ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語のレビュー・感想・評価
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ひさしぶりの映画館、待ちに待ったこの作品を!
大人になった4姉妹の今に、過去の回想が混じりながら、ストーリーは展開していく
ただ単に原作を実写化していないところが、新鮮でもあり、そして、4姉妹がとても生き生きと存在していて、昔の話を観ている感じがしなかったのもよかった
監督、脚本を手掛けたグレタガーウィグが、原作の時代や原作者を調べたと読んだけれど、確かに物語に新たな命を吹き込むような、今を生きる女性にも通じるストーリーを見事に作り上げたと思う
子供の頃の私は、ジョーが一番大好きだった
でも、その頃の私は幼すぎて、4姉妹の時代の女性の生きにくさを知らなかったし、あの頃の日本もまだまだ「女性の幸せは・・・」で語られる時代だったように思う
だから、気づいていないことがたくさんあった
大人になって見てみると、この物語の中に込められたいろいろなことに気づかされた
そして、決してたやすい生き方ではないのに、あの時代の中で、出来る限り自分らしく生きようとしたジョーが、やはり大好きだ。と思った
きっとそれは不器用な生き方なのだろうけれど
予告編にも入っているジョーの台詞
「女の幸せが結婚だけなんておかしい。そんなの絶対間違ってる!でも・・・どうしようもなく孤独なの」
(原語で見ると少し違うし、前の文章もありきだけど
Women have minds and they have souls as well as just hearts. They’ve got ambition and they’ve got talent as well as just beauty. I am so sick of people saying that love is just all a woman is fit for. I’m so sick of it! But—I am so lonely.)
今のように結婚も仕事も、なんて選ぶことも出来ない時代の女性であるジョーには、感じている違和感がイコール結婚を否定することになってしまうのだろう
けれど、今ならそうじゃないとは、正直思えない
素敵な家族物語と愛を知る物語
原作は知りません。
ストーリーの流れが過去と現代行ったり来たりで混乱する部分がありましたが、それ以外はとても良い作品だと思いました。
私は5人姉妹なので、映画の中の4姉妹にとても共感する部分が多かったです。
お互いぶつかる部分もあるけれど、やっぱり家族は心の底から愛している。
この家族はとても愛に溢れています。
この映画は優しい人達しか出てきません。
私が大好きなジャンルです。
でもただ幸せなストーリーじゃなくて、観てるこっちも落ち込むような事があったり、
悲しい事があり、何度か泣いてしまいました。
少しづつ大人になって、愛を知っていく物語です。
心温まりました。
贅沢キャスト陣の本領発揮
涙腺が弱くなったことを改めて再認識させられる今回の作品は、出演者のやることなすこと、もうダム決壊の繰り返しである。こんなにも涙脆くなってしまった衰えを否応なしに受け止めざるを得ない、それ程感動的な作品だ。
三女と結婚した後の急速なフェイドアウトっぷりのティモシー・シャラメが唯一の気に掛かる点であるが、四人姉妹役の将来のハリウッドを背負う若き女優陣の演技の集大成を見せてくれたこと、そのこと自体、有難いことである。
感動、ありがとう。
ラストの製本過程が好き
独身のまま終わるハッピーエンドの小説なんてあるか?という編集長の問いに、心の中で「アルプスの少女ハイジ」と叫びたくなったが、調べてみると、若草物語の方が先に発表されたみたいです。南北戦争時代、オルコットの自伝的小説が原作となっているのですが、まだまだ封建的な時代に女性の自立というテーマを盛り込んだ秀作です。
時系列をかなりバラバラにしてあるのですが、次女ジョーが髪を切ることを知っていれば理解できる範囲です。幼少期の無邪気な四姉妹のシーンがほとんどないので、それぞれの性格や趣味が確立されてからなのでわかりやすいとも言えます。
