ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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ごめんなさい、みんなが良かったと言っていたけれど私には合わなかった...
ごめんなさい、みんなが良かったと言っていたけれど私には合わなかったです。
下品すぎるというか…
男性に頼らなくても自立できるだけの経済力を持つことへの願望に関しては共感できたけれど、あんまりフェミニスト感を前面に押し出されると押し売りのようで辟易すると言うか。
うるさいだけの4姉妹にしか見えず。ベスだけは共感できたけれど、次女は性格悪いし4女も本当にローリーを愛していたというよりも次女に勝ちたかっただけよね?
女って怖くて面倒くさいとあらためて思いました。と言う私も女ですが。
鮮やか
あーなかなか良い映画でしたなぁ
そして、何だろ良い映画だったという感想で文章を書き表すのが難しい笑
原作未読かつ若草物語に触れるのがはじめましての感想です。あくまでもこの作品の感想です
そしてもう冒頭からネタバレします宣言します(笑)
4姉妹の中の次女:ジョーを通して姉妹が生きてきた軌跡と変わり行く時代と心の様を描く
四姉妹それぞれが過去に抱いていた理想と現実-男性優遇な社会、女性の仕事での経済問題、各々が抱く夢や希望、お金、恋愛、結婚、家族、孤独 …様々な物事を通して、時に迷いながら移りゆく時と世界を生きていく人間賛歌といったところか
冒頭、出版社の入口に立つ1人の女性の後ろ姿。今まさに新たな扉を開けようとしている彼女の後ろ姿を自然と後押ししたくなるような物語のスタートだ。
彼女達がそれぞれ一人一人がそれぞれの立場で現実に向き合う場面から昔、家族が揃って楽しげに過ごす場面やジョーが1人で寒々しい街を歩く場面に対し、姉妹が揃って明るく賑やかな街を歩く姿など数え切れないほど対比が効いた場面が散りばめられているのが面白い
特に後半のある悲劇的な展開でもピリリと使われている
暗い辛い現代と平和で明るい過去との画面色の対比の演出は視覚的にも効果的でジョーを演じるシアーシャローナンの、時に快活で、時に脆く切ない名演は心を掴むし、物語を彩るセットや衣装、醸し出される時代の雰囲気の作り込みも見事
また、ローラ・ダーンやメリル・ストリープといった大人の女性たちの佇まいも格別であり、メグ、ベス、エイミーの四姉妹それぞれの時に微笑ましく時に切ない関係と変化していく中で生きていく様も自然体で感じることが出来たのも素晴らしい
辛くのし掛かる現実と変わり行く周囲の環境、自分の想い…暖かくて愛おしいあの頃には戻れないけど、それを胸に歩み出さなくては‥ジョーが自らを元に書いたあの小説は、愛おしい過去という宝物を自らの表現として残すと共に、その過去を大切にしつつ新たな未来へと歩みを進める"少女時代との別れ"その決断の証だったのかなとも思いました。
冒頭の小説を持ち込んだ際の彼女と終盤での小説の権利を巡る彼女というのも見事な対になっており、彼女が自らの道を切り開いたことを表しているし、叔母の家を学校として開いた彼女と家族が集まる場面は彼女たち家族の愛を感じさせそれぞれの幸せと家族愛を想わせるのも心地よいと感じました。
正直、上手く纏められないのですが(後々書き換えるかもです)あまりこの手の作品を見てこなかった私でも良い映画だなと素直に感じたのでオススメです!
