劇場公開日 2020年6月12日

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「ひさしぶりの映画館、待ちに待ったこの作品を!」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ひさしぶりの映画館、待ちに待ったこの作品を!

2020年6月14日
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鑑賞方法:映画館

大人になった4姉妹の今に、過去の回想が混じりながら、ストーリーは展開していく
ただ単に原作を実写化していないところが、新鮮でもあり、そして、4姉妹がとても生き生きと存在していて、昔の話を観ている感じがしなかったのもよかった
監督、脚本を手掛けたグレタガーウィグが、原作の時代や原作者を調べたと読んだけれど、確かに物語に新たな命を吹き込むような、今を生きる女性にも通じるストーリーを見事に作り上げたと思う

子供の頃の私は、ジョーが一番大好きだった
でも、その頃の私は幼すぎて、4姉妹の時代の女性の生きにくさを知らなかったし、あの頃の日本もまだまだ「女性の幸せは・・・」で語られる時代だったように思う
だから、気づいていないことがたくさんあった

大人になって見てみると、この物語の中に込められたいろいろなことに気づかされた
そして、決してたやすい生き方ではないのに、あの時代の中で、出来る限り自分らしく生きようとしたジョーが、やはり大好きだ。と思った
きっとそれは不器用な生き方なのだろうけれど

予告編にも入っているジョーの台詞
「女の幸せが結婚だけなんておかしい。そんなの絶対間違ってる!でも・・・どうしようもなく孤独なの」
(原語で見ると少し違うし、前の文章もありきだけど
Women have minds and they have souls as well as just hearts. They’ve got ambition and they’ve got talent as well as just beauty. I am so sick of people saying that love is just all a woman is fit for. I’m so sick of it! But—I am so lonely.)
今のように結婚も仕事も、なんて選ぶことも出来ない時代の女性であるジョーには、感じている違和感がイコール結婚を否定することになってしまうのだろう
けれど、今ならそうじゃないとは、正直思えない

yukarin