慈善活動や相反する社交界ダンス、そして父親不在の家庭をだれが支えるのかといった考え方も絶妙に描かれ、金のために結婚することへの問題提起など、女性目線で瑞々しく映し出されていました。
とにかく美しい風景(特に海岸)と見事な編集には驚かされたのですが、もう少しつっこんで女性の地位向上、婦人参政権の問題なども時間的には取り入れることができたと思います。ちなみに一番好きなキャラは長女メグ(エマ・ワトソン)!ジョーにしろエイミーにしろ、結婚してもケンカが絶えそうもない気がする・・・
シアーシャ・ローナン
物語を書くのに夢中で短気なおてんば娘は女の幸せは結婚であるという考えにうんざりしていた。結婚相手が貧困層であったために生活が回らなくなっていく姉、芸術家を目指すも才能が頭打ちとなり結婚を急ぐ妹。数年前まで彼女たちは共に生活をする家族だった。若くもたくましい4人の女性は悩みながらも進むべき道を探していく。ありふれた日常の中にときめきがあり、怒りがあり、後悔がある。過去の何気ない言動が胸を締め付ける。けれどそんな青春時代が支えとなって今の自分を生かす。シアーシャはそんな主人公の心の変化を見事に演技で表現した。短気で早口で、こうと決めたら周りが見えなくなる主人公の性格はそのままに、見え隠れする心を揺れる青い目、息遣い、乱れる髪でオーディエンスに届けた。時代は違えど現代の女性も同じ考えを持つ人は少なくないだろう。結婚が女の幸せであると誰が決めたの。女は夢を持ってはいけないと誰が決めたの。独りで生きることが哀れなんて誰が決めたの。そんな考えにはもうんざり、疲れた。でも、自分を取り巻く人々はいつの間にか周りに居なくなっている。それがとてつもなく寂しい。シアーシャ演じる主人公は青い目を真っ赤に腫らす。1868年に出版された若草物語は2020年の今にも十分に精通する女性の人生の物語だった。
尊すぎるわこの映画…
恥ずかしながら原作未読だけど、原作読者も4姉妹をこのキャスティングで想像してた人いないんじゃないだろうか。
姉妹が戯れる画だけみても西洋絵画をみてるような尊さ…そこにティモシーシャラメがスクリーンで見たことないようなおちゃらけ演技で出てくるともう尊すぎて頭クラクラしてくる…
「女性が幸せになるための結婚」を否定しながらも、「愛する人から愛され、一緒に暮らす幸せ」を肯定する尊さ。
自分の感情にも他人の感情にも嘘を付かない一方、「怒りに支配されてはダメだ」との教えにハッとする純心さを持つ少女の尊さ。
裕福であることが決して幸せとは限らない、としつつも、経済の格差が生死の格差にも直結していることをストレートに描いてしまう尊さ。
人の文化的表現的活動が、他人の心を動かすだけでなく、自分自身の癒しと成長にもなることを示す尊さ。
顔の造形以外にもいろんな尊さが味わえる尊い映画です。
愛に溢れる家族の物語
ハリウッドで主役を張れる豪華な役者陣の共演(競演)、一人一人の演技力が見事で かつ、脚本・演出が素晴らしいと感じました。
時間軸が行き来する展開に 最初は戸惑いましたが、映像が色温度の違いで表現されている為、すぐに慣れる事が出来ました。シアーシャ・ローナンは好きな女優さんですが、自分の中ではベストの作品となりました。ラストシーンの表情、良かったですねー。
物語に関わる全ての登場人物が魅力的で、この物語をずっと見ていたい、終わらないで欲しい と思いながらの鑑賞となりました。はい、もう一度観に行きます。
堪能した。
川崎の街は、すっかり人出が増えたが、映画館内は、間引きもあり、相変わらず快適だ。
作品は、若草物語の作者の家族を題材にした、女性の自立を語る物語。今の時代にあってるんだなあ、とアカデミー候補だったのも納得だ。
こういう、少し時代が前の映画というのは、衣装やセットに力が入っていて、見甲斐がある。本作も、その点も楽しい。
四姉妹が、それぞれの道を自分で切り開いていくこと、挫折や妥協も含めたそれらが、観ているこちらに、すんなり届くことが、この映画の一番素敵なところじゃないだろうか。何をなすか、よりも一緒懸命生きることが大切と、すっきり思えました。
