「ラストの製本過程が好き」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの製本過程が好き
独身のまま終わるハッピーエンドの小説なんてあるか?という編集長の問いに、心の中で「アルプスの少女ハイジ」と叫びたくなったが、調べてみると、若草物語の方が先に発表されたみたいです。南北戦争時代、オルコットの自伝的小説が原作となっているのですが、まだまだ封建的な時代に女性の自立というテーマを盛り込んだ秀作です。
時系列をかなりバラバラにしてあるのですが、次女ジョーが髪を切ることを知っていれば理解できる範囲です。幼少期の無邪気な四姉妹のシーンがほとんどないので、それぞれの性格や趣味が確立されてからなのでわかりやすいとも言えます。
慈善活動や相反する社交界ダンス、そして父親不在の家庭をだれが支えるのかといった考え方も絶妙に描かれ、金のために結婚することへの問題提起など、女性目線で瑞々しく映し出されていました。
とにかく美しい風景(特に海岸)と見事な編集には驚かされたのですが、もう少しつっこんで女性の地位向上、婦人参政権の問題なども時間的には取り入れることができたと思います。ちなみに一番好きなキャラは長女メグ(エマ・ワトソン)!ジョーにしろエイミーにしろ、結婚してもケンカが絶えそうもない気がする・・・
ゆり。さん、情報ありがとうございます!
ハイジはいろんなバージョンがあるのですね。
学校の先生になるとか、まるで「若草物語」のパクリのような・・・w
あの製本でできた本は一冊いくらなのか知りたくなりますよね~
製本のシーンは良いですよね。 「それからのハイジ」で、ハイジはペーターのプロポーズを受けますよ。作者はヨハンナ・スピリではないですが、ハイジを翻訳した人なので、読んでて違和感ありませんでした。
kossyさん、ジョーが髪を切ったのはやっぱり号泣ものなんですね。子どもの頃からショートカットの私は、その場面、残念ながら鈍感でした。似合うじゃん!洗髪、楽だよなどと思って。時代が異なることは想像できます。