ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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総てが美しい 一回では足りない
今よりさらに男性社会全盛時代背景の中、姉妹達が賑やかにしている様子を、初めてこの家に訪れた男が見るシーンが二回あるが、とても気に入っている。色んな個性が消されることなく同居している様をじっと見てる。
別の人がそれぞれ弾くピアノシーンもいい。自分の心に対しての目の向け方は様々。カメラが写す生活、戦争、企業への視線は偏りなく現実的で、人間描写とのコントラストがすごい。背後からの視線をも描く臨場感も魅力的。いろんな種類の涙がたくさん出る映画。
心に刺さった。
幼い頃にハウス食品の提供の若草物語を思い出しながら。
過去と現代をいったりきたり、だけどとても分かりやすい。
過去に戻る時はイエローアンダートーンの色調で
現代はブルーアンダートンな色調。
過去はそれだけ、暖かみがある思い出として残っていて
現代は少しシビアな痛い所を突かれるような。
そんな感じがした。
私がとても心に刺さった場面。
ジョーとママのやり取りの中で
ママがジョーに『愛しているの?』と
ジョーは『今は愛されたいかな』
すると『それは愛ではないわね』と。
目からウコロでした。
ジョーの気持ちが切なくて
『結婚だけが幸せな人生だと思ってない、でも
たまらなく淋しいの』と
年頃の私は頷いてしまいました。
とても良い映画に出会えて幸せです。
えー、そんなに野太い声かなあ(笑)
私のような昭和生まれ女子は当然「若草物語」を知っていますが、男性はどの位知っているんでしょうか。他の方のレビューを読みますと、『時間軸が行ったり来たりして複雑な構成』・・・なるほど、そうですね。
私としては、話を知っているので特に複雑とも思わず、単純に、「ああこれは『続・若草物語』の映画化なんだね。これは続編だけど、所々に回想シーンが入っているから知らない人でもわかるようになっている」という意識で観てしまいました(汗)
「若草物語」を読んだのは4年生位の時で、続編があるのを知ったのは何年も後です。テレビでBBC制作の「続・若草物語」をやっていて、残念ながらもう終盤に差し掛かってました(涙)うろ覚えですが、エイミーとローリーの会話、「ジョーじゃなくて私と結婚した事を後悔してる?」「ジョーへの気持ちと君への気持ちは違う」「ベスが死んだ時・・・」みたいなセリフにええ~っ!と驚きました。あと、ラストでジョーが駅まで追いかけて行ってキスしたのは、本作のような若いイケメンではなく、だいぶ年上の落ち着いた男性で、その時はちょっとがっかりしました。BBCは原作に忠実に作ったと思いますが、本作の方が好きです♡
衣装や調度品、美しい風景は見ごたえがあります。製本のシーンも、活字を組む、糸で綴じる、くっついたページを切り離す(結構大胆)、それを見守るジョーの姿がいいですね。
ジョーが生き生きしていてとても良かったですが、エイミーも成長しました。エイミー役のフローレンス・ピューの声が低くて太い、と話題になってますが、そうするとケイト・ウィンシュレットなんかも野太いということになりますかね。あの時代の女性の事はわかりませんが、ハリウッドの知的な役をやられる方は低いかどうかは別として、けっこう太い声で話していると思います。
原題の”Little Women”も良いですね。”Lady”だと躾けられた感じがしますが、”Woman”は自分の意志でしっかり立っている感じがします。
壮大だった
・四姉妹の末っ子の子が優しさから病気をして亡くなってしまったのがとても悲しかった。
・家庭教師と結婚したメグがどう考えても悲惨で辛かった。どちらかというと旦那側に自分が近いと思ったのでたまらなかった。ラストにジョーが学校を作ったからそれで生活が良くなってたらいいなと思った。
・作家になるために結婚はできないというジョーが後から無性に寂しいといって泣いていたのが印象深かった。
