劇場公開日 2020年6月12日

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ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価

全292件中、81~100件目を表示

5.0時間は戻らないし、もどれない、それでも夢中で生きる。

2020年7月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

姉妹がずっと喋ってて笑けた。
これでもかと延々と喋る。姉妹間での共感ポイントも多く、不思議と心地よく聞いていた。場面、台詞、字幕の波で頭はフル回転なのに疲れることなく最後まで見届けた。

登場人物が皆魅力的で、やさしい。

国境を越えて共感できるすばらしい映画に出合えて感無量でした。

姉妹で観たくなる映画です。

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ミズガメ

4.0女性の生き方

2020年7月26日
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鑑賞方法:映画館

男性優位の時代ではありますが、
それでも、ジョーのように自立しようとする者もいますし、
メグのように家庭を持ちたい者もいる。
19世紀の女性たちのそれぞれの生き方を、衣装や装飾の美しさとともに楽しめました。

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hkr21

4.0原作は読んだことが無いんですがティミーの出演が決まった時からずっと...

2020年7月26日
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鑑賞方法:映画館

原作は読んだことが無いんですがティミーの出演が決まった時からずっと心待ちにしていた本作。
名作の域に達するのではと思えるほど素晴らしい作品でした。
ティミーが出てきた瞬間、おーー!ってなりましたけど、不思議とすぐローリーに見えたし、そこは出演している役者さん全てに言えますが、皆さん役にはまっていて素晴らしいキャスティングでした。フローレンス・ピューはあと数年するとピュー姐と呼びたくなるような貫禄がありましたが笑
当初はエマ・ストーンもキャスティングされてたけど誰役だったんだろ?
グレタ作品、前作はあまり共感度は高くなかったけど、グレタ作品にシアーシャは欠かせない存在になりつつあるし次回作品が楽しみになりました

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とみまる

4.0ちゃんと予習していくべきでした

2020年7月26日
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鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

萌える

原作通りというレビューが多数あり、ちょっと驚き👀。そうですか4部作だったんですね。どうりで知らないストーリー展開でした。妹が姉のボーイフレンドと、ってねぇ‼️びっくりしたよ。

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レイ零号機

4.0上質な作品

2020年7月25日
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久しぶりにとても上質な映画を見たと感じました。
今よりずっと女性の地位が低い時代。結婚せずに自分の力(財力?)で生きていくことの難しさとか、四人姉妹の過去と現在が凄く絶妙なタイミングで切り替わるところなんかは、監督の腕だなんだろうなぁとしみじみ…。
何度も何度も涙が出てきて、またその涙がそれぞれ違う気持ちからくるものだったりして、エンドロールの頃には、じんわりと心が感動で溢れてました。

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ゆの

3.5それぞれのキャラクターのもつ女性像が巧妙に絡み合うアンサンブル

2020年7月25日
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何度も映画化やアニメ化、ドラマ化がされてきた世界的名作「若草物語」を再映画化した今作。グレタ・ガーウィグの自伝的映画として監督した『レディ・バード』で主演を務めたシアーシャ・ローナンを主人公に再キャスティングし、エマ・ワトソンやフローレンス・ピューといった注目若手女優も参加することで古典的名作でありながら、題材への古臭ささを感じさせず、映画を観に行くハードルを下げることに成功している。

古典的な風景と現代劇に通じるスタイリッシュが見事に共存する画作りが、この手の時代背景が苦手な人にとっても、飽きを感じさせない構造になっていることもヒットの要因だろう。

女性にとって結婚が全てとされていた時代で、女性としての幸せは別にあるはずと奮闘するジョーとその姉妹たちが、時代を象徴する様々な価値観をもつ女性像として、それぞれのキャラクターが絶妙なコントラストとなっていることで、それぞれの物語が同時に展開されていてもぶつかり合わず、巧妙に絡み合っている。

姉妹の母親は、困っている人を見ると放っておくわけにはいかない典型的な共産主義者であるが、その意志を一番受け継いだベスが病気で亡くなってしまうことや、登場する男の方が女性陣よりも、どことなく乙女チックだったりロマンチスト、病弱という点で皮肉が効いていたりもするのだ。