この作品をもう一度見たり、過去の映像作品も見てみようかな
心優しきベス✨
原題の、若草物語も知らずに観賞しました。
次女のジョー他、計四姉妹それぞれに個性的だったなぁ
古い時代は婚姻が女性の道だったのを、
ジョーの作家になる、自立するという力で、
新たな道を切り開いたのだと、この映画で感じました。
ベスも生きていたら、音楽家になっていたのに…。
また見に行きたいと感じた、久々の映画でした。
素敵な物語です。絶対観るべき映画です。
最近、リバイバルで風の谷のナウシカ、もののけ姫を観たんですが、本当に悪い人(悪く感じさせない)でできてる映画って、良いよなと思ったんです。でもこの映画は、全員良い人なのに、ハラハラドキドキさせてくれました。
原作未読なので、全く話を知らなかったんです。なので、めっちゃ楽しみました。
昔よく観ていた海外ドラマの大草原の小さな家を少し思い出しました。あれも、いろいろ苦難がありましたよね。
いいおっさんが、何箇所かホロっと来てしまいました。
ベスの死、ローレンスさんが家の前で躊躇ってたり。
えー、ジョー、気付くの遅いよ!
ローラ・ダーンのお母さんも素敵でした。最近ジュラシックパーク観たばかりだったので、嬉しかったです。
メリル・ストリープも久しぶりに観たんですが、上手いですね。
明日から、映画好きな人にオススメしまくりたくなる映画でした。
脚本が本当に良かった。四姉妹家族が本当に素敵描かれていました。
そして、エンディングも大団円じゃないですか!
これ書くので、ネタバレ注意にしましたが、本当は、めっちゃ勧めたい映画でしたよ。
今年は、映画当たりばかり(5点を連発)ですが、何度も観たい映画なので、配信されたら買うと思います!
女性の生き方、自由に自分らしく
随所で泣けた。しみじみと深い感動の良い映画だった。
特にローリーの告白のシーンの美しさといったら。ローリーもジョーも感情の高まりを抑えきれない熱演で、感極まる!
子供の頃に見た、子供向け童話の「若草物語」の道徳話にも泣けるし、大人になってからの後日談、おとぎ話じゃない現実に立ち向かう姉妹の苦悩にも涙。
少女時代の幸せな記憶と、現代のつらさ、時間軸が行ったり来たりで、もし原作を知らない人は少し混乱するかも。
■少女時代の若草物語の感動ポイント
・貧しくとも家族がいれば幸せ
・将来への希望と夢に溢れた幸せ
・隣人ローレンス家との心温まる交流
・心優しい両親の道徳的な生き方
・美人姉妹のキャッキャ仲良い姿
ガラスの仮面で読んだ若草物語でも、
貧乏っていやねと不平を言ってた姉妹が、三女ベスの重病で、「ベスが助かるなら何もいらない」「良い子になりますから、どうかベスを助けて」と、大切なことに気づくというエピソードに号泣
実はその先にも若草物語には続編があり、映画はそちらが中心。
■大人の若草物語の感動ポイント
・女性の地位の低さと懸命に戦うところ
・思いどおりにならない恋愛模様
・死にゆくベスの美しい心
・女性の自立と結婚問題
結婚だけが女性の幸せ、女性にとって結婚は経済問題、愛ではない、という時代に、自由と自立を求めるジョーの姿に胸打たれる。
親友で幼なじみローリーのプロポーズを受け入れられず、後からそれを後悔するシーンにも号泣。
なぜローリーのプロポーズを断ったのか、ここは解釈分かれるところと思う。
映画でももっと丁寧に描いて欲しかった。
ジョーは、男勝りで生きてきて、女になるのが嫌だったのか、
プロポーズされたとき、まだ愛を知らなかったからタイミングの問題なのか、
結婚はしたいけどローリーがダメなのか、
相手が誰でも、結婚以外の幸せや自立にこだわったからなのか、モヤモヤ
予告編にもなっていた、ベスが死んで心細くなったジョーが、母親に後悔を打ち明けるシーンは圧巻。泣けた。
「女性にも仕事があり、美貌以外に野心も情熱もある、結婚しなくても生きていける、、、
わかってるのに、
たまらなく、寂しい」
この時の涙、本当に切ない!
しかも観客は、その頃、ローリーがエイミーにプロポーズしてることを知ってる。悲しい!