その中での、恋愛。「結婚は重要な経済問題」と皆が理解している中で、愛があるからいいやと、愛のために何かを諦めるとか妥協するところもなく、自分には心地よい話でした。
生き方のチョイス…
久々に、これぞ
ドストライクアメリカ映画!笑
という作品でした。
若草物語実写版といえばいいでしょうか。
南北戦争最中の家族の話。
父親が戦地へ赴き、いない中、
4人の姉妹の成長を描きます。
ジョーラビットでもそうでしたが、
お母さんが素晴らしい。
お母さんが聡明だと、子供も健全に
育つ証のような映画です。
家族という強い絆で
結ばれているけれど、
決してお互い依存していない。
お母さんを筆頭に4人の姉妹も
それぞれの立場で、精神的にきちんと
自立している。
打ちのめされているジョーが
寂しくてたまらない、
誰かに愛されたいのと涙ながらに
お母さんに訴えた時、
母がギュッと抱きしめる…
ですが、違います。
それは愛ではないわね、と
優しく厳しく諭します。
愛は出かけて行くもので、返って
くるものではないんだと…
見返りを求めるのは愛ではないことを
きちんと伝えられるお母さんに
育てられたからこそ、4人がしっかり
自分の人生を歩めたのではないでしょうか。
女性が社会進出が、
本当に難しかった事が伝わります。
唯一社会に飛び出したのはジョー
だけだったけれど、お姉ちゃんも
妹達の生き方も、自分の思いを
大切に、自立し、きちんと選択している姿に
感銘を受けました。
毎日色々あるけれど、
自分で自分を楽しめる人生で
なければならないと気付かせてくれる
こういった映画との出会いに感謝します。
彼女達のような生き方が
できているだろうかと帰りの車中で
苦笑いでしたが…^^;
ぼーっと観てたらアカンやつ
『若草物語』読んでみたいなと思いながら
読んでないので、、これは観てよお っと。
頭フル回転で観た。
ちょっと疲れたけど満足感MAX !
(後半ぐらいで相関図が理解できた(泣))
(吹替あればなぁー😅)(何回も観ても良い感じ)
良き映画。
原作が150年前ぐらいなんやぁー、、
すごいなぁー。。
正統派すぎた
もっと原作を生かして変化のある作品かと期待していたので、思ったより正統派すぎた感じがする。
売れるためには筋も変えてしまう大人の事情に負けてしまった感があってモヤモヤ。
結婚しないと言いながら結局あっさり結婚する結末もなんだか今の時代観るにはちょっと…
1番ワクワクしたのは著作権を譲らずギャラ交渉してたシーン。
また、出来上がった本の装丁が美しく、衣装がとっても素敵でした。
美人四姉妹のキャッキャウフフを愛でる映画
…のわけない。いや7年前パートではそういうところも少しはあるけれど、子供時代の楽しい思い出と大人になって立ち塞がる厳しい現実を対比させている…ようにも前半は見えたが、そんな単純な話でもない。
撮り方として、同じようなアングルで通りを逆方向に歩かせたりとか、ジョーが目を覚ますとベッドに誰もいない…とか、そういうの好き。
ただこの作りだと、ジョーが書いた話としてのエンディングと、映画の中での実際のジョーの行動は違うのかもしれないし、
そもそも出版社と交渉する場面以降本の製作を見るシアーシャは、ジョーではないのではとか。
いろいろ考えてしまった。
それとエイミーが花輪かぶったら、祝祭が始まっちゃうアワワワワ。
5/6までは名作、残りの1/6は凡作
①トーキーになってから確か4回目の映画化。原作(特に第一作目)が名作なので余程下手を打たない限り(下手な演出、脚色、演技)そこそこの映画になる題材だが、今回は半ば過ぎまでは現代の名作誕生か!と感心した。子供の頃に読んだ『若草物語』を思い出して「そうそうこんなエピソードもあった。この名場面もちゃんと織り込んでいる」と泣かせてくれたが、残念ながら最後は失速してしまった。何故だろう。②『続・若草物語』を現在進行中の話にして、『若草物語』を回想シーンにしている構成は悪くない。特に回想シーンはどれも良くできていると思う。③ローリーと結婚してからのエイミーがどや顔になったのが悪いのか。確かに後半はフローレンス・ピューがシアーシャ・ローアンを喰い気味でそれでバランスが悪くなったのかも知れない。