ディヴァイン・フューリー 使者のレビュー・感想・評価
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薄味なエクソシスト
最近の韓国映画には感心する見ごたえのある作品の多い中、これは珍しくちょっとがっかり。
一言でいうと、ストーリーが荒くて、全然深みがないなぁ。
そしてその点を補う見せ場とか、濡れ場とか(笑)がまったくない。
主人公が神に裏切られたと思い恨み抜いて成長したのに、その恨みはむしろ神への愛の裏返しだということで、神の使者としてある日突然に覚醒する…って、うーん、さすがに屁理屈じゃね?
真剣に神頼みしても叶わず、もう神なんか信じねーぜってやつは世間にたくさんいるし、その親が特別な善人だったからというのも説得力がないよね。
神への恨みはめちゃんこ深いって割には、なんかすんなり使者抜擢を受け入れちゃうし、初対面のアン神父には特にさしたる理由もなしに妙になついちゃうのはなぜ? しかもアン神父はとても偉大なエクソシストとはみえない力量だったしね。(笑)
ラスボスの凄味も足りないからアクションまで物足りなかった。
せめてラスボス巨大化して炎くらい吹き出して欲しかったなぁ。主人公は全然かなう相手じゃなくてボロボロにされるけど、ふとひらめいて胸に刺さってたトゲ?を抜くと、シューってしぼんじゃったから、ギリやっつけられた。 てな展開のほうがよかったなぁ。
エンドロールのおまけミニエピソードは超蛇足だと感じましたが、皆さんはどうよ?(笑)
韓国映画の本気(2023年8月13日再見:UNEXT)
これは世界に打って出る本格的な挑戦映画である。キリスト教の文化が隠れキリシタンレベルの日本ではなかなか理解しにくいが、宗教映画、オカルト映画としても1級な上、格闘映画としても徹底したリアリズムで一歩も引いていない。さらにはクリーチャー映画としてもガンガン行っててお茶を濁す事をしていない。キリスト教内での信仰の在り方を問う宗教映画としても一級なら格闘技をマスターしたエクソシストとしてのリアリティも斬新で素晴らしく、しかも取ってつけた感が無い。これは本気でハリウッドを乗っ取りに動き出したとしか言いようのない本気度を感じた映画。画像も音響も素晴らしい。🎦バチカンのエクソシスト鑑賞後の勢いで再見。やはり素晴らしい。ただ今見るトラストのバケモノがチョッと安っぽく、🎦コンスンティンしっちゃってるのがやはり時代か?早く続編でそのリアリティを更新して貰いたい。なんやかんや言ってもエクソシスト物の最高峰と言って良いだろう。
けっこうよかった
UFCファイターがエクソシスト活動を行ったり、教会と祈祷が同居する変なテイストで面白い。神父さんがとても魅力的であんなお父さんいたらさぞ心強いと思わせ、主人公が心酔するのもわかる。悪魔の親玉がクラブ経営して、半グレに恐喝されていたのけど撃退してこらしめるのも面白い。
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