ラスト、編集長が、ジョーにハッピーエンドを求めるシーン、まさに、私も同意見でした、、、
ハッピーエンドにして!!と
独身でも幸せに生きれる、それが新しい価値観の提示で、意味あることと思うけど、
あのすれ違いによってローリーを失う展開は、救いがない、、、
しかも主観だけど、エイミーは、姉の原稿燃やすし、わがままな嫌なやつにしか見えず、、、しかもしかもあんまり美人じゃないような、、、
エマワトソンが美し過ぎて。
ジョー役の女優さんは、顔立ちではなく、熱演でとてもキラキラと美しかった。髪を振り乱していても、内面からの輝きとは、このことかと
パワーワードの連続、、、
全てニュアンスですが、、、
「女にとって結婚は経済問題」
「結婚が全てだと思っていない、けど、どうしようもなく寂しいの」
「(愛されたいと言うジョーに対して母から?)それは愛ではないわ」
「(結婚するメグが)これがわたしの幸せなの」
女性の生き方も選べる時代と言われるけれど、選べてたって悩んでることは同じようなことなのかも。というより、性別問わず悩む問題になっているのかも。
悩んだり傷ついたりしても、周りで助けてくれた人達の存在
を大事にしたいと思えました。
グレタガーウィグ信頼できる。
若草物語といえば世界名作劇場の愛の若草物語であるアラフォーが、グレタガーウィグ監督のLittle Womenを観た感想です。
小説は、高3時に一巻だけ読みました。受験勉強の逃避で。
今回の映画は若草物語1と2を原作にしているようです。映画を見終わってから、1と2の合冊された小説を買いました。訳文は青い鳥文庫と同じみたいです。
さて、COVID-19の大流行により、3月末の公開が延期となり、6月中旬に改めて公開されました。制作されるとのニュースを見て以降楽しみにしていました。
公開前にアメリカでの評判はそうよくもないと聞きかじっていて、あまり期待しすぎるとだめなのかなと思っていましたが、杞憂杞憂。めっちゃいいやん!と思いました。
かなり原作小説に忠実ですし、それでいて現在(メグ子育て中、ジョーNYで作家志望、ベス死期が迫る、エイミー仏留学中)と過去(4姉妹がローリーと出会って南北戦争が終わるころ?)を交錯させる構成は効いてるし、4姉妹がやかましくしゃべりまくって嵐のように去って男たちがぽつんと…みたいな場面は楽しいし、本当によくできていると思いました。
ベスがピアノを弾かせてもらうお礼に、ローリーのお祖父さんに手縫いのスリッパをプレゼントして、そのお礼にピアノをもらう話が、愛の若草物語のころから好きだったのですが、しっかり再現されていてうれしかったです。
シアーシャローナンとティモシーシャラメはいいコンビですね。
振られてやさぐれるローリーの可愛いこと。
ジョー演じるシアーシャローナンは相変わらず良いと思いました。
19世紀の女の子が、21世紀の女の子とこんなにも似通っていると感じさせられたのは、シアーシャの力が大きいのではないかと思います。
ジョーは、女の幸せは結婚ではないって思うのに、でも(結婚とか恋愛とかに縁がない)自分はこんなにも寂しい(要約)と叫んでいましたが、だよねって首がちぎれる勢いでうなずきました。
あとは、エイミー演じるフローレンス・ピューがよかったですよ…
氷がわれて池ポチャしたエイミーから、パリのアトリエで絵を描くキリっとしたエイミーまで、ふり幅のある演技でよかったです。
いとしのローリーがやさぐれているので叱り飛ばし、愛していない人との結婚は踏みとどまるも、ローリーは姉が忘れられないみたいだし、でも…みたいな心の機微が、よく感じられて本当によかったです。
メグとベスもよかったのですが、やはりジョーとエイミーが抜けてました。
姉妹の少女時代を描いている部分しか、アニメ・小説では触れていなかったので、冒頭からルイ・ガレルがでてきてるけどなんやろ?もうでてこーへんとかないよな?っておもってましたら!