・四姉妹でいるとき、とても楽しそうで羨ましかった。
・衣装とかが凝っているように見えた。当時の雰囲気とかが多分よく出ていた。
・末っ子が亡くなって、書くのをやめてた小説を書き始めたシーンがとても良かった。
・最終的に好きな相手と結婚するのが正解!っていう感じだった。そうなりたいなぁと思った。
すごい脚本
キャスティングを予告でみただけで、これは凄いぴったりじゃん、と思って、ストーリーはまあ超有名作だし普通なのかなと思ってたら、斜め上いく練られた脚本でした。
じっくり劇場で見て欲しい作品。
本編は怪我した父親が帰ってくるところがラストだったと記憶してますが、映画は続編の姉妹のその後の人生から。そして、過去の少女時代を思い出したり今に重ねたりという構成で、俳優も同じ人がやってるんだが、全然混乱しない。
原作のエピソードもそつなくおそらく未読の人にでも分かる形で印象づけられる。
底で流れるのは、人としての生き方や自由のない女性の生き方。それが声高ではなくときどき見てる方に台詞で飛び込んでくる。
ラストの夢のようなお屋敷の学校と家族の姿は、ジョーがサービスで書いた小説のラストで本当は結婚は選ばないんだろうな
美しく爽やかな映像・二女 vs 四女
原作は何十年も前、子供の頃に読んだきりで内容はほとんど覚えておらず、何の予備知識もない状態で コロナ自粛明けの一本目、TOHOシネマズデーだったので見ました。
確かに良い作品です。基本的に皆穏やかで優しい、自分達もそれほど裕福でもないのに貧しい家族に食べ物を分け与えたりして親切。ご両親の人柄や教育方針が四姉妹達にもそのまま受け継がれている。ただ、時系列の入れ替わりが頻繁で「え?いまは過去の話?現在?」みたいになりちょっと分かりにくかったのが残念。「(時系列の変化)私は分かった!」とマウント取ってる?ようなコメントも散見されますが、もしすごく分かりやすかったとしてもちょっと頻繁過ぎで少なくとも良い手法とは思えない。
ストーリーは姉妹がそれぞれ結婚していく模様(三女は亡くなってしまう)が描かれている。ジェーン・オースティンのアメリカ版と言ったところか。
私も二女ジョー(シアーシャ・ローナン)はローリー(ティモシー・シャラメ)と結婚するものと思ってたのでちょっとガッカリ&納得いかず。ジョーのことがずっと好きだったローリー、四女に乗り換えあっさり過ぎでしょ!本当に四女のことがジョーより好きになったのか?・・いつの間に?その辺りが全く描かれておらずなんとも消化不良。急にくっついちゃったって感じ。四女のどこを好きになったのだろう。
その四女エイミーはミッドサマーのヒロイン、フローレンス・ピュー。コロナ自粛前最後に見た映画がミッドサマーだったので「え?これフローレンス・ピュー?また?」と驚いてしまった。なんだろう…彼女、そこそこ美人なのだが、美人女優らしからぬ"ポッチャリ感"。特に背中の逞しさ?といい、二の腕の太さといい、時折見せる生意気そうな表情(若いのに法令線が気になる)やドスの効いた?声や話し方、キレて二女の手書き原稿を焼き捨ててしまう激しい性格がどうしても"腕っぷしの強い田舎のヤンキー姉ちゃん"みたいに見えてしまう。なのでこういうクラシックで上品な作風の映画にはあまり似合わないような、、正直あの恐ろしく細身のスーパーイケメン、ティモシー・シャラメの妻役にはかなり違和感が。彼女の"貴族感"がゼロで、二人が夫婦というのはかなり無理がある(ファンの方には申し訳ない)。シャラメの妻役はやっぱりシアーシャだったらな~と残念に思わずにはいられない。
ジョーは自分の気持ちに気づくのが遅過ぎたのかな、、別の人とだけど結局最後には結婚するのだから、ローリーと結婚してほしかったな~。ローリー、もうちょっと待っててやってほしかった‼
シアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメの美しさを堪能する作品だと思う(笑)
