「邦画で初めての監督指名作品。新ディレクターズカット版を鑑賞。アイス食べたくなる映画。」ひとくず 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
邦画で初めての監督指名作品。新ディレクターズカット版を鑑賞。アイス食べたくなる映画。
私が映画に疎いわけは、監督とその作品群をよく知らないからなんですね。お名前を覚える程度のことすら危ういですもんΣ(oдΟ;)!!マジデ!
お気に入りの監督と言えば『ニューヨーク1997』のジョン・カーペンターくらいなんですよ。
先日の『西成ゴローの四億円・前/後編』に続き『ねばぎば新世界』を観て、監督としても、俳優としても、上西雄大のファンになりました。
「せやったらこれは外したらアカンやろ!」というわけで、遅ればせながら、本作の鑑賞を決めました。
邦画でこの流れ、初めてかもです。
導入部から過不足なく、舞台背景がよく描かれていると思いました。
ですが、かなりの違和感を覚えてしまって。雄大さんの台詞が標準語だったことに。
「なん↷でガキの服がそんな高いんだ!」じゃなくて「なんでガキの服がそんな高いねん!」「知らねぇよ!」じゃなくて「知らんがな!」ってシナリオと舞台設定を大阪にしてほしかったです。お芝居が途端に、ぎこちなく感じてしまったんです。
雄大さんには、やはり大阪弁が似合うと思います。私如きが口を出すこっちゃないんですが。
"どろぼうのおじさん"(笑)ことカネマサの不器用な生き様には、終始クスクスとさせてもらいました。焼肉店での「スジなんて喰わねーよ!」「特上のファミリーセット」「何でもかんでも特上出しゃいいんだろ!」とか。子供相手に容赦ない制裁を加えるとか(笑)鞠のこととなると目がないカネマサに胸がほこりさせられました。
鞠の誕生日を「祝ってやれよ!」って言ったって、逆に凛に「どうやって?」と問われて、何も言葉を返せないとか。
笑いながらも、余計に哀しいなぁ…と切なくなりました。
鞠を演ずる希良梨ちゃんの表情がかわいいのなんの₍ᐢ⑅•ᴗ•⑅ᐢ₎カワイイ♡ 犯罪者目線とかちがうよ!純粋な感情だよ!
好きなシーンはヒロの死体を埋めた後の「アイス買ってやろうか?」→「えっ*・'(*゚▽゚*)'・*」と、"特上"の塩タンを前にした時、「カネマサがパパになってくれるって」→「えーっ!ヽ(^o^)丿」でした。
とにかく、あの笑顔にはやられました♡
いい女優さんに育ってほしいなぁ。ポテンシャル高そうだもん。
一方の"バカ女"こと凛のヤキモチもかわいかったけれど。
「えっ!」と思ったのは、カネマサのマルタイのコードネームが"カラス"だったこと。この設定が後の『ゴロー』に生きたのかな?
困ったことに本作もWikipediaを始めとして、作品のデータの記述がほとんどないんですよね。上西監督が不憫だし、私も困る!
どんな親でも親は親なんかなぁ…簡単に割り切って、縁は切れへんのんかなぁ…と思うと切なくなりました。
アイス食べたらイヤなこと忘れられるのに、二度とアイスは食べないと誓った過去が、とても悲しかったです。
ただ、映画としては、その"泣かせ"のシーンの音楽が、挿入歌を含めてちょっと過剰だったかな?と思いました。(でも、主題歌もそうなんですけれど、作詞は雄大さんによるものなんですよね。どんだけ多才なお方なんですか!)
そこ差っ引いても、素直に泣ける映画だったんですが。
できれば、この幸せな日々がずっと続けばいいのになぁ…と願いながら観ていました。
まぁ、予定調和ではあったんですが。
再び「えっ?」と思ったのは、二重のラスト。殺人で収監されていた年月の割に、出所後のカネマサと、迎えに来た凛に老いを感じなかったところ。カネマサの母は面影あって、きっちりと歳を重ねていたのに。それ言っちゃ野暮か。
キーアイテムのアイスがよく効いていた、そんなハッピーエンドのラストでした。
イヤなことがあったら、私もアイス食べようかな?ガリガリ君じゃなくて高いやつを。ハーゲンダッツとかを。
【疑問】
映画やテレビを観ていていつも思うんですよね。人間って包丁で刺されたくらいで簡単に絶命するのかな?って。
私はまだ刺されたことないから、よくわからないんですけれど。本作ではえげつなく、トドメにグッサグサやられてましたけれど。
死ぬってか痛そう。カッターナイフで指先切っただけでも、かなり痛いもん。←こっちはプラモ作りで経験済み。
沢山の共感と、体調を案じる優しいメッセージと、シン仮面ライダーへのコメントありがとうございます♪
シン仮面ライダーの方はコメ欄閉じておられたので開いている作品を探してこちらに辿り着きましたw
本作(ひとくず)はおそらく関西弁の方がより一層演技に深みが増した気はしますよねー。
でも万人にわかりやすい作風になるのは標準語なのかな? 痛し痒しですね。
シン仮面ライダもシンウルトラマンもレビュー非常に共感致します。
でもズバットやってくれたら絶対観に行きますね、私も(笑)