彼がジョーの愛する人になるってことなんですねえ、よくできてるなあ(何度目?)と思いました。
私としては、(恋愛はいいとして)ジョーには結婚せずにいてほしかったのですが、そのあたりを、きっとオルコットは意に反する要求を版元にされしゃーなしでジョーを結婚させたんだろうとの解釈ができるように、ガーウィグは書いてくれたので、まあ納得しよか、となりました。
ごはん食べなあかんし、稼ぎとしての仕事には、金の出どころへのすり寄りもある程度必要ですもんね。
結婚ってロマンスという砂糖をまぶした人身売買じゃんよ人身御供じゃんよと私はおもっているので、オチが結婚してハッピリーエバーアフター💛では、結局それかよってなるんですよね。
原作小説がジョーは結婚して学校を開いたってなっているので、それには沿わねばならない、でも現在にそれではってことで、オルコットは書きたくてそう書いたんじゃないかもよってにおわせておくね。そのように解釈しました。
「後半はいい」
今年37本目。
ジョーとフレデリックの序盤の会話で「真剣だから批判するんだ」に納得。日常生活でも注意してくれる人が師匠ですからね。
ジョー本人も言ってましたが自分はがさつだと、前半はその部分が大きく若干前半見づらかったですが、後半ジョーが少し穏やかになる辺りから物語が急展開で面白い。
大好きなシアーシャを大きなスクリーンで 観れること、沢山の人に観て...
大好きなシアーシャを大きなスクリーンで
観れること、沢山の人に観てもらえることが
嬉しくて冒頭から涙、、、。
若草物語は正直ちゃんと読んだことがなかったから
昔の映画を予習してから観ました!
4姉妹と両親、マーチ叔母さん
家族みんな本当に仲が良くて喧嘩もするけど
愛し合っていて温かい関係が羨ましくて
美しい世界。
キャストみんな素晴らしかったし
グレタが色をつけた若草物語についても
書きたいことがたくさんあるけど、
とにかくジョーとローリーの関係が
本当に素敵でなにより
シアーシャとティモシーでよかった!!
シアーシャの演技には本当に感動するばかりで
この作品を観てシアーシャの魅力が
沢山の人の目に残ったらいいなと思ったし
同世代として刺激になりました。
レディバードでは上手くいかなかった二人だから
本音はくっついて欲しかったけど
いつか これからグレタの作品で
2人がゴールインすることを願います!
確かに「誰も読まないような話」なのに面白い
オープニングでシアーシャ・ローナンの小説が採用されるんだよね。それで嬉しさ爆発で走る姿が映されて「この人、幸せになって欲しい!」と思うの。
そこから順に登場人物が紹介されて「エマ・ワトソンだ!」「お母さんが一番イケてる!」「お父さん愛されすぎ!」とか思いながら観てたの。お母さんSATCの人と勘違いしてたけど全然違うね。
すぐ思ったのは女性が書いた作品だなってことなの。男性の登場人物が、すごく都合良く動く。理想的な男性なの。魅力はあるからいいんだけど。
それで、女の人が観たら「女性の登場人物がすごく都合良く動いてる」って作品も多いんだろうなって思いました。
ジョーがニューヨークで作品を批判されて逆ギレするところは、批判って難しいと思ったな。才能があると思うから厳しいこと言うんだけど、それ受け入れてもらえないよね。
途中で「女性の結婚は経済問題なの」みたいに、女性問題の台詞が入ってくるんだけど、そこは説明台詞っぽくてちょっと浮くのね。翻訳の問題なのか、原作でも浮いてるのか。敢えてやってる感じもしたな。