一般的に人気も知名度もオルコットよりオースティンなのは相応の理由があると思うし、やはり自分もオースティンの方が好みですね。
とてもよかった
主人公のジョーを見るたびにレディ・バードのエキセントリックな感じが重なって見えて困る。これまで若草物語には全く触れずに来て、どんな内容なのかも知らずに見て、なんとなくジョーが長女で、ベスが末っ子だと思ったらジョーは二女で、ベスは三女だったと一緒に見た妻が教えてくれた。ベスが亡くなるところは今現在のコロナと状況がだぶって見えて、ジョーが濃厚接触しているのが怖い。抗体を持っているから大丈夫だとのことだったが、ハラハラする。
あんな元気な女の子ばかりの家ではお父さんには、さぞうるさかっただろう。大人になっていてもあんなにうるさいのだから、子どもの時は大変だっただろうと思う。
最終的にジョーがベストセラー作家になって、自宅を学校にして、さらに自作を高級な装丁で自費出版しているところが、何もかも夢をかなえた感じがしてよかった。
原作未読で無知だけど、すごく楽しめた
・原作はタイトル名しか知らなかったけど、楽しめた。
・ラストの製本シーンはジーンと来た。
・超豪華キャストで、見所満載。
・ジョーに感情移入出来て感動した。
ジョーの結婚ビジネス
女にとって結婚はビジネス。男にとってもビジネス的側面はあるよね、ってのは置いといて。いずれにせよ、結婚は財務問題なのであって。男性諸君も「女性は不幸だよなぁ」なんて、他人事みたいに思ってると痛い目に遭うかもよ、って思います。
グレタ・ガーウィグ、好きやわぁ。女性らしい繊細な描写がチラホラ。階段を走り降りるジョーの右手が親柱を力強く握る画を挿し込むとか。海岸の砂浜を使って「無邪気にみんなで騒ぎ遊んだ少女時代」と「現実に向き合って生きている今」を対比。砂浜に寄り添い抱き合って座る二人(ジョーとベス)の、頭頂(頭髪)だけ日の光でふわっと明るい画とか、もう最高に気が利いてる。ガラスを通して見える風景の歪みは当時のガラス製造技術がそうだったから、というよりも、歪みが出るだけのガラスの厚みが経済力を象徴すると同時に、心象表現にもなってるし。姉妹間の嫉妬も愛情も、かしましい微笑ましさも愛おしくなってしまうのは、メリハリは付けるけど、過剰演出にはならない喫水線を知ってるからだと思う。ほんとに、このグレタ・ガーウィグはすごいと思う。
ジョーは自らの結婚をビジネスのネタとして使い、最大限の利益を上げようと、古狸の出版社社長と折衝します。望み通りの内容で手を打ち、自らの名前を著者名にして刷り上がった本を手に取り、感慨に耽るのもそこそこに。「女にとって結婚はビジネス」と言い残した叔母の家を、別の意味の「結婚ビジネス」で手にした資金で学校に改築し、家族揃って大団円。このシーンがミュージカルみたいな演出で微笑ましかった。まぁ、収まるものが収まるべきところに収まった感はあるよね。と言うか、丸く収まりすぎやろ、これw
キャストも各役者さんの演技も良かった!フローレンス・ピューは、姉妹の台風の目と言う役どころもありましたが、各所で印象に残る演技でした。こりゃブラック・ウィドウも楽しみで。と、ティモシー・シャラメが、らしい役でドはまりですやんw 何か、妙な役が続いていた印象なので、彼的には会心の一作ではないでしょうか。
で、やっぱり思うんですが。シアーシャ・ローナンって、グレタ・ガーウィグの分身役=アバターですよね。このコンビ、最高です!
良かった。とっても。
余談:ピアノが鳴り過ぎる問題w ホールで聴くスタインウェイみたいで、あれだけは違和感ありました。また、ベスに贈られたピアノは、54鍵盤より更にこじんまりとしてて48鍵盤くらいしか無かったんじゃないでしょうか。もしかしてチェレスタと言う、ピアノとは別の楽器じゃなかったかと。ピアノは「弦」を叩きますが、チェレスタはいわゆる「鉄琴」で、少しパーッカシブだけど可愛らしい音がします。ベスに似合いの可愛らしい音色だと思う。なんか、この子のためになら、何でもしてあげたくなりますね....
