「グレタ、ジョー、オルコットの放浪記」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)
グレタ、ジョー、オルコットの放浪記
タイトルは、林芙美子、高峰秀子、成瀬巳喜男の作品がまず浮かんだので勝手につけました。
まさに、グレタの映画でした
グレタはウディアレンだ。
実際アレンが気に入ってグレタを起用をしたりしている。
毎回自分自身を主人公に投影している
次女のキャラクターにして
だから早口だ、
おっちょこちょいで、ひとりよがりで、まわりが見えてない。アタマでっかちだからじぶんがよくわからなくなる。揺るがせたくない、理想や信念がある。
しかし、うまくいかない。じぶんはこうあるべきというところで、うまくいっていないから、腹が立つ。他人に支配されたくない。
自由でいたい。しかし寂しい。
フランシス・ハ、レディバード、バービーもだ。
いろいろあって、結局、自分の本心にたどり着く。
この何度も映画になった、クラシック名作古典を
見た目もゴージャスアップデートさせた。
リーンか、ヴィスコンティか、グレタの映画教養が、観客を楽しませる。
シアーシャが見事だ。
シャラメはもう名優じゃないか。
ブロックバスターやアメコミが幅を利かす
アメリカ大衆娯楽映画メジャー大作のなかに
こんな逸品がうまれたという喜び。
原作オルコットの、いろいろあるから、わたしは楽しい話を書く、それは、この映画でありました。
今も昔も変わらない、人間のこと
それは、映画も、同じことが言えたりする
楽しませることはそう変わらない。
都会に疲れたクリエイターが、里帰り。
思い出す内容が、まさに若草物語を読んだことがあるなら、あの忘れじのエピソード。
ベスの猩紅熱、エイミーの事故、近所への捧げ物、そして、ジョーの散髪などなど。
愛されたいというなら、それは、愛ではない。
わたしはずっと毎日怒りはある
それをコントロールしているだけ
ゆるしなさい
あのリンチ作品、リンチに顔も似ているローラダーンがお母さんだ!
ボロ泣きしながら、満たされていました。
トムソーヤ、小公子、西洋古典文学に親しんだ幼少期の宝物は
まだ内に残っていたのです。