④ヒロインが最後に結婚するか死なないと本が売れない、という原作が書かれた当時の時代相を皮肉ってジョーが結末を書き換えたという視点は面白いが、それが映画的に上手く処理されたとは言えない。⑤最後の学校のシーンは取って付けたような印象。突然平凡なファミリードラマの大団円みたいになってしまった。⑥上映時間145分は長過ぎ。映画が息切れしてしまったか、観ているこちらが飽きてしまったか。⑦ティモシー・シャラメはあの美貌には不釣り合いなくらいやはり上手い。あまり好きじゃないし、何処にでも顔を出すメリル・ストリープはさすがに老けたが、映画の重石には確かになっている。⑧名作になる一歩手前で転けてしまって残念だが、子供時代を思い出させてくれたので☆ひとつオマケ。
心が満たされます。
概ねハッピーエンドです。
お薦めです。
若い子の気持ちの揺れ動きがうまく表現されています。
喜怒哀楽の振り幅が大きいのは若者の特権ですね、わたしのような年齢になると、その様が微笑ましく感じました。
とても良かった。
四姉妹の賑やかな家。
パパが愛されていて羨ましかった。
娘って可愛いんだよね。
ジョーはじめ、最後には家族一人一人に共感し、涙。
原作、過去作、見たことなかったけど。とても良い物語。
ずっと愛されてきたのがわかるような気がする。
ありがとう。
シアーシャと構成は抜群
シアーシャローナンが本当に魅力的。なんとなく彼女の主演作は初日に観に行ってしまう癖がついてるのだけど、本作は特に衣装から髪型から冒頭から走り出すはで魅力全開。まったく「若草物語」という古典児童文学的な要素はなく、なんとなく朝ドラ花子とアンに近い(笑)、書いてる作品(フィクション)と書いてる人(ノンフィクション)を混ぜ合わせてある。更に時代は行ったり来たり。そして最後はその活字が組まれて出版されるまでというまとめ上げ方はさすが〜の現代的アレンジでした。惜しむらくは、個人的に最近のハリウッドの編集が嫌い。時代のジャンプはまったく問題ないが、シーンのカットアップが早過ぎる。もう少し鑑賞者の想像する余地を与える余裕が欲しい。それがあればもっと良かったのに。もっと長尺でもよかった。
傑作。
自粛が明けて、延期されていた公開もようやく再開。
この先どうなるか分からないが、コロナ対策で1席ごと開けて座るこの体制で映画館が利益を出すために、やっぱり話題作や超大作の上映回数を増やすことになるのかな。
そうなると地味だけど傑作…ていう作品は、これまで以上に上映の機会を奪われてしまうのかな。
どう考えても映画・映画館ビジネスは苦境に立たされる。
「映画ファン」「映画館ファン」の私としては、気合入れて劇場へ足を運ばねばならない、とあらためて思いを新たにし、「映画館応援チケット」的な前売り券を随分と購入した。
それはそれとして…
あの「若草物語」を、現代的な解釈を織り込んでリメイクしたこの作品。
私は昔アニメで放映していた「愛の若草物語」が好きだったので、家族構成や性格くらいは承知していたが、本作も重要な人物名が比較的多いので、未見の方はざっくりと予備知識はあった方がいいかも。
で、内容だが、率直に言って「傑作」だと思う。
主人公とその家族がそれぞれに持つ「自分なりの幸せ」に向かって、時には助け合い、時には対立しながらも進んでいく。
「何が本当の幸せなのか」
そんな押し付けは全く無い。
優しくて、切なくて、暖かくて、ほろ苦い。
キャラクター全員がとても魅力的で、観客として最初は登場人物誰か一人に感情移入していたのに、観ているうちに全員のことが心配になってくる。
ただ私には、あまりに教科書みたいに善良でよくできた物語だけに、もうちょっとひねくれた作品のほうが好き…ということで★は4つとさせて頂いた。
よかった
何をしてもタイミングが合わないことってあるよね。自分を見ているようで少々辛い部分もあったけど、幸せになってよかった。落ち着いた気持ちになって終わってよかった。
主役級のエマが埋もれてなくて安心した。シアーシャ、きれいになった。
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