ジョーがベスの死後に小説を書くところは良かった。これだけ取り憑かれたように書けるなら、あとは技術的な問題だけだからね。みんな何かを書こうとして「書けない……」と苦しむんだろうし。
その作品もボツになりかけるんだけど、出版社の娘さん達が「読みたい!」って言って出版決まるのいい。
そこからジョーの結婚話になるんだけど、シナリオのレベルを下げて「ソープオペラかよ!」ってやるのが面白かった。出版社の意向で強引に結婚させてるからってことなんだろうけど、ここは原作でもレベル下がってるのかな。
面白く最後まで観たんだけど「なんで面白いんだろう?」と不思議な気分だった。四人姉妹を丁寧に追いかけてるところがいいのかな。「なんで面白いんだろう?」という謎を解くために原作も読んでみようと思ったよ。原作未読で映画観ました。
脚本・監督は《レディ・バード》の人なんだね。シアーシャ・ローナンとコンビ再びだったんだ。面白かったから、またコンビ組んでやって欲しいな。
グレタ・ガーウィッグ
監督の以前に鑑賞したレディ、バードに引き続きシアーシャ・ローナン、そしてティモシー・シャラメが出演。時制が行き交うが、映像のカラー、音楽の使い方で一発でわかり易く演出されてました。レディ・バードはシシャーナ演じる高校生がガーウィク監督の故郷、サクラメントからNYに自立を目指して旅立つ話でした。
本作も女性の自立がもっともっと難しい時代に立ち向かう姿を4姉妹のそれぞれの生き方とともに描かれており、ガーウィク監督のカラーがきっと色濃く描かれてるのだと感じました。
それにしても4姉妹の少女時代の幸せな様子、周りの人々の優しさ、何よりもジョーとローリーの息もばっちりで、観ている自分も幸せを分けてもらったようでした。
だからこそ、ジョーが「少女時代が終わる」というセンチメンタルなセリフが胸にきました。
女性にも男性にも観てほしい
家族愛も親友を想う異性間の愛も綺麗に描かれてた
泣いた
お父さんが帰ってくるところ
ベスが死んじゃうところ
向かいの家のおじいさんが家の前で泣いてるところ
あともう一回くらい泣いたけど忘れちゃった
原作を知らないで観るより、知って観た方がずっと楽しめるような気がします。
古典的名作の実写版ということで、気になっていた作品です。
コロナ明けで、全国一斉に上映されたので鑑賞してきました。
原作は「若草物語」。
遠い昔に読んだ記憶はあります。
4姉妹のお話です。
…
その程度の予備知識
まあいいか。 (間違いではないし)
19世紀中頃のアメリカ
人々の暮す街並み
日常の生活風景や
パーティーでの衣装 などなど
そういったものが緻密に再現された世界で
登場人物たちと一緒の時代を過ごしているかのような
そんな気分になりました。
とても丁寧に作られた良質の作品です。
満足です。
※正直な話、原作を読み返す等した上で観ていれば
もっと楽しめたような気もします。。
◆
あれこれ
話の密度
すごく濃いなと感じました。
「若草物語」って、こんなに内容の濃いお話だったのか
と気になり、調べてみたところ
姉妹の結婚などは「続・若草物語」のお話なのですね。
(原作が4部作とは知りませんでした)
ストーリーの密度が濃いのも納得。
ベスとエイミー
映画が始まってからしばらくの間、
この二人の見分けがつきませんでした。 とほほ
似てませんか?