※ショートカットのシアーシャ・ローナンが地味に萌えだった。いや、今まで見たローナンのヘアスタイルで一番良かったw
懸命に生きるその日常は物語
新作に飢えてるので観賞
若草物語は古典なりに知ってる程度で
ハウス名作劇場のアニメが印象深かったです
感想としては
魅力的なキャストで活き活きと描かれ
新鮮に感じることが出来ました
中流家庭の4人姉妹
おしとやかな長女で華やかな生活と結婚を夢見るメグ(エマ・ワトソン)
男勝りながら妙に器用で女性ながら自立した生活を夢見るジョー(シアーシャ・ローナン)
病弱で病魔に冒されるも優しく音楽が好きなベス(エリザ・スカンレン)
絵画の才能があり社交界を夢見るエイミー(フローレンス・ピュー )
らとその回りの人々との出来事を回想を行ったり来たりしながら
綴られていくストーリー
特に隣人のイケメンであるローリーとの交流が四姉妹の将来と
運命に関わってきます
夢見る少女だった4人は結局
メグは結婚は果たすも苦しい生活から抜け出せず
ジョーはニューヨークで物書きを目指すもなかなか評価されず
ベスは病魔に冒され実家から離れられず
エイミーは叔母についてヨーロッパに渡るも自分の本心を見いだせず
それぞれ成長と共に悩みを抱えたままベスの病状悪化をきっかけに
再び集まります
ローリーはかなりジョーに思いを寄せるも
ジョーは結婚に幸せを見いだせずプロポーズを断ってしまい
ローリーは結局エイミーと結ばれてしまいます
ジョーは自立を目指すもうまく言い表せない孤独を感じますが
ニューヨークの下宿先で知り合ったフレデリックが
実家まで追いかけてきて結ばれます
19世紀の話ながら家族への思いや女性の自立にまつわるエピソードは
きわめて現代でも変わることのない感覚で描写されており
色々な登場人物に移入して観ることができる映画だと思います
そういう意味ではそこまでストーリーに時代性は感じないのですが
美術はさすがアカデミー賞もらうだけある再現度だったと思います
あまり万人にとっつきにくいジャンルかもしれませんが
たびたび映画やアニメになってる古典ですし
一度観るにしてもおすすめできる作品だと思います
Write something for me. 不朽の名作って面白い!
恥ずかしながら今まで「若草物語」のタイトルは知っていても内容は全く知りませんでした。だって1868年のアメリカの小説ってハードル高そうですし・・・という訳でまっさらな気持ちで観た本作。いやいや、面白かったです。
内容を知らないだけあって、エイミーがローリーと結ばれるんだ!っとか、お父さん生きてたんだっとか、ベスが亡くなったりとか、ジョーが駅にフレッツを追いかけていって結ばれるシーンとかホント一喜一憂でした。
ベスは最初から死亡フラグな感じはありましたが、それでも亡くなったのは悲しかったです。何だかんだで4姉妹は死んだりしないと勝手に思ってたので。仲良かったおじいちゃんミスター・ローレンスがベスがいない家に入れないシーンは泣けてきます。家族を亡くした時に感じる喪失感というか、隣の部屋とかにいそうなのに実際はもういない時に感じるあの気持ちを経験された事がある方なら誰でも共感できるのではないでしょうか?(って、例えが分かりにくくてスミマセン😣)。
本作って「今」と「過去」が絡まってストーリーが進んで行くんですよね。でも「過去」があった後すぐに「今」の描写がくるんで分かりやすかったですね。で、シーン毎に過去と今を重ね合わせてあるという。こういう編集ってけっこう珍しいかも。グレタ・ガーウィグ監督のセンスが光ってます。
俳優陣は鉄壁でした。シアーシャ・ローナンを筆頭にフローレンス・ピュー、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメの若手、そして別の作品ですがアカデミー賞のローラ・ダーンと今が旬の俳優が揃っています。大御所メリル・ストリープが脇を固めてますし、ベス役のエリザ・スカンレンも今後が期待ですね。
