劇場公開日 2020年6月12日

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「イメージぴったりの配役と衣装」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0イメージぴったりの配役と衣装

2020年6月13日
iPhoneアプリから投稿

原作小説の一作目と二作目に忠実な映画化ゆえ、ストーリーに新鮮味はありませんが、多幸感に包まれた作品です。
『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督の指向なのか、ちと現代風の女性自立概念が強めのふりかけ。

主役のジョーが、ニューヨークで作家業をはじめるところからスタートし、様々な現実に際して、過去の回想という形で少女時代のエピソードを挿入する構成。
(『続若草物語』を作中現代として、『若草物語』を思い出すといえばわかるだろうか?)
なので、時系列を脳内で整理しなきゃいけないのが少しつらかった。
そのため、辛めの点数にするけど、優雅な描写、演技演出など、トータルではクオリティが高い作品。

四姉妹の次女ジョー=シアーシャ・ローナン、長女ベス =エマ・ワトソン、四女エイミー=フローレンス・ピューのキャライメージがぴったりなうえ。
ローナンの「怒り」「哀しみ」「嘆き」の演技が素晴らしい。
エマ・ワトソン目当てに行ったんですが、すっかりローナンに魅了されました。

それと、『ミッドサマー』じゃないから、フローレンス・ピューの周囲の人々はそんなに死にません。
『ファイティング・ファミリー』のサラヤ役といい、演技の幅が広いピューにも、今後注目していきたいと思いました。

でも、一番の見どころは、19世紀・南北戦争時代のアメリカの衣装、美術、建物の再現のすごさ。
アカデミー賞の衣装デザイン賞を獲ったのも納得です。

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コージィ日本犬