メグとジョーははっきり区別できるのに…
(認知能力の低下ではない …と思いたい)
ジョーとローリー
一方通行の想いが哀しいです。
気持ちに応えようと振り向いたとき
相手はもう、こちらを向いてはいなかった
なんかこう…切ない
人生とは、まさにタイミングなんですよね
と、しみじみ。
もう一回観に行こうかな
と、思案中です。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
四姉妹端麗団
ジョーが出版社に原稿を持ち込む場面から始めたことで、これは“「若草物語」ができるまで”というような趣きの映画になった。作中でジョーが編集者に言われてやむなく主人公を結婚させたように、現実にはオルコットは生涯独身だったようだ。
19世紀の四姉妹の話なんて本来なら食指が動かないのだが、役者としてのグレタ・ガーウィグのファンなので。時間があちこち飛んで混乱する箇所もあるが、編集のリズムは小気味いい。原作未読なので、わかりやすいものはないかと思って、ウィノナ・ライダー版の「若草物語」も見てみたが、オーソドックスではあるものの、凡庸な作品だった(役者陣は豪華)。同じジョー役でも、ウィノナとシアーシャ・ローナンでは、受けるイメージがかなり異なる。後者の方が思索的で作家っぽく見える(ウィノナは好きだが)。
南北戦争は国を二分し数十万の死者を出したはずだが、彼らの町ではダンスパーティを開いたりして結構のんびりしていたんだなぁと。マサチューセッツ州まで戦乱は及んでいなかったのだろうか。
原題とまるで違うカタカナの邦題をつけるのはいい加減やめてほしい。既に巷間に流布している「若草物語」で十分。
愛に溢れた良質の良い作品ですが、ちょっとアレを思い出しましたw
過去の名作やミニシアター系の作品観賞が最近多かったので久し振りにメジャー系の良作を観賞したくなったので観賞しました。
※平日の夜ではありますが、観賞した「新宿ピカデリー」は人の入りが結構寂しい感じでちょっとビックリ。
で、感想はと言うと、良いっすね♪
綺麗な作品かつ良い作品。
心が洗われる様な感じでいろんな事を改めて考える事の大事さを教えてくれる様な感じ。
「若草物語」はなんとなく知ってるぐらいの知識ですが、知らなくて全然大丈夫。
新たな視点で若草物語を描いているらしいので、むしろ知らない方が良いのかもです。
それぞれ四姉妹の性格にも違いがハッキリしていて、それぞれの人生感も面白い♪
個人的に感じた難点は時間軸が結構前後して分かり難い。
極端に幼い日の思い出にプレイバックする訳ではないし、服装もそんなに変わらない感じなので、その辺りに認識が追い付かないと置いてけぼりにされる感じです。
また、主人公は次女のジョーなんですが、絶対的な主人公の立ち回りではないので、その辺りもややこしい。四姉妹を均等に出そうとしている分、前情報が無いとやっぱり分かり難いかな?
ベスはストーリー的にはキーパーソンな感じなんですが、ちょっと割りを食った感じ。
マーチ四姉妹の恋の相手となる男性人が…区別がつき難いんですよねw
なんか皆おんなじ感じだし、エマ・ワトソンがいるからか「ファンタスティック・ビースト」のニュートみたいに見えるしw
エマ・ワトソンが主人公かな?と思いきや、シアーシャ・ローナン演じるジョーが主人公なのは良いんですが、メグが長女でジョーが次女。ベスが三女でエイミーが四女だったと言うのにちょっとビックリ。
観る限り、長女=ジョー、次女=メグ、三女=エイミー、四女=ベスかと思ったw
キャストがなかなか豪華なんですよね。
ハーマイオニーのエマ・ワトソンに「レディ・バード」のシアーシャ・ローナン。名優、メリル・ストリープ。
個人的にはあの「ミッドサマー」のフローレンス・ピューがツボw
メグの結婚式で花輪を頭に飾り、楽しそうに宴をしているとどうにもミッドサマーのあのシーンを思い出してしまいますw