今みたいにネットがあったりしないんで家族の一体感は当時の方が強かったようにも思えますが、人の悩みは世代を超えても変わらないものですよね。百年を超えて語り継がれる物語と今の映画作りが見事にマッチした名作だったと思います。
贅沢キャスト陣の本領発揮
涙腺が弱くなったことを改めて再認識させられる今回の作品は、出演者のやることなすこと、もうダム決壊の繰り返しである。こんなにも涙脆くなってしまった衰えを否応なしに受け止めざるを得ない、それ程感動的な作品だ。
三女と結婚した後の急速なフェイドアウトっぷりのティモシー・シャラメが唯一の気に掛かる点であるが、四人姉妹役の将来のハリウッドを背負う若き女優陣の演技の集大成を見せてくれたこと、そのこと自体、有難いことである。
感動、ありがとう。
シアーシャ・ローナン
物語を書くのに夢中で短気なおてんば娘は女の幸せは結婚であるという考えにうんざりしていた。結婚相手が貧困層であったために生活が回らなくなっていく姉、芸術家を目指すも才能が頭打ちとなり結婚を急ぐ妹。数年前まで彼女たちは共に生活をする家族だった。若くもたくましい4人の女性は悩みながらも進むべき道を探していく。ありふれた日常の中にときめきがあり、怒りがあり、後悔がある。過去の何気ない言動が胸を締め付ける。けれどそんな青春時代が支えとなって今の自分を生かす。シアーシャはそんな主人公の心の変化を見事に演技で表現した。短気で早口で、こうと決めたら周りが見えなくなる主人公の性格はそのままに、見え隠れする心を揺れる青い目、息遣い、乱れる髪でオーディエンスに届けた。時代は違えど現代の女性も同じ考えを持つ人は少なくないだろう。結婚が女の幸せであると誰が決めたの。女は夢を持ってはいけないと誰が決めたの。独りで生きることが哀れなんて誰が決めたの。そんな考えにはもうんざり、疲れた。でも、自分を取り巻く人々はいつの間にか周りに居なくなっている。それがとてつもなく寂しい。シアーシャ演じる主人公は青い目を真っ赤に腫らす。1868年に出版された若草物語は2020年の今にも十分に精通する女性の人生の物語だった。
美人四姉妹のキャッキャウフフを愛でる映画
…のわけない。いや7年前パートではそういうところも少しはあるけれど、子供時代の楽しい思い出と大人になって立ち塞がる厳しい現実を対比させている…ようにも前半は見えたが、そんな単純な話でもない。
撮り方として、同じようなアングルで通りを逆方向に歩かせたりとか、ジョーが目を覚ますとベッドに誰もいない…とか、そういうの好き。
ただこの作りだと、ジョーが書いた話としてのエンディングと、映画の中での実際のジョーの行動は違うのかもしれないし、
そもそも出版社と交渉する場面以降本の製作を見るシアーシャは、ジョーではないのではとか。
いろいろ考えてしまった。
それとエイミーが花輪かぶったら、祝祭が始まっちゃうアワワワワ。
5/6までは名作、残りの1/6は凡作
①トーキーになってから確か4回目の映画化。原作(特に第一作目)が名作なので余程下手を打たない限り(下手な演出、脚色、演技)そこそこの映画になる題材だが、今回は半ば過ぎまでは現代の名作誕生か!と感心した。子供の頃に読んだ『若草物語』を思い出して「そうそうこんなエピソードもあった。この名場面もちゃんと織り込んでいる」と泣かせてくれたが、残念ながら最後は失速してしまった。何故だろう。②『続・若草物語』を現在進行中の話にして、『若草物語』を回想シーンにしている構成は悪くない。特に回想シーンはどれも良くできていると思う。③ローリーと結婚してからのエイミーがどや顔になったのが悪いのか。確かに後半はフローレンス・ピューがシアーシャ・ローアンを喰い気味でそれでバランスが悪くなったのかも知れない。④ヒロインが最後に結婚するか死なないと本が売れない、という原作が書かれた当時の時代相を皮肉ってジョーが結末を書き換えたという視点は面白いが、それが映画的に上手く処理されたとは言えない。