ティモシー・シャラメが演じるローリーは、ジョーに猛アプローチをかけた末にフラれてしまうが、数年後に妹のエイミーがあたかも運命の相手だったかのようにアプローチをかけてくる。

すごくチャラいキャラクターに感じられるが、「男なんてそんなものだ」という、グレタ・ガーウィグ節が効いているキャラクター構造なのだ。

今作は衣装デザイナーのジャクリーヌ・デュランが第92回アカデミー賞にて衣装デザイン賞を受賞したが、ジャクリーヌは過去にディズニー実写版『美女と野獣』も手掛けている。エマ・ワトソンがドレスを着ていると、どうも『美女と野獣』感が出るのには、理由があったのだ。

『ミッドサマー』の批評のときにも論じた通り、フローレンス・ピューは顔の表情だけで年齢を変化させる特殊能力をもった女優だ。今作でも幼い表情から、大人の女性の表情の変化を見事に演じきっている。アカデミー賞にノミネートされたのも納得できる。

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バフィー吉川(Buffys Movie)

4.5純粋・素直・誠実

2020年7月23日
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泣ける

幸せ

↑のような感情を沸き立たせてくれる良作。

映画の登場人物は、鑑賞した人の中で生き続け影響を与え続ける。そういう観点からすると本作はとっても良い映画。

淫行や殺人をほのめかす描写もないので、良い意味で現実的です。色んな方におすすめ出来ますが中高生くらいのお子さんがいるなら一緒に観ると素敵かもしれません。
自分最近ヤケクソになってるな、心荒んでるなという方にもおすすめ。きっと彼らのぶつかり合いから心を浄化してもらえる事でしょう。

シアーシャローナンの出演作は隠れた名作が多い気がする。

追記
エマワトソンやシアーシャローナンを観た後に映画館のトイレの鏡で自分を見たらギョッとした。

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カルカソンヌ

3.53.5

2020年7月23日
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4人姉妹が女の子から立派な女性に成長していく物語。
4人それぞれの形で、苦労しながらも自立していく姿
に、共感や勇気づけられる部分がありました。

4人姉妹が本当に仲睦まじく可愛いです!!

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さあああん

3.0人にとっての幸せはそれぞれだけど、自分が思う幸せを他の人に押し付け...

2020年7月22日
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人にとっての幸せはそれぞれだけど、自分が思う幸せを他の人に押し付けることは違う。
結婚や恋人がいることが当たり前だとは思わないけど、それを経験しなければ分からない感情、見えない景色はあると思う。

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19さいのちかち

3.5“〜らしさ”とは

2020年7月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

「結婚して家庭を築くだけが、女性の幸せじゃない」と叫ぶ主人公に共感を抱く。

思えば、私たちの考える”男らしさ”も”女らしさ”も、異性側からの”こうしてほしい”というエゴかもしれない。それよりももっと大切な”自分らしさ”を貫くことが、現代で守られるべき権利だと感じた。

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くらげ

5.0ドラマセラピ〜♡

2020年7月21日
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とってもよかった〜

泣きそうで簡単には泣けない、
ちょっぴり笑える、、、

この映画は今年一番のわたしのドラマセラピ〜です♡

毎日観て、自分のこころの底から湧いてくる想いを
いつも忘れないようにしたい^_^、

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mana

4.0装丁のしっかりした古典文学の新訳改訂版

2020年7月20日
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女性の経済的自立と言う現代的な視点を入れながら、見事に古典文学を蘇らせた、脚本、監督のグレタ・ガーウィッグの腕前が素晴らしいです。幸福で楽しい少女時代を温かみのある映像で、厳しい人生の現実に立ち向かう大人への移行期を冷たいリアルな映像で交互に描き分けながら、声高に自立を叫ぶのではなく、四人姉妹の人生を生き生きと自然体で描いているのが、すごく好感が持てます。シアーシャ・ローナンは抜群の巧さ、他の脇を固める俳優陣もみな好演でした。

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シネマディクト

4.0邦題には異議あり。もちろん若草物語という題名だって原題とは無関係な創作物なんですけどね。

2020年7月19日
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若草物語2巻分を、主人公ジョー(ジョゼフィーン)から見た現実と、小説家としての仮想とを混ぜこぜにしながら描くという、凝った作品です。

