劇場公開日 2020年6月12日

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「私の『若草物語』」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 カロロ恥子さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0私の『若草物語』

2021年4月22日
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<純粋に映画を楽しみたい方は、読まないで!>

私と『若草物語』の出会いは…
記憶が朧気だけど、「暮しの手帖」だったかもしれない
(だとしたら、藤城清治さんの素敵な影絵に添えて💖)
クリスマスの話だった

そこから、あまり時間を置かずアニメ『若草物語』が始まり
🐼え、エイミーってこまっしゃくれててムカつくな
とか
🐼ジョー、木に登って林檎齧るとかカッコイイ
など、思いつつも当時は女性がどーのこーの等の感想は抱かず(30年以上前なので😅)

大学生時代、『若草物語』の映画化を見る
今は干されて見る影もないが、当時絶頂だったウィノナ・ライダーがジョー役で話題になった
彼女以外のキャストも、豪華と鳴り物入りで<『若草物語』のその後>が描かれているとの事やったが、🐼的に衝撃だったのが後半

これって、『ナンとジョー先生』じゃない?!
ここで始めて、🐼は『若草物語』がクリスマスのエピソード後にも話が続いていたと知る
そして、ベスが死んじゃうって事も…

この時もまだ、『若草物語』に対しては
なんか変わった考えを持つ行動的な次女を題材にした、空想物語
としか思ってなかったが…どっこい!

21世紀にして、やって来ました黒船が!
「作者オルコットの自伝的映画」
「女性の自立を描くみずみずしい名作」
との看板を引っさげて!

そんなもんだから、🐼あらかじめ少し予習をして
ジョー=作者
との知識と、過去の思い出で武装して映画鑑賞

これ…すげー良い映画やん!
『若草物語』ファンが微笑む名作ネタは折混ぜられてるし、女の生き様視点で快哉を叫ぶ作品!
よくある、名作を映画化して<現代に通じる作品>とか言うけど、これは
<現代の映画!>

あと、キャストな!
(以下は、物語の重要度ではなく🐼的心拍数で順位付けてます)
①ティモシー・シャラメ
🐼が『君の名前で僕を呼んで』で、藤井聡太くんに後半見えてきた例の彼だ
もう、この映画以来『残酷な神が支配する』の実写ーーー!と、目が離せない逸材
本作でも
🐼足…足が長すぎる…(エイミーの油絵のモデルを気取るシーン)
と、身悶えばかりだ
勿論、彼の表情など演技は秀逸
むしろ
「私自身が心から愛していると思えないの」のジョー台詞に
🐼…お前、正気か…?相手はティモシー・シャラメだぞ?!
と怒りを覚えるくらい、彼の美形度合いにメロメロ
後半の、嫁のパシり的扱いにも
🐼あぁ…ティモシー❤

②フローレンス・ピュー
クレジットに名前を見つけ、正直不安に…
🐼(見てないけど)あの、北欧の血祭り映画の主演の…?
杞憂に終わったけれど、正直
・エイミーって、末っ子なのにこんな野太い声…?
・ジョーとの肉弾戦が想像以上にドッタンバッタンやけど、この時代にこんな取っ組み合いあるの…?

③シアーシャ・ローナン
才能溢れる女優との前評判は聞いてたが
🐼(これまた未見ですが)この女優って、多感な女子高生役でお母さんと口論して走行中の車から飛び降りて骨折する、あの…?
アニメは茶色い髪だったが、金髪…
と、そんな事はどうでもいいくらい作中ではジョーだった
そして何より、お金を稼いで生きていく女だった

上記以外のキャストも良い
全部が全部
主張し合い、ぶつけ合い、最後に一つに帰結する
「私はこうすると決めたの」

素晴らしい
末席ながら、女の立場で言うと
「言ってくれて、ありがとう」

そのような映画でした

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カロロ恥子