「4姉妹による「自分らしく生きる」決意と選択」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
4姉妹による「自分らしく生きる」決意と選択
南北戦争時代の19世紀中頃、マーチ家の個性豊かな4姉妹が織りなすそれぞれの形。若草物語の映画化である。
「若草物語〜Little Women〜」は1933年のキャサリン・ヘップバーン版、1949年のジューン・アリソン版、1994年のウィノナ・ライダー版と何度か映画されており、今回も豪華俳優陣にて映画化されている。
今回のグレタ監督版は古い物語でありながらも、現代の女性でも共感出来る様な内容には監督力量を感じさせてくれるし、女性監督として第一線で活躍する理由も納得である。
俳優の話をしよう。
4姉妹の次女であり、実質的主人公と言っていいジョー役に「レディ・バード」のシアーシャ・ローナン。
今回の映画化を知り、「ジョーは私が演じる必要がある❗️」と監督に自分を主張したらしい。(主張の仕方が凄いよね😅)
今となっては普通だが、1人の女性が作家を目指す姿には共感出来るだろう。アカデミー主演女優賞ノミネートも納得✨
彼女の他にもう1人助演女優賞にノミネートされた凄い女性がいる。
四女を演じたエイミー役のフローレンス・ピューである。
前撮影映画「ミッドサマー」の撮影終了直後、こちらの撮影に直行したが、リハーサルに間に合わずぶっつけ本番だったという。
しかし、この映画での圧倒的な存在感。こちらは助演女優賞を受賞していてもおかしくないくらいの演技である。
この2人が4姉妹、いやマーチ家、いやお隣さん家まで引っ張るかの様な物語にはNHK朝ドラの様な何となく観続けたい魅力がある。
自分達マーチ家も決して裕福では無いのにクリスマスの日に貧乏なお隣さん家に食事を分け与えるシーンや、娘を亡くしたMr.ローレンスの元にあまり行動的では無かった三女ベスが行動に移すシーン(そして更に行動が広がる。しかし、、、)などには観客も心揺れ動くはずだ。
「女にとって結婚は経済問題」だったこの時代。
彼女達の行く末はマーチ伯母であるメリル・ストリープの言う通りになってしまうのだけれども、彼女達はそれを真っ向受け入れながらも、更なる新しい時代へ扉を開けるのだ🚪
いやはや、よく出来た物語✨
現代に甦った名作、是非とも映画館にて彼女達の「風」を感じて頂きたいと思う🎞
共感&コメントありがとうございます。買ってもらった『世界文学全集』で読んだって書きましたが小学生向けの上中下巻くらいのだったと思いますよ。今はもっぱら文庫になるのを待ってます。
梅雨どきに爽やかな気持ちになれる映画でした!
コメントありがとうございます。
ほんといい映画でしたよね。
フローレンス・ピューは、ファイティング・ファミリーでのガッツあふれる演技で大好きになりました。ブラック・ウィドウでのスカーレット・ヨハンソンとの共演がすごく楽しみです。