想像部分と現実部分との境目があえて分明でない描き方なので、原作に関する予備知識がないと、意味不明で終わってしまう危惧を感じました。

話としては、特に何か盛り上がりがあるわけでもなく、18世紀後半の中産階級一家の抑制された生活を描いており、盛り上がりがないのにそれでも楽しめる作品でした。

時代考証された多くのシーンはCGが多用されているようで、ちょっとありえないと感じるシーンがいくつかあり、それは減点ですが、広大な平原などは、もしかしたらこれもまた合成かも知れませんが、それなりにすがすがしい景色で心洗われました。

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お水汲み当番

1.5幸せとは・・・?愛とは・・・?考えさせられる青春物語。

2020年7月19日
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知的

幸せ

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:四姉妹それぞれの、幸せや愛に対する価値観の交錯を通して、その本質が問いかけられていく様に、思わず考えさせられる部分も多い。
否:物語の時間軸が少し分かりにくい印象を受けてしまう。展開も結構ご都合主義か。

 「結婚が女性の幸せ」と言われて憚られなかった時代にあって、そのステータスに疑問を抱き、自分の夢へ向けて歩くことを決めるヒロイン・ジョー。そしてそんな彼女とは対照的に、愛する人との結婚が幸せだと疑わないメグや、裕福になることに幸福感を見出そうとするエイミー、彼女達とはある種の一線を画し、家族といられることに幸せを感じ続けるベス。四姉妹がまさに四者四様の価値観で、時にぶつかり合ったり、時に励まし合ったりしていく姿を通して、「本当の幸せとは・・・?」「本当の愛とは・・・?」といった普遍的なテーマが、ストレートに問いかけられてくるようです。
 しかしやはり文学小説の物語なので、非常に淡々とした雰囲気や、とっても都合の良い展開、そして伝わってくるテーマ等々、どうしてもその少し固い空気感は、好き嫌いが分かれそうなところでもあります。時間軸も7年前と現在を頻繁に行ったり来たりするので、
「これは・・・どっちのシーン?」
と判断するのに、毎回戸惑ってしまう感もあります。
 幸せへの価値観が多様性を極める現代であればこそ、求められているお話であることは間違いありませんが、基本的には文学的なお話が好きな方向けの作品といえるかも知れませんね。

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映画コーディネーター・門倉カド

4.0雰囲気が素敵。

2020年7月19日
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ドレスや景色がとても可愛くて美しかったです。
最初寝てしまいました。
でもだんだん面白くなってきてロマンチックでした。
姉妹の喧嘩も可愛くて微笑ましかった、愛って複雑で人間味のある映画でした。

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あい

4.0女友達と語り合いたくなる

Yさん
2020年7月17日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

シアーシャ×グレタ+豪華キャストで観る前から最高だろうなと思っていたので贔屓目に。

女性であることの悩みや喜びは時代が変わってもある種普遍的なものだと思ったけれど、現代に生きる勇気みたいなものをもらった気がする。

子供の頃に原作を読んだし、1949年版も鑑賞済なのでストーリーを追うというよりは4姉妹のキャラクターを追いかけられた。四女エイミーがカッコいい。

コロナで公開延期になってしまったけど、映画館で無事鑑賞できた事に感謝。
映画館で映画を観るって、最高に大好きだなと、感極まった程なので、コロナ禍の記憶としてこの映画の事もきっと覚えている。

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Y

3.5ラストだけは少し無駄に引っ張りすぎじゃないかと思いましたが面白かっ...

