劇場公開日 2021年12月17日

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「アメリカの片田舎の公害訴訟の物語。映画自体はそれほど面白くはないのですが見る価値はあり。」ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アメリカの片田舎の公害訴訟の物語。映画自体はそれほど面白くはないのですが見る価値はあり。

2021年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アメリカの片田舎の公害訴訟の物語です(名曲「カントリーロード」の舞台であるウエストヴァージニア州での出来事)。

率直に言って、映画自体はそれほど面白くないと思います。
原告が負けた作品が映画化されるわけはないので、映画としては原告側勝利と言う結論が先に見えるのですが、結論に向かってのメリハリが今一つ弱いような感じがします。
(主人公が弁護を引き受ける動機も家庭崩壊の危機を免れるのも。)

見るべきは、世界的な巨大企業へ立ち向かう主人公たちの姿勢でしょうか。
巨大企業から恩恵を受ける人々は含めたくさんいて、その中には原告の地元住民・隣人もいて、原告側がそれらの人々から敵視されるのはこの話に限らず日本の水俣病においてもあった話です。
相手企業だけでなく隣人からも敵視されるのは辛いですね。
めげずに主張を貫いた原告・主人公に拍手です。

テフロンに限らず科学的に安全と信じ込まされているだけの物は他にもあるのだろうけど、被害が自分の身に降りかからない限り何も感じずに生きていくのだろうと思ったりしました。
見る価値はある作品です。

お抹茶