うが、ストーリーテリングも良く2時間という時間は全く感じない。
トッド・ヘインズ監督の手腕と、マーク・ラファロの執念が産んだ秀作だと思います。
この優れた映画の公開館が非常に少ない理由も、イロイロと推測をしてしまうが、公開してくれた映画館関係者の方々には、改めて感謝を申し上げたいです。
映画は、文化であり、時の政治にモノ申す民衆の想いを伝える媒体であるだから・・。>
凄い真実!
Extremely powerful !
デュポン、テフロン、皆んなが知ってるこれらに、こんな恐ろしい秘話があったとは唖然。デュポンは今、社会的責任を全うしている企業であると、我々はしっかり守られてると信じたい。
以下、加工技術研究会ホームページから引用…
日本製紙グループの日本製紙パピリア(株)は、米国デュポン社(Du Pont de Nemours, Inc.)の100%子会社である、デュポン・スペシャルティ・プロダクツ(株)と共同で、「デュポン日本製紙パピリア合同会社」(以下「DPNP」)を設立し、高機能材料であるノーメックス紙を生産することで合意した。DPNPは、日本製紙 北海道工場 勇払事業所(北海道苫小牧市、以下「勇払事業所」)の敷地・建物の一部を利用して生産設備を設置する計画で、2021年度中の営業運転開始を予定している。
優れた電気絶縁性・耐薬品性・機械特性と素材本来の難燃性を有するノーメックス紙は、幅広い電気絶縁用途に適している。今後も世界中で広がる自動車の電動化においては、電気駆動モーターを搭載した xEV(電気自動車・プラグインハイブリッド自動車・ハイブリッド自動車・燃料電池自動車)を支える重要な技術である。パワーエレクトロニクスやバッテリーシステムにおいても耐熱特性により重要な部品を保護している。また、航空機の内外装の構造材としても、ノーメックス紙製のハニカムが重要な役割を果たしている。
同社グループは、中期経営計画のテーマとして、「洋紙事業の生産体制再編成と自社設備の最大活用」を掲げている。このたびDPNPが開始する事業は、市場の成長が見込める分野への事業構造転換へ繋がり、勇払事業所の土地と設備、さらには製紙工場で培った紙加工の技術・ノウハウを有する人材の活用により、地元・北海道の発展に寄与していく。
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