2020年7月17日
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ラストだけは少し無駄に引っ張りすぎじゃないかと思いましたが面白かったです。

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Mr. Planty

4.0完成された日常もの

2020年7月17日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

原作は名前だけ聞いたことあるかも程度の知識でしたが評判につられて鑑賞。
評判に違わぬ素晴らしい作品でした。

アニメにはよく「日常系」と呼ばれる作品があります。
それらの作品の面白さはキャラクターの魅力が大であると思っておりますが(個人的見解)
この映画もその例に漏れず、キャラクターの魅力がそのまま物語の面白さにつながっている日常系作品の様に感じました。

基本日常系なストーリーのため、ハラハラドキドキな展開はあまり無いのですが、
登場人物の魅力にグイグイ引き込まれるため目が離せず、
あたかも自分自身が5人目の兄弟(姉妹)になったような、不思議な気持ちにさせられます。

逆に、登場人物に魅力を感じなければ恐らく全く面白くないタイプの作品ですが、
感情移入できるのであれば、人生・日常・家族、そんな言葉が詰まった暖かい作品だと思います。

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小幸

4.5もう一度観てみたい

2020年7月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

若草物語は作品名は知っているが 実は読んだ事も 過去の映画を観た事もない、知っていたのは4姉妹の話だと言う事くらい。
出演者が豪華な顔ぶれでエマ ワトソンも見たくて そんな単純な理由で観に行った

話は女性の地位がまだ低い時代のアメリカ、女性は結婚しないと自立出来ないそんな世間の風潮の真っ只中に生きた4姉妹の純粋で愛に溢れた物語、原作も読んでみたい

ストーリーの展開が面白い、主人公の次女ジョーが自分の作品を出版社に持ち込むところから始まるが 直ぐに4姉妹が一緒に暮らしていた7年前に戻る、その後も時代を行ったり来たりして 少し混乱してしまったが それも最初だけ、この展開が物語に集中出来た要因の1つ

映像も豪華な出演者と衣装で時代背景を忠実に再現、見ていて全く飽きなかった

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izumi

4.0女性の自立が確立された今だから響く物語

2020年7月16日
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少女時代の物語と、大人になってからの物語を時系列に並べず、リンクするエピソードで寄せた脚色が上手い。
かなり頻繁に時代を往き来するうえに、各キャラクターは同じ役者が全時代演じているのだが、時代の違いを画面の色調や衣装で表しているので混乱はない。
原作未読の自分でさえ知っているお馴染みのエピソードが効果的に織り込まれていて、テンポがよく最後まで緩みがない。
ストーリーテリングの完成度は高いと思った。

原作は作者オルコットの自伝的小説と言われている。
主人公である次女のジョー(シアーシャ・ローナン)は、執筆しているのは友人だと言って出版社に自分の小説を売り込んでいた。
女性が書いた小説など読んでもらえないからなのか、作者はこういう体験をしたのだろう。
男と女の役割がはっきり分かれていた時代だ。
大伯母(メリル・ストリープ)に時代感を現す台詞が多い。
一方、富豪ローレンスは、ステレオタイプの金持ちではなく、四姉妹を隣人として温かく見守っている。
映画では父親の出番はあまりないが、娘たちを「Little Women」と呼び、子供ではなく女性としてあつかった人物。
そして、四姉妹の個性を尊重しながら自立心を持たせるよう育てた母親のおおらかさは、あの夫あってのこの妻なのだろうと感じた。

印象深いシーンはたくさんあったが、やはり「若草物語」が出版される過程とジョーの恋の成り行きが並行するシークエンスがクライマックスだろう。
ワクワクするし、胸を打つシーンでもあった。
著作権が何かを知らなかったのに、洞察力を働かせて有利な条件を勝ち取る交渉の場面は、ジョーと編集者との同じシチュエーションを映画の冒頭で見せられているので、ジョーの成長を感じると共に、逆転のカタルシスを得られる上手い演出だ。

性格が異なる四姉妹は、時にぶつかったりはしてもお互いを思いやっている。
女性が結婚以外の夢を持つことが珍しかった時代に、夢を追う者とそれを支える者、信じる者。
彼女らの成長譚を清々しく、情感豊かに、そしてエキサイティングに描写している。
演出と物語と演者の技量が見事にシンクロした映画だ。

さて、原作本の翻訳タイトル『若草物語』は文学的な良いタイトルだと思うが、この映画の邦題は如何なものか。わたしの若草物語の「わたし」とは監督のグレタ・ガーウィグのことか、主人公のことか。邦題から、原作の主人公ではない姉妹の別の女性の視点で描き直したものかと思ってしまったのは自分だけ?

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kazz