「魂が震えた」ひとくず k.mさんの映画レビュー(感想・評価)
魂が震えた
今まで見てきたハリウッド映画や有名俳優の映画はなんだったんだと思うほどの衝撃的な人間ドラマだった。予算がない感じよりも物語の展開に夢中になってそこら辺は一切気にならない。
2時間ほどの内容に簡潔に判りやすく人の心を描くのは見事!虐待の内容も非現実的だと言う者もいたが、これが現実なのを知ってもらうための内容なだけに理解できてない人間が憐れである。
主演の上西雄大氏の演技が下手くそかと思いきや、虐待を受けて育った者の『怯え』を体現していて見事だったし、子役の小南希良梨氏の演技も大人顔負けで将来大女優になれる子に違いない。鞠の母親の心からの叫びは虐待を受けて育った者の魂の叫びだった。
泥棒と虐待児という非現実的な内容でありながら、現実に存在する子供達のリアルな姿を捉えているものの、映画らしく大団円で終わる所が見て良かったと思える仕様であり、主人公の最後の一言で涙腺は崩壊した。
一度だけではおさまらずおいくずという何度も映画を見る人気作というのも頷ける。
上映終了日に見に行ってしまったのでまた上映されるなら絶対に見に行きたい作品であり、多くの人間に見てもらいたい作品。
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