今よりも女性の人権や自立が認めてられない時代にそれぞれの夢を叶えるのは困難で、そこに葛藤がある訳ですが、殆どの女性が自分の心を押し殺している。その分活発で自立心の強いジョーは幾分ワガママに見えなくもないんですが、まぁ現実はこんなもんですよねw
結婚だけが全てではないにしても、結婚をし、家族を作る事で得られる幸せはやっぱり尊いモノなんですよね。
今の時代と比べると些か無理が生じるにしても、家族の団らんや絆。四姉妹の絆はやっぱり美しいし素晴らしいし、なんか羨ましい。
かと思いきやジョーの作家としての自立や葛藤、成功はやはり好きな事を仕事にする活力を与えてくれます。
どっちに転んでもどっちも大事でどっちも大切にしなければならないモノ。成立させる事に難しさを感じ、その辺りのジレンマを感じますが、作品としては愛に溢れた作品です。
いろんな刺激物な作品を結構観賞しているので結構新鮮だしw、また日常の中にも様々なドラマがあって、それに人は一喜一憂する。
別に世界を救えなくても、自分の世界はちょっとした事で崩れそうになったりしても、変えられたりする事が出来る。
それを気付かせてくれる様な作品です。
素敵な良い作品なので、お薦めです♪
米国ローティーン女子(女子中学生)の為のお花畑映画
ローティーンにターゲットを絞った映画なので、50過ぎのおじさんが見るべきものではなく
お花畑の中で進行する「ものがたり」は設定や経済状況等”難しい事”には突っ込む冪ではない。
女子中学生用映画なので、男優は脇役に至るまで、上玉を起用するが、
全ての男は「ご都合主義の脇役」に過ぎず
父親でさえ、ストーリーの味付けのみに従事し、重要なファクターにはならない。
流石に主人公は”存在感ある美人”だが、姉妹を含む
登場する他の若い女性は同姓からのジェラシーを生ませないように不美人を起用。
主要な役者以外には演出がされていないので、
両御大女優をはじめ、セリフの棒読みで”ものがたり”は捻りもなく浅く進行する。
監督が主要人物以外に演出の興味がないのならば、個々役者の腕に任せずに
優秀な演出助手を起用する冪だった。
物語の進行は原作とは違い、多々の過去エピソードを絡める構成に成っているが、
ベースとなる時代進行が安定していないので
作品としてはまとまりがないものになってしまった。
本作に言いたいことがあるのならば、
もっと起承転結よく、完結に物語を進行させる冪。
不要なエピソードを省かずに、4姉妹へ個別の光を当ててしまったので
1本の映画として、まとまりがつかないものになってしまった。
時間軸以外にも「夢」や「過去の過去」等
場面展開に対する脚本処理がお粗末。
編集も下手なのと、監督の演出がまるでできていない。
エピソードを絞らずに、たくさん入れ混んだ事で、1つ1つが散漫になり
深みがなくなり、各所で混乱を招いた。
そのエピソードの多さを監督自身が危惧し、ストーリー展開を早くしようと考えたのか、
1カットを小刻みに編集したシーンでは趣がなく、うわべだけでのものになってしまった。
あれやこれやで、やり散らかしてしまった感がいがめない映画なので、
監督と脚本家はもっと撮影前に熟考してから、本作品を作る冪だった。
近年のハリウッド映画らしく
時代考証とは関係なく、アリバイ的に最初と最後に黒人エキストラを
主人公たちと同じ立ち位置に出演させているが、
お花畑の本筋はあくまで階級制度の上に成り立っている。
メイドは白人だが、お約束通りにデブ女だった。
多額な資金を投入した作品である事は、映画の各所で理解できる。
衣装や小道具が素晴らしく、特に撮影された家(セット?)の内外装も最高である。
撮影ではロウソクの表現がしっかりできており、
また最初の数シーンにおける”淡系な風景の色彩感”がよく、
撮影力の高さは伝わってきた。
主人公の性格は大嫌いだが、同じ時代を扱った「風と共に去りぬ」の方が遥かに良い映画だ。
出演者たちの演技に感服、グレタの素晴らしい脚本