⑤最後の学校のシーンは取って付けたような印象。突然平凡なファミリードラマの大団円みたいになってしまった。⑥上映時間145分は長過ぎ。映画が息切れしてしまったか、観ているこちらが飽きてしまったか。⑦ティモシー・シャラメはあの美貌には不釣り合いなくらいやはり上手い。あまり好きじゃないし、何処にでも顔を出すメリル・ストリープはさすがに老けたが、映画の重石には確かになっている。⑧名作になる一歩手前で転けてしまって残念だが、子供時代を思い出させてくれたので☆ひとつオマケ。
昔書かれたものと思えない
まず、これまでに若草物語は読んだことも見たこともありません。
ジョーの結婚することだけが女の幸せじゃないという信念から自分の気持ちに素直になりきれない、けれど心のどこかで寂しさを抱いてるというのが年代も性別も違う自分ですら共感してしまいました。
最後の展開は全く知らないのですが原作通りなのかな?自分的には最後の展開は理解できないではないですが腑に落ちなかった印象です。
最初の方は時代の行き来や人物の名前を覚えることに苦労しますが慣れれば誰でも共感でき、感動できる普遍的な作品だと思います。
美しい映像と個性豊かな姉妹たちに拍手
『若草物語』
小学校の頃両親に買ってもらった(買い与えられた?)『世界文学全集』
今思えば買ってほしいって言った覚えはなく正直「いいお話をたくさん読んでね!」っていう母親の切なる想いに従ったまででしたが、小説は好きだったこともあり小学生なりに感じるものがあり読書感想文を書いた記憶がかすかに残っています。
個性豊かな四姉妹の物語。
そうかそれで『海街ダイアリー』を読んで映画を観てどちらも「なんだか懐かしい思い」がしたのはこれに起因してたんだって今更ながら気づきました。
それぞれの個性をうまく表したいくつかのエピソード、美しい映像や衣装とともに沁みてくるものがありました。
現代ならともかくこの時代では生き方が下手な主人公 ジョー(シアーシャ・ローナン)が自分を偽らず強く突き進みながらも、家族に愛に包まれ成長していく姿、いつの時代もこのような家族の姿には心洗われる気がします。♬やさしさに包まれたなら ~♬ってユーミンの歌を思い出しました。
回想シーンの時系列が行ったり来たりして若干混乱してしまいましたが(その分△0.5かな?)映画館でじっくり観ることができてよかったと思います。
追伸:長女のハーマイオニー(?!)もとってもよかったですね!大きくなりましたね!
自分らしさ
四姉妹の自伝書
父親からの手紙を読むときの
母親に寄り添う四人の
シーンが印象的でした。
人間が成長するとき
心の核となる部分をつくるには
楽園が大切なんだなと。
そこから、
アイデンティティを
確立させていく
物語にひきこまれました。
生きていく時に
つらい時、悲しい時は
必ずある。
そんなとき
たち戻れる記憶と場所が
あれば
やっていけるかもしれない。
なければ
自分で作り上げる。
自分の人生
あなたは、どう描きますか。
パンフレットでの言葉で
監督は
常に自分の中にある火を
灯すきっかけをつくれたらと
語っていたのが
この作品らしいと思いました。
2020年ベストムービー!⭐️✨
素晴らしい、心揺さぶられる感動的な物語でした。
三女ベスが亡くなる場面や、クリスマスの日に父親が突然帰って来るシーンには、もう号泣でした(笑)
テーマは、"女性の自立"と言うとやや陳腐な響きなんですが、正に"女性であること"が語られていたと思いました。
四人姉妹がそれぞれの意志と決意の中で、自分の人生を生きていく姿は感動的で、時に苦難にぶつかり自分の信念が揺らぎそうになりながらも、それぞれの生き方を模索していく様子が丁寧に描かれており、心に残る作品でした。
名作だと思います。
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