「美しく爽やかな映像・二女 vs 四女」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 oliveさんの映画レビュー(感想・評価)
美しく爽やかな映像・二女 vs 四女
原作は何十年も前、子供の頃に読んだきりで内容はほとんど覚えておらず、何の予備知識もない状態で コロナ自粛明けの一本目、TOHOシネマズデーだったので見ました。
確かに良い作品です。基本的に皆穏やかで優しい、自分達もそれほど裕福でもないのに貧しい家族に食べ物を分け与えたりして親切。ご両親の人柄や教育方針が四姉妹達にもそのまま受け継がれている。ただ、時系列の入れ替わりが頻繁で「え?いまは過去の話?現在?」みたいになりちょっと分かりにくかったのが残念。「(時系列の変化)私は分かった!」とマウント取ってる?ようなコメントも散見されますが、もしすごく分かりやすかったとしてもちょっと頻繁過ぎで少なくとも良い手法とは思えない。
ストーリーは姉妹がそれぞれ結婚していく模様(三女は亡くなってしまう)が描かれている。ジェーン・オースティンのアメリカ版と言ったところか。
私も二女ジョー(シアーシャ・ローナン)はローリー(ティモシー・シャラメ)と結婚するものと思ってたのでちょっとガッカリ&納得いかず。ジョーのことがずっと好きだったローリー、四女に乗り換えあっさり過ぎでしょ!本当に四女のことがジョーより好きになったのか?・・いつの間に?その辺りが全く描かれておらずなんとも消化不良。急にくっついちゃったって感じ。四女のどこを好きになったのだろう。
その四女エイミーはミッドサマーのヒロイン、フローレンス・ピュー。コロナ自粛前最後に見た映画がミッドサマーだったので「え?これフローレンス・ピュー?また?」と驚いてしまった。なんだろう…彼女、そこそこ美人なのだが、美人女優らしからぬ"ポッチャリ感"。特に背中の逞しさ?といい、二の腕の太さといい、時折見せる生意気そうな表情(若いのに法令線が気になる)やドスの効いた?声や話し方、キレて二女の手書き原稿を焼き捨ててしまう激しい性格がどうしても"腕っぷしの強い田舎のヤンキー姉ちゃん"みたいに見えてしまう。なのでこういうクラシックで上品な作風の映画にはあまり似合わないような、、正直あの恐ろしく細身のスーパーイケメン、ティモシー・シャラメの妻役にはかなり違和感が。彼女の"貴族感"がゼロで、二人が夫婦というのはかなり無理がある(ファンの方には申し訳ない)。シャラメの妻役はやっぱりシアーシャだったらな~と残念に思わずにはいられない。
ジョーは自分の気持ちに気づくのが遅過ぎたのかな、、別の人とだけど結局最後には結婚するのだから、ローリーと結婚してほしかったな~。ローリー、もうちょっと待っててやってほしかった‼
シアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメの美しさを堪能する作品だと思う(笑)
一般的に人気も知名度もオルコットよりオースティンなのは相応の理由があると思うし、やはり自分もオースティンの方が好みですね。