原作を読まないで、映画を見させていただきました。
正直言って、期待以上でした。 アカデミー賞の衣装賞を取っただけあって、出てくるドレスはもちろん、男性陣の服装もほんとに忠実に再現されており、衣装だけでも楽しめる作品です。今回の作品は、アカデミー4度ノミネートされたシアーシャ・ローナンが主役を演じ、その脇もエマ・ワトソンやメリル・ストリープなどの演技派女優が固めています。そんなそうそうたるメンツの中でも特に目を引いたのは、エイミー役のフローレンス・ピューとローリー役のティモシー・シャラメ 。 フローレンス・ピューは「ミッドサマー」を見た後だったので、まだその印象を引きずっちゃうかな と思いましたが、もう素晴らしかった。 13歳と20歳の時代を見事に演じ分け、もはや主役を喰ってしまうくらいの演技だったと思います。そして、ティモシー・シャラメ 。個人的に私がファン ということもありますが、彼のローリーは素晴らしかった。劇中でジョーに告白するシーンはもう、胸がはちきれそうなほど切なくなります。目線のやり方や、ちょっとした動作で彼の感情が痛いほど伝わってきて、
顔だけじゃない、演技派ティモシーを見れた気がします。 ただの恋愛ものではなく、女性の権利や立場を訴える4姉妹の姿に心打たれること確実です。
今年、いやここ数年で1番の作品です。出会えて良かったです。
女性がまだまだ活躍出来ない時代を力強く!
コロナ禍で延期になってました。
オルコット原作の若草物語だ!
1860年のマサチューセッツ州 お父さんが従軍牧師で
北軍に入ったので女性世帯だ!
結婚に憧れる長女メグにエマワトソン
作家志望の次女ジョーにシャシャーローナン
音楽好きの三女ベスにエリザベスカレン
お金が全ての四女エイミーにフローレンスピュー
お母さんにローラダーン 叔母さんにメリルストリーブ
ジョーが好きなローリーにティモシーシャラメ
女性がまだまだ活躍出来ない時代に
姉妹や恋に、仕事に夢に
時系列を変えて
映画は、爽やかに美しい映像で
魅せてくれた!
2回目の鑑賞でスッキリ(^^)/
1回目の鑑賞は、若草物語も知らず、映画の事前情報も予習しないまま鑑賞したんですが、多数の登場人物や時間と場所が場面場面で何度も行き来することで、ストーリーを追いかけるのに精一杯でした((+_+))
どうもスッキリしないので、2回目の鑑賞をしたわけですが、登場人物と現在と過去の回想が理解できると、何とよくできた映画かなと感心しました🈵
女性の自立が難しかった時代、何を求めて生きていくべきか、性格も価値観も違う4姉妹が葛藤しながら生きていく姿を描いた映画かなと思いました(^.^)
いろいろ観るべきところがあるでしょうが、その中でも特に印象に残ったのは、次女のジョーと4女のエイミーの確執と皮肉な結果ですかね。
次女のジョーは、結婚よりも自立のために仕事を選ぼうとして、ずっと仲の良かった男友達のローリーからプロポーズされた際、一生独身を宣言して断ってしまう。
4女のエイミーは、叔母の唯一の期待もあってか、仕事よりもマーチ家のために金持ちの男性との結婚をする道を選ぼうと決めていた。
ジョーはあれだけはっきり独身宣言をしてプロポーズを断ったのに、やがて寂しくて愛に飢えるようになりローリーへの愛を求めて、ラブレターを書く・・・。
ところが、その時既に、エイミーは、金持ちの男性からプロポーズされたのに、叔母の期待を裏切って金持ちとの結婚を断り、別の男性と結婚を決めてしまう。その相手が、よりによって、ジョーが好きだったローリーだったとは…⁉️
そんなことがあってか、気持ちを吹っ切って、小説に没頭し、いよいよ、四姉妹の物語を書き上げる。
ところが、完成した小説を出版社に持ち込むと、結末はハッピーエンドでないと売れないと言われ、どうしようか迷った末、はてさて、どういう決断をしたかは観てのお楽しみとしましょう(^^♪
全64件中、21~40件目を表示