劇場公開日 2020年3月6日

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「【”知られざるシェエクスピアが筆を折った晩年を描いた作品。”サー・ケネス・ブラナー、ジュディ・レンチを観るとあー、英国映画だなあと思う趣深き作品。】」シェイクスピアの庭 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”知られざるシェエクスピアが筆を折った晩年を描いた作品。”サー・ケネス・ブラナー、ジュディ・レンチを観るとあー、英国映画だなあと思う趣深き作品。】

2024年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■1613年、「ヘンリー八世」の上演中に大火災が起こり断筆したシェイクスピアは故郷へと戻る。
 20余年もの間、滅多に会うことのなかった主人の帰還に、妻や娘たちは驚きを隠せない。そんな家族をよそに、シェイクスピアは愛する息子ハムネットを悼む庭を造り始める。

◆感想

・私は、シェイクスピアの全作品を読んでいない。
ー と言うか、”全作品俺は読んだぜ!”という方が敬服したいが、ハッキリ言って近年のエンタメ要素に満ちた作品を読んでいると、あんまり面白くない。-

■今作は、自身の戯曲が掛かった劇場で起こった火災を切っ掛けに筆を折ったシェイクスピアの晩年を描いているが、彼が帰って来たことで戸惑う家族の姿が、面白くも哀しい。
 シェイクスピアは愛する亡き息子ハムネットを偲ぶ庭を作り始めるし、それに反発する家族たち。

<今作が見応えがあるのは、サー・ケネス・ブラナーが演じる晩年のウィリアム・シェイクスピアを人間として描いた姿である。
 英国映画の抑制したトーンが好きなんです。>

NOBU